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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


付録J 理由コード一覧

ここでは,ERREVT2発生時,CERREVT発生時,およびMDELEVT発生時の理由コードを示します。

ERREVT2発生時の理由コードを次の表に示します。

表J‒1 ERREVT2の理由コード

C言語の理由コード

(16進数字)

COBOL言語の理由コード

(外部10進数字)

ERREVT2の通知理由

DCMCF_NO_SERV(0010)

0010

アプリケーション名に相当するMHPのサービスがありません。

DCMCF_SCD_ERR(0020)

0020

ユーザサーバ未起動などによってMHPの起動に失敗しました。

DCMCF_QUE_BUF_ERR(0030)

0030

動的共用メモリが不足しました。

DCMCF_QUE_FIL_OVER(0031)

0031

キューファイルが満杯になりました。

DCMCF_QUE_LIMIT_OVER(0032)

0032

入力メッセージ最大格納数を超過しました。

DCMCF_QUE_IO_ERR(0033)

0033

入力キューに障害が発生しました。

DCMCF_AP_CLOSE(0040)

0040

MHPのアプリケーションが閉塞しています。

DCMCF_AP_SECURE(0041)

0041

MHPのアプリケーションがセキュア状態です。

DCMCF_SERV_CLOSE(0042)

0042

  • MHPのサービスまたはサービスグループが閉塞しています。

  • スケジュール閉塞されているサービスグループの入力キューに未処理受信メッセージが残った状態で,OpenTP1を正常終了または計画停止Aで終了しました。

DCMCF_SERV_SECURE(0043)

0043

MHPのサービスグループがセキュア状態です。

DCMCF_ABNORMAL_END(0050)

0050

  • MHPで呼び出すreceive関数にセグメントを渡す前に,MHPが異常終了しました。

  • DBMSの障害などによって,トランザクションの開始に失敗しました。

CERREVT発生時の理由コードを,次の表に示します。

表J‒2 CERREVT発生時の理由コード

理由コード1

(16進数字)

理由コード2(16進数字)

発生条件

発生個所※1

DCMTCP_RSN1_MCF(00000001)(MCF障害)

DCMTCP_RSN2_CNNC(00000000)

コネクション確立不可能

コネクション

DCMTCP_RSN2_CNER(00000001)

コネクション切断

コネクション

DCMTCP_RSN2_RBFOF(00000002)

受信バッファオーバフロー

コネクション

DCMTCP_RSN2_SBFOF(00000003)

送信バッファオーバフロー

論理端末

DCMTCP_RSN2_ERROR(00000004)

TP1/NET/TCP/IP内部論理矛盾

コネクション

DCMTCP_RSN2_OTGET(00000005)

出力キュー読み込み障害

論理端末

DCMTCP_RSN2_NOBUF(00000007)

受信バッファ取得失敗

コネクション

DCMTCP_RSN2_SNDER(00000008)

メッセージ送信不可能

コネクション

論理端末

DCMTCP_RSN2_NXTTO(00000009)

後続メッセージ監視タイムアウト

コネクション

DCMTCP_RSN2_SNBUF(0000000A)

送信バッファ取得失敗

論理端末

DCMTCP_RSN2_SRTO(0000000B)

同期型メッセージの送受信タイムアウト

コネクション

DCMTCP_RSN2_DCTLE(0000000C)

論理端末仕掛り中のmcftdctleコマンド要求

コネクション

DCMTCP_RSN2_RMSGLN(0000000D)

メッセージサイズエリア内容不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_NOTRFTO(0000000F)

無通信状態監視によるタイムアウト発生

コネクション

DCMTCP_RSN2_ANBUF(00000010)

送達確認メッセージ(応答専用データ)用送信バッファ取得失敗

コネクション

DCMTCP_RSN2_ERRMSG(00000011)

不正データ受信

コネクション

DCMTCP_RSN2_ACKRTO(00000012)

送達確認メッセージ(応答専用データ)受信監視タイムアウト

コネクション

DCMTCP_RSN2_ACKSTO(00000013)

