OpenTP1システムの変更に影響する定義
OpenTP1システムの変更に伴って見直しが必要となる定義およびOpenTP1ファイルについて説明します。
- 〈このページの構成〉
ホスト名またはIPアドレスの変更
ホスト名またはIPアドレスを変更する場合に,見直しが必要な定義および変更手順について説明します。
ホスト名またはIPアドレスを変更する場合に見直しが必要な定義
ホスト名またはIPアドレスを変更する場合,見直す必要のある定義の一覧と発生する条件を次の表に示します。
定義ファイル名 |
定義 |
見直しが必要な条件 |
---|---|---|
MCF通信構成定義 |
mcftalccn -r ipaddr |
無条件に見直しが必要 |
mcftalccn -r hostname |
無条件に見直しが必要 |
|
mcftalccn -o oipaddr |
相手アドレスチェックの抑止を行っていない場合,見直しが必要 |
|
mcftalccn -o ohostname |
相手アドレスチェックの抑止を行っていない場合,見直しが必要 |
ホスト名またはIPアドレスの変更手順
ホスト名またはIPアドレスは,次の手順で変更してください。
-
OpenTP1を正常停止します。
-
MCF通信構成定義について,変更前のホスト名またはIPアドレスを検索します。
OSがUNIXの場合はgrepコマンド,Windowsの場合はfindstrコマンドを使用して検索します。
-
検索の結果,変更前のホスト名またはIPアドレスが見つかった場合には,変更します。
-
変更した場合,MCF通信構成定義の定義オブジェクトファイルを再作成します。
コネクション(論理端末)の追加
コネクション(論理端末)を追加する場合に見直す必要のある定義の一覧,および再見積もりが発生する条件を次の表に示します。
定義ファイル名 |
定義 |
再見積もりが発生する条件 |
---|---|---|
システム環境定義 |
static_shmpool_size※1 |
無条件に再見積もりが必要 |
dynamic_shmpool_size※1 |
同時に送受信するメッセージ数が増加する場合 |
|
MCFマネジャ定義 |
mcfmcomn -n |
メッセージ出力通番を使用する場合 |
mcfmcomn -p※2 |
無条件に再見積もりが必要 |
|
mcfmexp -l※3 |
拡張予約定義を定義している場合 |
|
MCF通信構成定義 |
mcftbuf -g count※4 |
無条件に再見積もりが必要 |
mcftsts -l |
状態を引き継ぐ論理端末が増える場合 |
|
システムサービス共通情報定義 |
max_open_fds※5 |
無条件に再見積もりが必要 |
- 注※1
-
詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の「MCFサービス用の共用メモリの見積もり式」の説明を参照してください。
- 注※2
-
詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の「mcfmcomn」と「MCFサービス用の共用メモリの見積もり式」の説明を参照してください。
- 注※3
-
詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」の「mcfmexp」の説明を参照してください。
- 注※4
-
詳細については,「6. システム定義」の「mcftalccn(コネクション定義の開始)」の注意事項とマニュアル「OpenTP1 システム定義」の「mcftbuf」の説明を参照してください。
- 注※5
-
詳細については,「6. システム定義」の「システムサービス共通情報定義」を参照してください。
見直す必要のあるOpenTP1ファイルの一覧,および再見積もりが発生する条件を次の表に示します。
OpenTP1ファイル |
再見積もりが発生する条件 |
---|---|
ステータスファイル |
次に示すどれかの条件の場合,再見積もりが必要
|
メッセージキューファイル |
入力キューまたは出力キューにディスクキューを割り当てていて,同時に送受信するメッセージ数が増加する場合 |
また,TP1/NET/TCP/IPのリリースノートを参照し,MCF通信プロセスが使用するローカルメモリのメモリ所要量も見直してください。