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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


CBLDCMCF('TACTCN△△') − コネクションの確立(COBOL言語)

〈このページの構成〉

形式

PROCEDURE DIVISIONの指定

CALL  'CBLDCMCF'  USING  一意名1  一意名2

DATA DIVISIONの指定

01  一意名1.
    02  データ名A   PIC X(8)   VALUE 'TACTCN  '.
    02  データ名B   PIC X(5).
    02  FILLER      PIC X(3).
    02  データ名C   PIC X(4).
    02  データ名D1  PIC X(1)   VALUE SPACE.
    02  データ名D2  PIC X(1).
    02  データ名D3  PIC X(26)  VALUE SPACE.
    02  データ名E   PIC 9(9)   COMP.
    02  データ名F1  PIC X(8).
    02  データ名F2  PIC X(56)  VALUE SPACE.
    02  データ名G   PIC X(8)   VALUE SPACE.
    02  データ名H   PIC X(8)   VALUE SPACE.
    02  データ名I   PIC X(144) VALUE SPACE.
    02  データ名J   PIC X(184) VALUE SPACE.
    02  データ名K1  PIC 9(9)   COMP.
    02  データ名K2  PIC X(4).
    02  データ名K3  PIC X(4)   VALUE LOW-VALUE.
    02  データ名K4  PIC X(4).
    02  データ名K5  PIC X(2).
    02  データ名K6  PIC X(2)   VALUE LOW-VALUE.
    02  データ名K7  PIC X(4).
    02  データ名K8  PIC X(2).
    02  データ名K9  PIC X(2)   VALUE LOW-VALUE.
    02  データ名K10 PIC X(128) VALUE LOW-VALUE.
    02  データ名K11 PIC X(128) VALUE LOW-VALUE.
    02  データ名K12 PIC X(744) VALUE LOW-VALUE.
 
01  一意名2.
    02  データ名L   PIC 9(9)   COMP VALUE ZERO.

機能

コネクションを確立します。

なお,CBLDCMCF('TACTCN△△')の正常終了は,コネクション確立要求をTP1/NET/TCP/IPが正常に受け付けたことを意味します。このため,相手システムとのコネクションの確立が正常に完了したことを示すものではありません。

CBLDCMCF('TACTCN△△')の呼び出し後にコネクションに関する何らかの処理をする場合は,CBLDCMCF('TLSCN△△△')を用いてコネクションの状態を確認してください。

UAPで値を設定するデータ領域

●データ名A

コネクション確立を示す要求コード「VALUE 'TACTCN△△'」を設定します。

●データ名C

確立するコネクションの指定方法を設定します。

'LE△△'

確立するコネクションを論理端末名称で指定するときに設定します。

'CN△△'

確立するコネクションをコネクションIDで指定するときに設定します。

空白

省略されたものとして,'LE△△'(論理端末名称指定)が仮定されます。

●データ名D1

空白を設定します。

●データ名D2

TP1/NET/TCP/IP固有の機能を使用するかどうかを設定します。

'1'

TP1/NET/TCP/IP固有の機能を使用するときに設定します。

'0'

TP1/NET/TCP/IP固有の機能を使用しないときに設定します。

空白

省略されたものとして,'0'(使用しない)が仮定されます。

●データ名D3

空白を設定します。

●データ名E

処理対象のコネクションを持つMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を設定します。設定できる範囲は,0〜239です。

論理端末名称を使用してコネクションの確立を要求する場合は,無効となります。

0を指定すると,該当するコネクションIDが属するMCF通信サービスを検索します。MCF通信サービスが多い構成やUAPからこの命令文を多数発行する場合は,MCF通信プロセス識別子の指定をお勧めします。

注※

MCF環境定義(mcftenv -s)で指定するMCF通信プロセス識別子は16進数と見なしてください。

例えば,MCF通信プロセス識別子が10の場合,16を設定してください。

●データ名F1

確立するコネクションの論理端末名称,またはコネクションIDを設定します。論理端末名称,またはコネクションIDは8バイト以内で設定してください。8バイトに満たない名称を設定する場合は,後ろを空白で埋めてください。

