CBLDCMCF('SENDRECV') − 同期型メッセージの送受信(COBOL言語)
- 〈このページの構成〉
形式
PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCMCF' USING 一意名1 一意名2 一意名3 一意名4
DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'SENDRECV'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名D PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名E PIC 9(8). 02 データ名F PIC 9(8). 02 データ名G PIC 9(9) COMP. 02 データ名H PIC X(4). 02 データ名I PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名J PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名K PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名L PIC X(8) VALUE SPACE. 02 データ名M1 PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名M2 PIC X(8) VALUE SPACE. 02 データ名M3 PIC X(4) VALUE SPACE. 02 データ名M4 PIC 9(9) COMP VALUE ZERO. 02 データ名M5 PIC 9(9) COMP※. 02 データ名M6 PIC X(1) VALUE SPACE. 02 データ名M7 PIC X(1). 02 データ名N PIC X(14) VALUE LOW-VALUE. 01 一意名2. 02 データ名O PIC X(4) VALUE 'IO '. 02 データ名P PIC X(8). 02 データ名Q PIC X(8) VALUE SPACE. 02 データ名R PIC X(8) VALUE SPACE. 02 データ名T PIC X(28) VALUE LOW-VALUE. 01 一意名3. 02 データ名U PIC 9(x) COMP. 02 データ名V PIC X(x). 02 データ名W PIC X(n). 01 一意名4. 02 データ名X PIC 9(x) COMP. 02 データ名Y1 PIC X(x) VALUE SPACE. 02 データ名Y2 PIC X(1). 02 データ名Z PIC X(n).
- 注※
-
負の値を設定する場合,「PIC S9(9) COMP」としてください。
機能
同期型でメッセージを送信したあと,同期型でメッセージを受信します。
CBLDCMCF('SENDRECV')では,相手システムへ送るメッセージのセグメントを送信できます。
メッセージのセグメントを送信すると,CBLDCMCF('SENDRECV')は相手システムからの応答を待ちます。応答が届くと,そのメッセージのセグメントを受信します。
受信できるメッセージの一つのセグメントの最大長は,1メガバイトです。また,送信できるメッセージの一つのセグメントの最大長は,データ名M4にZEROを設定した場合は32,000バイト,データ名M4に16を設定してセグメント長を拡張した場合は1メガバイトです。
送受信するセグメント長は,システム定義,共用メモリ,およびOpenTP1ファイルに影響があります。詳細は「4. COBOL-UAP作成用プログラムインタフェース」の「COBOL-UAP作成用プログラムインタフェース使用時の注意事項」を参照してください。
セグメントを送信する領域(一意名3で示す領域)の形式を次に示します。
セグメントを受信する領域(一意名4で示す領域)の形式を次に示します。
UAPで値を設定するデータ領域
●データ名A
同期型のメッセージの送受信を示す要求コード「VALUE 'SENDRECV'」を設定します。
●データ名C,データ名D
空白を設定します。
●データ名G
セグメントを受信する領域の長さを設定します。
●データ名H
単一セグメントを示す「VALUE 'EMI△'」を設定します。
●データ名I,データ名J,データ名K,データ名L,データ名M1,データ名M2,データ名M3
空白を設定します。
●データ名M4
送信メッセージのセグメント長を拡張するかどうかを設定します。
- VALUE ZERO
