mcftdctcn(コネクションの解放)
機能
コネクションを解放します。該当コネクションが仕掛り中の場合でも,強制的に解放します。コネクション解放後,CCLSEVTまたはCERREVTを通知します。コネクション解放後に通知するMCFイベントを次の表に示します。
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-fオプションの指定 |
コネクション定義(mcftalccn -f)のcnreleaseオペランドの指定値 |
通知するMCFイベント |
|---|---|---|
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なし |
任意 |
CCLSEVT |
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あり |
fin |
CCLSEVT |
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rst |
CERREVT |
なお,仕掛り中の処理は,次のように扱います。
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受信仕掛り中の場合,受信途中のメッセージを破棄します。
-
一方送信(dc_mcf_send)の仕掛り中の場合,送信処理を中断し,仕掛り中のメッセージを出力キューに戻します。出力キューに戻したメッセージは,次回のコネクション確立時に再送されます。
-
同期型メッセージの送受信関数(dc_mcf_sendrecv,dc_mcf_sendsync,またはdc_mcf_recvsync)の仕掛り中の場合,送受信処理を中断し,エラーコードDCMCFRTN_73020でリターンします。
オプション
●-s MCF通信プロセス識別子 〜〈数字(0〜9),a〜f〉((01〜ef))
処理対象のコネクションを制御するMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を指定します。
MCF通信プロセス識別子は複数を指定できません。
このオプションの指定を省略すると,すべてのMCF通信サービスに対して,mcftdctcnコマンドを実行します。したがって,MCF通信サービスを検索するオーバヘッドが,運用コマンドの処理に加わります。
MCF通信サービスが多い構成や運用コマンドを多数入力する運用を行う場合は,-sオプションで,MCF通信プロセス識別子を指定する運用設計を行ってください。
●-c コネクションID 〜〈1〜8文字の識別子〉
解放するコネクションのコネクションIDを指定します。
コネクションIDは,一度に8個まで指定できます。多数入力する運用を行う場合は,次に示す複数指定または一括指定を使用して,一つの運用コマンドで行う並列処理数を増やし,運用コマンド入力数を減らすように運用設計を行ってください。
複数を指定するときは,引用符(")で囲んで,コネクションIDとコネクションIDとの間を空白で区切ります。同一コネクションIDは重複して指定できません。
また,コネクションIDは,*を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外のコネクションIDとは,混在して指定できません。一括指定をするときは,引用符(")で囲んで指定します。
*:すべてのコネクションを解放します。
先行文字列*:先行文字列で始まるすべてのコネクションを解放します。
- 〈複数指定の例〉 cnn1,cnn2,cnn3を指定する場合
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-c "cnn1△cnn2△cnn3"
- 〈一括指定の例〉 cnnで始まるすべてのコネクションを指定する場合
-
-c "cnn*"
●-f
コネクション定義(mcftalccn -f)のcnreleaseオペランドにrstを指定している場合,RSTパケットを送信してコネクションを強制解放します。
コネクション定義(mcftalccn -f)のcnreleaseオペランドを省略,またはfinを指定している場合,指定しても無効となり,FINパケットを送信してコネクションを正常に解放します。
出力メッセージ
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メッセージID |
内容 |
出力先 |
|---|---|---|
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KFCA10350-I |
mcftdctcnコマンドが入力されました。 |
標準出力 |
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KFCA10351-E |
MCF開始処理中です。 |
標準エラー出力 |
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KFCA10352-E |
MCF終了処理中です。 |
標準エラー出力 |
|
KFCA10353-W |
入力形式が誤っています。 |
標準エラー出力 |
|
KFCA10354-E |
メモリ不足です。 |
メッセージログファイル,または標準エラー出力 |
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KFCA10355-W |
引数の指定が誤っています。 |
標準エラー出力 |
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KFCA10356-E |
プロセス間でタイムアウトが発生しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFCA10357-E |
MCF内でタイムアウトが発生しました。 |
標準エラー出力 |
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KFCA10358-E |
内部関数のエラーが発生しました。 |
メッセージログファイル,または標準エラー出力 |
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KFCA10359-W |
mcftdctcnコマンド入力元への応答に失敗しました。 |
メッセージログファイル |
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KFCA10371-I |
mcftdctcnコマンドを正常に受け付けました。 |
標準出力 |
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KFCA10373-E |
mcftdctcnコマンドが異常終了しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFCA10380-E |
相手プロセスの検索に失敗しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFCA10381-E |
指定したコネクションは登録されていません。 |
標準エラー出力 |
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KFCA10391-E |
mcftdctcnコマンドはサポートされていません。 |
標準エラー出力 |
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KFCA10501-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
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KFCA14820-W |
コネクションが確立されていないため,運用コマンドは受け付けられません。 |
標準エラー出力 |
|
KFCA14845-W |
コネクション解放処理中のため,運用コマンドは受け付けられません。 |
標準エラー出力 |
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KFCA16402-E |
RPC障害が発生しました。 |
標準エラー出力 |
注意事項
-
mcftdctcnコマンドが正常に受け付けられたかどうかは,コマンドのリターン値で判断しないでください。コマンドが出力したメッセージの内容で判断してください。