●データ名F2,データ名G,データ名H,データ名I,データ名J

空白を設定します。

●データ名K1

TP1/NET/TCP/IP固有の機能を使用するときは1024を,使用しないときは0を設定してください。

●データ名K2

プロトコル名称を設定します。

"TCP△"

TCP/IPプロトコル

●データ名K3,データ名K6,データ名K9,データ名K10,データ名K11,データ名K12

0を設定します。

●データ名K4

自システムのIPアドレスを16進形式(ビッグエンディアン)で設定します。

[図データ]

dotted-decimal形式では指定できません。

自システムのIPアドレスの割り当てをOSに任せる場合は,0を設定してください。

IPアドレス255.255.255.255は設定できません。

●データ名K5

自システムのポート番号を16進形式(ビッグエンディアン)で設定します。

[図データ]

設定できる範囲は0,または1024〜65535です。

自システムのポート番号の割り当てをOSに任せる場合は,0を設定してください。

●データ名K7

相手システムのIPアドレスを16進形式(ビッグエンディアン)で設定します。

[図データ]

dotted-decimal形式では指定できません。

IPアドレス0.0.0.0,および,255.255.255.255は設定できません。

●データ名K8

相手システムのポート番号を16進形式(ビッグエンディアン)で設定します。

[図データ]

設定できる範囲は1〜65535です。

●データ名L

0を設定します。

OpenTP1から値が返されるデータ領域

●データ名B

ステータスコードが,5けたの数字で返されます。

ステータスコード

ステータスコード

意味

00000

正常に終了しました。

71001

MCFが開始処理中のため,CBLDCMCF('TACTCN△△')が受け付けられません。

71002

MCFが終了処理中のため,CBLDCMCF('TACTCN△△')が受け付けられません。

71004

CBLDCMCF('TACTCN△△')の処理中にメモリ不足が発生しました。

71005

通信障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

71006

内部障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

71007

指定されたコネクション名は登録されていません。

71008

指定された論理端末名称は登録されていません。

71009

CBLDCMCF('TACTCN△△')が,該当する通信プロセスではサポートされていません。

71010

MCF通信プロセスにコネクションの確立を要求しましたが,受け付けられませんでした。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

71011

コネクションが削除されているため,CBLDCMCF('TACTCN△△')が受け付けられません。

71014

TP1/NET/NCSB,またはTP1/NET/X25-Extendedの論理端末名称を指定しています。またはTP1/NET/OSI-TPのコネクショングループを指定しています。

72028

データ名Aに設定した値が間違っています。

72052

データ名K1に0でない値が設定されています。

72053

データ名Lに0でない値が設定されています。

72058

データ名Cに'LE△△','CN△△',または空白以外の値が設定されています。

72059

データ名D1,またはデータ名D3に空白でない値が設定されています。

データ名D2に1,0,または空白以外の値が設定されています。

72061

データ名Eに0未満,または240以上の値が設定されています。

72063

データ名F1に空白が設定されています。

72065

データ名F2に空白でない値が設定されています。

72066

データ名Gに空白でない値が設定されています。

72068

データ名Hに空白でない値が設定されています。

72070

データ名Iに空白でない値が設定されています。

72072

データ名Jに空白でない値が設定されています。

72074

データ名F1に設定された文字列中に不正な文字があります。

73100

コネクション確立済みのため受け付けられません。

73101

コネクション確立処理中のため受け付けられません。

73102

コネクションに対する論理端末が接続されていないため受け付けられません。

73103

サーバ型のコネクションのため受け付けられません。

73104

コネクション解放処理中のため受け付けられません。

73130

データ名K1に1以上1024未満の値が設定されています。

73131

データ名K2に設定した値が間違っています。

73132

データ名K3に0でない値が設定されています。

73133

データ名K4に255.255.255.255のIPアドレスが設定されています。

73134

データ名K5に1以上1023以下の値が設定されています。

73135

データ名K6に0でない値が設定されています。

73136

データ名K7に0.0.0.0,または255.255.255.255のIPアドレスが設定されています。

73137

データ名K8に0が設定されています。

73138

データ名K9に0でない値が設定されています。

73139

データ名K10に0でない値が設定されています。

73140

データ名K11に0でない値が設定されています。

73141

データ名K12に0でない値が設定されています。