-
データ名Uに従来の範囲(1〜32000)で指定するときに設定します。
- VALUE 16
-
データ名Uに拡張した範囲(1〜1048576)で指定するときに設定します。
●データ名M5
CBLDCMCF('SENDRECV')を呼び出してから終了するまでの最大時間を設定します。0を設定した場合,MCFマネジャ定義のUAP共通定義で指定した同期型送受信監視時間(mcfmuap -t sndrcvtim)が設定されます。
負の値を設定した場合は,時間を監視しません。
- 注意事項
-
監視時間の精度は秒単位です。また,タイマ定義(mcfttim -t)のbtimオペランドで指定する時間の間隔でタイムアウトが発生したかどうかを監視しています。このため,設定した監視時間と実際にタイムアウトを検出する時間には秒単位の誤差が生じます。そのため,タイミングによっては,設定した監視時間よりも短い時間でタイムアウトすることがあります。監視時間が小さくなるほど,誤差の影響を受けやすくなりますので,監視時間は3(単位:秒)以上の値の設定を推奨します。
●データ名M6
空白を設定します。
●データ名M7
使用するバッファ形式を設定します。
- VALUE '1'
-
バッファ形式1を使用する場合に設定します。
- VALUE '2'
-
バッファ形式2を使用する場合に設定します。
- 空白
-
省略されたものとして,「VALUE '1'」(バッファ形式1)が設定されます。
バッファ形式2を使用するときに,データ名M4に16を設定した場合,エラーリターンします。
●データ名N
MCFで使用する領域です。
●データ名O
同期型のメッセージの送受信を示す「VALUE 'IO△△'」を設定します。
●データ名P
メッセージを出力して応答を入力する論理端末名称を設定します。論理端末名称は最大8バイトの長さです。8バイトに満たない名称を設定する場合は,後ろを空白で埋めてください。
●データ名Q,データ名R
空白を設定します。
●データ名T
MCFで使用する領域です。
●データ名U
- 【バッファ形式1の場合】 PIC 9(9)
-
送信するセグメントの長さを設定します。
データ名M4にZEROを設定した場合,1〜32000の範囲で設定できます。
データ名M4に16を設定した場合,1〜1048576の範囲で設定できます。
- 【バッファ形式2の場合】 PIC 9(4)
-
送信するセグメントの長さ+4を設定します。
●データ名V
【バッファ形式1の場合】 PIC X(8)
- 【バッファ形式2の場合】 PIC X(2)
-
MCFで使用する領域です。
●データ名W
送信するセグメントの内容を設定します。データ名M4にZEROを設定した場合は一つのセグメントで32,000バイト,データ名M4に16を設定してセグメント長を拡張した場合は一つのセグメントで1メガバイトまで送信できます。
●データ名Y1
【バッファ形式1の場合】 PIC X(7)
- 【バッファ形式2の場合】 PIC X(1)
-
空白を設定します。
●データ名Y2
MCFで使用する領域です。
OpenTP1から値が返されるデータ領域
●データ名B
ステータスコードが,5けたの数字で返されます。
●データ名E
メッセージを受信した日付がYYYYMMDD(YYYY:西暦年 MM:月 DD:日)の形式で返されます。
●データ名F
メッセージを受信した時刻がHHMMSS00(HH:時 MM:分 SS:秒 00は固定)の形式で返されます。
●データ名X
- 【バッファ形式1の場合】 PIC 9(9)
-
受信したセグメントの長さが返されます。
- 【バッファ形式2の場合】 PIC 9(4)
-
受信したセグメントの長さ+4が返されます。
●データ名Z
受信したセグメントの内容が返されます。
ステータスコード
ステータスコード |
意味 |
---|---|
00000 |
正常に終了しました。 |
71002 |
メッセージキューへの入出力処理時に障害が発生しました。 |
メッセージキューが閉塞されています。 |
|
メッセージキューが割り当てられていません。 |
|
<バッファ形式1でデータ名M4にZEROを設定している場合> データ名Uに32,000バイトを超える値を設定しています。 <バッファ形式1でデータ名M4に16を設定している場合> データ名Uに1メガバイトを超える値を設定しています。 <バッファ形式2の場合> データ名Uに32,004バイトを超える値を設定しています。 |
|
MCFが終了処理中のため,メッセージの送受信を受け付けられません。 |
|
71003 |
メッセージキューが満杯です。 |
