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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSI-TP編


2.1.7 メッセージの分割と組み立て

業務上で意味があるメッセージの一つの単位を論理メッセージといい,メッセージ送受信の関数で扱う情報の単位をセグメントといいます。TP1/NET/OSI-TPの論理メッセージは,一つのセグメントで構成され,付けられる情報やデータの内容は,処理層によって異なります。また,ユーザが作成した固有のデータは,データの内容によって形態が異なります。

送信の場合,OpenTP1システムのUAPで作成した論理メッセージは,MCF,TP1/NET/OSI-TP,通信管理の各処理層を介して相手システムに送信されます。相手システムからメッセージを受信する場合は逆の順番になります。

各処理層とデータの関係について,単一APDUの場合を図2-13に,連結APDUの場合を図2-14に示します。

図2‒13 処理層とデータの関係(単一APDUの場合)

[図データ]

図2‒14 処理層とデータの関係(連結APDUの場合)

[図データ]

この場合は,2個連結の例です。

メッセージ送受信の関数で処理するセグメントの先頭には,MCFで処理するヘッダ領域があります。C言語とCOBOL言語の場合,このヘッダ領域の長さによって,バッファにはバッファ形式1バッファ形式2があります。通常バッファ形式1を使用します。データ操作言語の場合,バッファ形式は一つだけです。