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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


付録K マッピングサービスの障害コードの詳細

マッピング処理で障害が発生した場合,TP1/NET/XMAP3は,メッセージログファイルにメッセージを出力します。その際,理由コードまたは保守コード2として,マッピングに関するリターンコードを出力します。リターンコードは8けたの16進数字です。リターンコードの形式は次のとおりです。

0xaabbcccc
(凡例)

0x:16進数字を示す記号

aa:エラー発生関数

bb:エラー状態

cccc:エラー詳細

リターンコードの先頭2けた,aaの部分にはエラーが発生した関数を示すコードが設定されます。aaの値とエラー発生関数の対応を,次の表に示します。

表K‒1 エラー発生関数

aa

エラー発生関数

ccccの意味(エラー詳細)

10

XMAP3内部関数

マニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド」のリターンコードと詳細コードの説明を参照してください。

11

20

21

40

60

61

62

A0

F0

B1

getservbyname

UNIXシステムコールのerrnoです。

B2

gethostbyname

B3

socket

B4

connect

B5

send

B6

recv

B7

pthread_select

B8

pthread_sleep

B9

shmat

BA

shmdt

BB

shutdown

BC

setsockopt

BD

time

BE

fcntl

BF

close

C0

マッピングサービス内部関数

表K-3 エラー詳細」を参照してください。

C1

C2

C3

C4

C5

C6

D0

XMAP3/PRINTER UTILITY内部関数

マニュアル「画面・帳票サポートシステム/プリンタユティリティ XMAP3/PRINTER UTILITY 解説・手引書」のページ制御エラーのリターンコードに関する説明を参照してください。

D1

D2

D3

D4

D5

E0

TP1/Server Base内部関数

マッピングサービス内保守情報です。このメッセージの直前に出力されているメッセージの処置を実施してください。

E1

E2

E3

E8

TP1/Message Control内部関数

マッピングサービス内保守情報です。このメッセージの直前に出力されているメッセージの処置を実施してください。

E9

リターンコードのbbの部分にはエラー状態を示すコードが設定されます。bbの値とエラー状態の対応を,次の表に示します。

表K‒2 エラー状態

bb

エラー状態

00

正常

04

軽いエラーがあるがマッピングの結果は正しい

08

マッピングを実行できなかった

0C

マッピングサービス未起動

リターンコードの先頭2けたがC0〜C6の場合,リターンコードの末尾4けた,ccccの部分にはエラーの詳細を示すコードが設定されます。ccccの値とエラー詳細の対応を,次の表に示します。

表K‒3 エラー詳細

cccc

内容

0004

マップ名が指定されていません。または,マップ名が不正です。※1

(O):マップ名を正しく指定してください。

PAGEC名が指定されていません。またはPAGEC名が不正です。※2

(O):PAGEC名を正しく指定してください。

0008

機種・モデルが指定されていません。または機種・モデルが不正です。

(O):論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドを正しく指定してください。

000C

機種・モデルが指定されていません。または機種・モデルが不正です。

(O):論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドを正しく指定してください。

00A5

XMAP3共通定義(mcftxp)の-nオプションが正しく設定されていません。

(O):XMAP3共通定義(mcftxp)のマッピングサービス識別子を正しく指定して,OpenTP1を再起動してください。

0408

論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドの機種・モデルが不正です。

(O):論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドの機種・モデルを正しく指定してください。

0428

サポートされていない端末システム名が指定されました。

(O):マッピングサービス属性定義のSYSTNAMオペランドを正しく指定してください。

1418

物理マップをロードするメモリが不足しました。※1

(O):マッピングサービス属性定義のMAPCNT,POOLSIZオペランドを正しく指定してください。

PAGECモジュールをロードするメモリが不足しました。※2

(O):マッピングサービス属性定義のPGCCNT,PGCPOLSZオペランドを正しく指定してください。

FF01

一つのマッピングサービス識別子に対して16個以上の通信プロセスが接続を要求しました。

(O):マッピングサービス識別子を追加して通信プロセスを振り分け,一つのマッピングサービス識別子に対して,通信プロセスが15個以内になるように定義してください。

FF03

マッピングサービス処理中にローカルメモリ不足が発生しました。

(O):データ・セグメント領域を拡張してください。

FF04

マッピングサービス処理中に共有メモリ不足が発生しました。

(O):マッピングサービス属性定義のMAPNAME,MAPCNT,POOLSIZオペランドを正しく指定してください。

FF09

ページ制御機能を使用できません。

(O):TP1/NET/XMAP3のmain関数内のページ制御機能使用宣言を正しく指定してください。

FF0B

ページ制御機能を使用できません。

(O):マッピングサービス属性定義内のページ制御機能に関連する設定値を正しく指定してください。

FF0F

論理端末閉塞解除中にdcmapchgコマンドが入力されました。

(O):dcmapchgコマンドは論理端末閉塞中に入力してください。

FF10

マッピングサービス属性定義ファイル内の端末システム名称(SYSTNAM)とOpenTP1のプロトコルが一致しません。

(O):マッピングサービス属性定義ファイル内の端末システム名称を正しく指定して,OpenTP1を再起動してください。

(凡例)

(O):オペレータの対応

注※1

aaで表されたエラー発生関数が,XMAP3内部関数の場合

注※2

aaで表されたエラー発生関数が,XMAP3/PRINTER UTILITY内部関数の場合