71004 |
メッセージを格納するバッファをメモリ上に確保できませんでした。 |
71108 |
メッセージを送信しようとしましたが,送信先の管理テーブルが確保できませんでした。 |
プロセスのローカルメモリが不足しています。 |
|
72000 |
先頭セグメントを受信するCBLDCMCF('RECEIVE△')を呼び出す前に,CBLDCMCF('SENDRECV')を呼び出しています。 |
72001 |
データ名Pに設定した論理端末名称が間違っています。 |
データ名Pに設定した出力先の論理端末名称は,MCFで定義していません。 |
|
CBLDCMCF('SENDRECV')を呼び出せない論理端末を設定しています。 |
|
<問い合わせ応答形態および継続問い合わせ応答形態のメッセージ送受信機能を使用している(コネクション定義(mcftalccn -l)のreplymsgオペランドにyesを指定)場合> 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中のため受け付けられません。 |
|
72012 |
MCFバッファグループ定義のバッファ長が不足しました。 |
MCF通信プロセスは相手システムからメッセージを受信しましたが,UAPへの応答連絡でRPC通信の送信可能な上限値を超えました。 |
|
72013 |
データ名Gの指定値を超えるセグメントを受信しました。データ名Gの指定値を超えた部分は切り捨てられました。 |
<バッファ形式2の場合> 32,763バイトを超えるセグメントを受信しました。32,763バイトを超えた部分は切り捨てられました。 |
|
72016 |
データ名Nまたはデータ名Tに設定した値が間違っています。 |
データ名M4に設定した値が間違っています。 |
|
データ名M7に設定した値が間違っています。 |
|
データ名M7に'2'を設定した場合,データ名M4に16を設定できません。 |
|
データ名Pに送信セグメントの拡張(データ名M4の16)をサポートしていないプロトコルで使用する論理端末を設定しています。 |
|
72019 |
データ名M6に設定した値が間違っています。 |
72024 |
データ名Oに設定した値が間違っています。 |
72026 |
データ名Hに設定した値が間違っています。 |
72028 |
データ名Aに設定した値が間違っています。 |
72036 |
データ名Gの指定値が不足しています。バッファ形式1の場合は9バイト以上,バッファ形式2の場合は5バイト以上の領域を確保してください。 |
72041 |
バッファ形式1の場合はデータ名Uに0バイト,またはマイナス値を設定しています。バッファ形式2の場合はデータ名Uに0から4バイト,またはマイナス値を設定しています。 |
72073 |
非同期メッセージを送信処理中です。 |
73001 |
データ名M5に60秒を加算した時間が経過しましたが,MCF通信プロセスからの応答がありません。 |
無通信監視時間(コネクション定義(mcftalccn -k)のnotrftimeオペランド指定値)が経過しましたが,相手システムからの通信がありません。 |
|
相手システムからメッセージを受信しましたが,受信バッファを確保できませんでした。 |
|
メッセージの送信処理中に相手システムからメッセージを受信したため,非同期受信処理を行いましたが,障害(UOC障害など)が発生しました。 |
|
出力先の論理端末でMCF通信プロセスの内部障害が発生しました。 |
|
73002 |
コネクション再確立時の未送信メッセージの送信抑止機能を使用している(論理端末定義(mcftalcle -d)のreplacemsgオペランドにdiscardを指定)場合に,MHPでメッセージ受信後にコネクションが再確立されたため,送信を抑止しました。 |
73003 |
メッセージ受信が仕掛り中です。 |
73005 |
データ名M5に設定した時間が経過しましたが,論理端末からの応答がありません。 |
73010 |
入力または出力メッセージ編集UOCで障害が発生しました。 |
メッセージの読み込み時に障害が発生しました。 |
|
メッセージの編集エラーが発生しました。 |
|
73015 |
出力先の論理端末は,ほかのUAPで仕掛り中です。 |
73018 |
データ名M5に設定した値が間違っています。 |
73019 |
メッセージ送信完了監視タイマのタイムアウトが発生しました。 |
73020 |
出力先の論理端末は停止しています。 |
上記以外 |
プログラムの破壊などによる,予期しないエラーが発生しました。 |