Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編


9.3.2 応答メッセージ送信時の障害

相手システムからの問い合わせメッセージ,およびTP1/NET/User Agentからの応答メッセージ処理中に,障害の発生する個所の区分を次の図に示します。また,障害発生個所に応じたTP1/NET/User Agentの障害処理について,次の表に示します。

図9‒3 問い合わせメッセージ受信時,応答メッセージ送信時の障害の発生個所

[図データ]

表9‒15 問い合わせメッセージ受信時,応答メッセージ送信時の障害の発生個所に応じた障害処理

障害発生個所

内容

メッセージログの出力内容

TP1/NET/User Agentの処理

メッセージの扱い

UAPでできる処理

1.

問い合わせメッセージ受信時UA障害

(UA障害通知またはコネクション障害通知)

UA障害(コネクション障害時を除く)

  • CERREVTを起動します。

  • 論理端末を閉塞します。

該当しません。

CERREVT処理

送信中断受信時

相手局がメッセージの送信を中断

論理端末の閉塞処理はしません。

受信メッセージを破棄します。

ありません。

2.

入力キュー書き込みエラー

メッセージ入力障害

  • ERREVT1またはERREVT2を起動します。

  • 論理端末の閉塞処理はしません。

ERREVT1,またはERREVT2で受信メッセージの障害を通知します。

ERREVT1,またはERREVT2で応答メッセージを送信できるようになります。

3.

UAP異常終了

ありません。

ERREVT3を起動します。

該当しません。

ERREVT3で応答メッセージを送信できるようになります。

4.

出力キュー読み込みエラー

メッセージ出力障害

  • CERREVTを起動します。

  • 論理端末を閉塞します。

送信済みとします。

CERREVT処理

5.

応答メッセージ送信時

UA障害

(UA障害通知,コネクション障害通知)

UA障害(コネクション障害時を除く)

  • CERREVTを起動します。

  • 論理端末を閉塞します。

送信済みとします。

CERREVT処理

6.

出力キュー送信メッセージ送信済み要求エラー

メッセージ送信後処理障害

処理を続けます。

送信済みとします。

ありません。