送達確認メッセージ(応答専用データ)送信完了監視タイムアウト

コネクション

DCMTCP_RSN2_RCVCOL(00000014)

送達確認メッセージ(応答専用データ)送信処理中一方送信メッセージの受信

コネクション

DCMTCP_RSN2_RVFAIL(00000015)

受信メッセージ通知失敗

コネクション

DCMTCP_RSN2_SRCOL(00000016)

送受信メッセージ衝突

コネクション

DCMTCP_RSN2_DCTCNF(00000017)

運用コマンドまたはAPIによる強制解放

コネクション

DCMTCP_RSN2_REPLACE(00000018)

コネクションリプレースによる切断

コネクション

DCMTCP_RSN2_HLDLIMT(00000019)

受信メッセージの最大保留数の超過

コネクション

DCMTCP_RSN2_NOCONT(0000001A)

次起動アプリケーション型不正

コネクション

DCMTCP_RSN1_UOC(00000003)(UOC障害)

UOCからの詳細リターンコード

入力セグメント判定UOCエラーリターン

コネクション

UOCからの詳細リターンコード

入力,および出力メッセージ編集UOCエラーリターン

論理端末

DCMTCP_RSN2_BCNT(00000001)

使用バッファ数不正

論理端末

DCMTCP_RSN2_SEG(00000002)

有効セグメント不正

論理端末

DCMTCP_RSN2_BADR(00000003)

編集バッファアドレス不正

論理端末

DCMTCP_RSN2_TIVL(00000005)

タイマ値不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_TICD(00000006)

タイマセット指示種別不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_SEGEND(00000007)

セグメント完/未完種別不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_NXTSIZ(00000008)

次メッセージサイズ不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_NXTADR(00000009)

次メッセージ先頭アドレス不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_NOWSIZ(0000000A)

該当メッセージサイズ不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_NOWSSI(0000000B)

残留該当メッセージサイズ不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_SPCCLS(00000012)

受信メッセージ判定UOCでのコネクション解放指示

コネクション

DCMTCP_RSN2_SPCSTP(00000013)

受信メッセージ判定UOCでの送信停止指示

論理端末

DCMTCP_RSN2_MRPARM(00000014)

受信メッセージ判定UOCでのパラメタ不正

コネクション

DCMTCP_RSN2_MHPARM(00000015)

受信メッセージ保留判定UOCでのパラメタ不正

コネクション

DCMTCP_RSN1_CLS※2(00000004)

相手局からのコネクション解放

コネクション

(凡例)

−:該当する内容がないことを表します。

注※1

発生個所に対応した障害要因コードが,CERREVTのerr_factに設定されます。

注※2

コネクション定義(mcftalccn -f)でcerrを指定した場合だけ有効になります。

MDELEVT発生時の理由コードを,次の表に示します。

表J‒3 MDELEVT発生時の理由コード

理由コード(16進数字)

MDELEVTの通知理由

DCMTCP_DRSN_UIND(00000001)

任意の相手システムとのメッセージ送達確認を使用している(コネクション定義(mcftalcle -u)のdelichkオペランドにuseを指定)場合に,受信メッセージ判定UOCで受信したメッセージの種別に破棄メッセージを指定しました。

DCMTCP_DRSN_CNDCT(00000003)

コネクション再確立時の未送信メッセージの送信抑止機能を使用している(論理端末定義(mcftalcle -d)のreplacemsgオペランドにdiscardを指定)場合に,MHPでメッセージ受信後にコネクションが再確立されました。

DCMTCP_DRSN_RCVDUP(00000004)

問い合わせ応答中および継続問い合わせ応答中の論理端末がメッセージを受信したため,破棄しました。

DCMTCP_DRSN_SRANS(00000005)

メッセージ送信処理中に問い合わせメッセージを受信したため,破棄しました。

DCMTCP_DRSN_SRCONT(00000006)

メッセージ送信処理中に継続問い合わせメッセージを受信したため,破棄しました。