OpenTP1システムの変更に影響する定義
OpenTP1システムの変更に伴って見直しが必要となる定義およびOpenTP1ファイルについて説明します。
- 〈このページの構成〉
IPアドレスの変更
IPアドレスを変更する場合に,見直しが必要な定義および変更手順について説明します。
IPアドレスを変更する場合に見直しが必要な定義
IPアドレスを変更する場合,見直す必要のある定義の一覧と発生する条件を次の表に示します。
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定義ファイル名 |
定義 |
見直しが必要な条件 |
|---|---|---|
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MCF通信構成定義 |
mcftalccn -q※1 |
OSI拡張機能を使用する場合(OSI拡張高信頼化機能を除く) |
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XNFの構成定義文 |
TPTCP_slotのIP_address※2 |
自局IPアドレス指定機能を使用する場合 |
- 注※1
-
OSI拡張機能を使用する場合,NSAPアドレスにIPアドレスが含まれています。NSAPアドレスの形式については,マニュアル「通信管理 XNF/AS NSAPアドレス概説編」またはマニュアル「通信管理 XNF/LS 使用の手引」を参照してください。
- 注※2
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詳細については,マニュアル「通信管理 XNF/AS 構成定義編」またはマニュアル「通信管理 XNF/LS 使用の手引」を参照してください。
IPアドレスの変更手順
IPアドレスは,次の手順で変更してください。
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OpenTP1を正常停止します。
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XNF/ASまたはXNF/LSを停止します。
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MCF通信構成定義およびXNFの構成定義文について,変更前のIPアドレスをgrepコマンドを使用して検索します。
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検索の結果,変更前のIPアドレスが見つかった場合には,変更します。
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MCF通信構成定義を変更した場合,MCF通信構成定義の定義オブジェクトファイルを再作成します。XNFの構成定義文を変更した場合,ゼネレーションを行います。
コネクション(論理端末)の追加
コネクション(論理端末)を追加する場合に見直す必要のある定義の一覧,および再見積もりが発生する条件を次の表に示します。
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定義ファイル名 |
定義 |
再見積もりが発生する条件 |
|---|---|---|
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システム環境定義 |
static_shmpool_size※1 |
無条件に再見積もりが必要 |
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dynamic_shmpool_size※1 |
同時に送受信するメッセージ数が増加する場合 |
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MCFマネジャ定義 |
mcfmcomn -n |
メッセージ出力通番を使用する場合 |
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mcfmcomn -p※2 |
無条件に再見積もりが必要 |
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mcfmexp -l※3 |
拡張予約定義を定義している場合 |
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MCF通信構成定義 |
mcftbuf -g count※4 |
無条件に再見積もりが必要 |
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mcftsts -l |
状態を引き継ぐ論理端末が増える場合 |
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システムサービス共通情報定義 |
max_open_fds※5 |
無条件に再見積もりが必要 |
- 注※1
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詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の「MCFサービス用の共用メモリの見積もり式」の説明を参照してください。
- 注※2
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詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の「mcfmcomn」と「MCFサービス用の共用メモリの見積もり式」の説明を参照してください。
- 注※3
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詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の「mcfmexp」の説明を参照してください。
- 注※4
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詳細については,「mcftalccn(コネクション定義の開始)」の注意事項とマニュアル「OpenTP1 システム定義」の「mcftbuf」の説明を参照してください。
- 注※5
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詳細については,「システムサービス共通情報定義」を参照してください。
見直す必要のあるOpenTP1ファイルの一覧,および再見積もりが発生する条件を次の表に示します。
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OpenTP1ファイル |
再見積もりが発生する条件 |
|---|---|
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ステータスファイル |
次に示すどれかの条件の場合,再見積もりが必要
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メッセージキューファイル |
入力キューまたは出力キューにディスクキューを割り当てていて,同時に送受信するメッセージ数が増加する場合 |
また,TP1/NET/User Agentの「リリースノート」を参照し,MCF通信プロセスが使用するローカルメモリのメモリ所要量も見直してください。