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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編


9.4 一方送信メッセージ障害

TP1/NET/User Agentからの一方送信メッセージ,および相手システムからの一方送信メッセージの処理中に,障害の発生する個所の区分を次の図に示します。また,障害発生個所に応じたTP1/NET/User Agentの障害処理について,次の表に示します。

図9‒4 一方送信メッセージ障害の発生個所

[図データ]

表9‒16 一方送信メッセージ障害の発生個所に応じた障害処理

障害発生個所

内容

メッセージログの出力内容

TP1/NET/User Agentの処理

メッセージの扱い

UAPでできる処理

1.

出力キュー読み込みエラー

メッセージ出力障害

次の問い合わせメッセージの送信処理をします。

送信済みとします。

ありません。

2.

一方送信メッセージ送受信時UA障害

(UA障害通知,コネクション障害通知)

UA障害(コネクション障害時を除く)

  • CERREVTを起動します。

  • 論理端末を閉塞します。

論理端末の閉塞を解除したあと,メッセージを再送します。

CERREVT処理

受信打ち切り受信時

送信メッセージの受信打ち切り

  • ERREVTAを起動します。

送信メッセージを破棄します。

ERREVTA処理

受信拒否受信時

送信メッセージの受信拒否

論理端末を閉塞します。

相手局からの受信拒否解除受信後,メッセージを再送します。

ありません。

3.

出力キュー送信メッセージ送信済み要求エラー

メッセージ送信後処理障害

処理を続けます。

送信済みとします。

ありません。

4.

入力キュー書き込みエラー

メッセージ入力障害

  • ERREVT1またはERREVT2を起動します。

  • CERREVTを起動します。

  • 論理端末を閉塞します。

ERREVT1,またはERREVT2で受信メッセージを通知します。

  • ERREVT1処理またはERREVT2処理

  • CERREVT処理