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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引


2.6.1 TSP自動生成機能の概要

Connector .NETは,.NETインタフェース定義またはサービス定義からTP1 Service Proxy(TSP)を自動生成できます。

TSPは,コネクションを意識しないでOpenTP1のサービスを利用できるプロキシクラスです。OpenTP1のサービスを利用する操作を仮想化することで,WebサービスやWebアプリケーションなどからOpenTP1のサービスが利用できるようになります。

また,OpenTP1上のサービスをASP.NET XML Webサービスとして公開するためのASP.NET XML Webサービスクラスを自動生成できます。これによって,SOAPプロトコルでOpenTP1のサービスを利用できるようになります。

〈この項の構成〉

(1) 入力情報と運用コマンド

サーバUAPの種別によって,TSP自動生成機能を使用するために用いるインタフェース情報および運用コマンドが異なります。次の表に,サーバUAPの種別ごとの入力情報と運用コマンドを示します。

表2‒9 TSP自動生成機能を使用する際の入力情報と運用コマンド

サーバUAPの種別

入力元のインタフェース情報

運用コマンド

.NETインタフェース定義を利用したSPP.NET

.NETインタフェース定義

TSP生成コマンド(.NETインタフェース定義用)(if2tsp)

SPP,または.NETインタフェース定義を利用しないSPP.NET

サービス定義

TSP生成コマンド(サービス定義用)(spp2tsp)

(2) 生成されるファイル

TSP自動生成機能を使用すると,次のファイルが生成されます。

注※1

これらのファイルは,C#,J#,およびVisual Basicの各プログラム言語で出力できます。

注※2

入力元のインタフェース情報がサービス定義の場合にだけ生成されます。

(3) TSPを実行するための環境および手順

(a) 実行環境

TSP自動生成機能によって生成されたTSPを実行するためには,次の環境が必要です。

  • .NET Framework 3.5 Service Pack 1

  • Visual Studio

注※

ASP.NETの実行環境が構築されている必要があります。

(b) 実行手順

TSPを実行する手順を次に示します。

  1. Visual Studioで,ASP.NET Webサービスのプロジェクトを作成します。

  2. 生成されたIIS仮想ディレクトリに対応するディレクトリに,自動生成されたファイルをコピーし,プロジェクトに登録します。

  3. プロジェクトをビルドします。