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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSI-TP編


5.1.5 UOC作成上の注意事項

UOC作成上の注意事項を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) UOCの構造

UOCで使用するローカル変数のサイズの合計は,各UOCで1024バイト以内になるよう設計してください。また,UOCの中で関数の再帰呼び出しはしないでください。

(2) UOCで使用できる関数

UOCを作成する場合,UOCでは次に示す関数だけが使用できます。ほかの関数を使用した場合,正常に動作しないことがあるため,ご注意ください。

(3) UOCの異常処理

TP1/NET/OSI-TPのUOCで異常を検出した場合,MCFの所定のリターンコードを使用して,MCFに異常の発生を通知してください。UOCでプロセス終了となるシグナル,またはabort()を発行すると,MCFが異常終了します。

(4) UOCの実行タイミング

MCFが起動するUOCの実行タイミングは,OpenTP1システム,およびUAPの開始,終了シーケンスと同期しない場合があります。UAPより先にUOCが実行されたり,UAPがすべて終了してからUOCが実行されたりしてもよいように作成してください。

(5) ユーザ情報の操作方法

UOCでユーザ情報を参照,または設定する場合,ユーザ情報の先頭アドレスがバウンダリ調整されていない場合があります。ユーザ情報の参照および設定方法によっては,バウンダリアクセス例外が発生する場合があります。必要に応じて,メモリ操作関数(memcpy,memsetなど)を使用してください。