Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


MCF定義オブジェクトの解析

対応する定義ソースが不明となったMCF定義オブジェクトファイルの内容を知りたい場合に,MCF定義オブジェクトの解析をします。ここでは,MCF定義オブジェクト解析コマンドについて説明します。

〈このページの構成〉

形式

mcftcpr -i 〔パス名〕解析対象オブジェクトファイル名

機能

次の定義オブジェクトを解析し,定義ソースの形式で標準出力します。

オプション

●-i 〔パス名〕解析対象オブジェクトファイル名  〜〈1〜8文字の英数字〉

定義オブジェクトが格納されているファイル名を指定します。

出力形式

#############################################################

         MCF communication configuration definition
                      TCP/IP definition

#############################################################

   OBJECT FILE NAME : xxxxxxxx
   VV-RR            : vv-rr
   DATE             : yyyy-mm-dd hh:mm:ss

#############################################################

 mcftalccn
   -c            = cn01
   -p            = tcp
   -g sndbuf     = 1
   -g rcvbuf     = 2
   -e msgbuf     = 3
   -e count      = 1
   -i            = manual
   -t            = tcp
   -y mode       = client
   -b bretry     = yes
   -b bretrycnt  = 10
   -b bretryint  = 5
   -b dretry     = yes
   -b dretrycnt  = 0
   -b dretryint  = 10000
   -b concmptim  = 0
   -b sndcmptim  = 0
   -r portno     = 10001
   -r hostname   = host01
  *-r backlog    = 0
 
・
・
・
 
 mcftalcle
   -l            = le01
   -t            = any
   -m mmsgcnt    = 0
   -m dmsgcnt    = 0
   -i            = manual
 
・
・
・
 
 mcftalced

####################### End Of File #######################

解析結果

定義オブジェクト解析コマンドは,その解析結果を定義ソースの形式で出力します。出力される内容は解析結果であり,記述形式は元の定義ソースの記述形式とは一致しません。定義ソースと定義オブジェクト解析結果の差異を次に示します。

表6‒3 定義ソースと定義オブジェクト解析結果の差異

項目

定義ソース

定義オブジェクト解析結果

注釈文

書き込みできる。

出力しない。

省略値の扱い

省略できる。

  • 限定公開部分も含めて,省略値を出力する。

  • システム環境定義のdefault_value_optionオペランドの指定値で省略値が変更となるオペランドの場合,行の先頭に"@"を付与する。

限定公開部分の表記方法

一般公開部分と差異なし。

バージョン7での限定公開機能の行の先頭に,"*"を付与する。

定義コマンド名とオプションの表記方法

1行に表記できる。

(例)

mcftalccn -c cn01

定義コマンド名を表記後,改行する。また,オプションに"="を付記する。

(例)

mcftalccn

-c = cn01

1定義コマンドが複数の行にわたる場合

継続記号""を付与する。

(例)

mcftalccn -c cn01 \

-p tcp

継続記号は出力しない。

(例)

mcftalccn

-c = cn01

-p = tcp

1定義オプションに複数のオペランドを指定する場合

複数のオペランドをまとめて二重引用符(")で囲む。

(例)

mcftalccn -g "sndbuf=1 rcvbuf=2"

個々のオペランドに対してオプションを付記する。

(例)

mcftalccn

-g sndbuf = 1

-g rcvbuf = 2

その他

なし

  • ファイル名などを記したタイトルが出力される。

  • 定義オブジェクト生成時の補正によって,実際の指定値とは異なる内容が出力される場合がある。

  • 定義ソースと該当コマンドのバージョンの差異によって,解析結果にサポート内容の過不足がある場合がある。

注意事項

解析対象が不正であった場合は,正常に動作しないことがあります。