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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


付録B 旧製品からの移行に関する注意事項

ここでは,旧製品からの移行に関する注意事項について説明します。

バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合の各種ソースファイルの互換性について説明します。

表B‒1 バージョン6以前で使用していたソースファイルの互換性

ソースファイルの種類

ソースファイルを作成した言語

互換性

UAP

C言語

バージョン7では,メッセージ送受信インタフェース,およびMCFイベントインタフェースのそれぞれの引数ならびにパラメタの型が変更されていますが,この変更によるUAPの処理への影響はなく,ソースファイルを変更しないで使用できます。

詳細については,「付録C インタフェースの変更一覧(バージョン6以前から移行する場合)」を参照してください。

COBOL言語

ソースファイルを変更しないで使用できます。

UOC

C言語

バージョン7では,UOCインタフェースのそれぞれのパラメタの型およびリターン値の型が変更されていますが,この変更によるUOCの処理への影響はなく,ソースファイルを変更しないで使用できます。

詳細については,「付録C インタフェースの変更一覧(バージョン6以前から移行する場合)」を参照してください。

マッピングサービス定義

ソースファイルを変更しないで使用できます。

マッピングサービス属性定義

MCF通信構成定義(プロトコル固有の定義)

バージョン7で省略時解釈値を変更しているため,必要に応じて定義ソースファイルを見直してください。

詳細は,表B-2を参照してください。

システムサービス共通情報定義

Windows版のバージョン5以前では,max_socket_descriptorsオペランドにプロトコル制御で使用するファイル記述子数(コネクション数×2)を追加する必要がありましたが,バージョン7では不要です。ただし,バージョン7ではmax_open_fdsオペランドにプロトコル制御で使用するファイル記述子数を追加してください。

(凡例)

−:該当する内容がないことを表します。

表B‒2 バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合の定義ファイルの互換性

定義の種類

オペランド

省略時解釈値

説明

バージョン6以前

バージョン7

マッピングサービス属性定義

RETRYCNT

0

10

マッピングサービスプロセスとのデータ送受信に失敗したときの再試行回数と再試行間隔です。

バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,再試行を実行しません。バージョン7では再試行回数が10回,再試行間隔が3秒となります。

RETRYSEC

0

3

ERRLOG4

YES

NO

処理中にマッピングエラーが発生した場合のエラー情報取得の有無です。

バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略するとエラー情報を取得します。バージョン7では,エラーコード4(軽いエラー)のマッピングエラーのときはエラー情報を取得しません。

MCF通信構成定義

mcftxp(XMAP3共通定義)

-m timeoutlog

no

yes

XMAP3 Serverでタイムアウトが発生した場合の通知の有無です。

バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,ログメッセージを出力しません。バージョン7では,ログメッセージを出力します。

mcftalccn(コネクション定義の開始)

-b bretrycnt

0

3

コネクション確立時に障害が発生した場合にMCFが行う確立再試行回数です。

バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,無限に確立再試行を繰り返します。バージョン7では,3回まで再試行を繰り返します。

mcftalcle(論理端末定義)

-z remote

no

yes

プリンタ種別です。

バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,高機能ページプリンタとなります。バージョン7では,LAN直結プリンタとなります。