2.6.1 TSP自動生成機能の概要
Connector .NETは,.NETインタフェース定義またはサービス定義からTP1 Service Proxy(TSP)を自動生成できます。
TSPは,コネクションを意識しないでOpenTP1のサービスを利用できるプロキシクラスです。OpenTP1のサービスを利用する操作を仮想化することで,WebサービスやWebアプリケーションなどからOpenTP1のサービスが利用できるようになります。
また,OpenTP1上のサービスをASP.NET XML Webサービスとして公開するためのASP.NET XML Webサービスクラスを自動生成できます。これによって,SOAPプロトコルでOpenTP1のサービスを利用できるようになります。
(1) 入力情報と運用コマンド
サーバUAPの種別によって,TSP自動生成機能を使用するために用いるインタフェース情報および運用コマンドが異なります。次の表に,サーバUAPの種別ごとの入力情報と運用コマンドを示します。
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サーバUAPの種別 |
入力元のインタフェース情報 |
運用コマンド |
|---|---|---|
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.NETインタフェース定義を利用したSPP.NET |
.NETインタフェース定義 |
TSP生成コマンド(.NETインタフェース定義用)(if2tsp) |
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SPP,または.NETインタフェース定義を利用しないSPP.NET |
サービス定義 |
TSP生成コマンド(サービス定義用)(spp2tsp) |
(2) 生成されるファイル
TSP自動生成機能を使用すると,次のファイルが生成されます。
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TSP実装クラス※1
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クライアントスタブ※1
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カスタムレコードクラス※1,※2
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構成ファイル(App.config)
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ASP.NET XML Webサービスのソースプログラムファイル(拡張子はasmx)
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ASP.NET XML Webサービスのソースプログラムの分離コードファイル(拡張子はasmx.cs,asmx.vb,またはasmx.jsl)※1
- 注※1
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これらのファイルは,C#,J#,およびVisual Basicの各プログラム言語で出力できます。
- 注※2
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入力元のインタフェース情報がサービス定義の場合にだけ生成されます。
(3) TSPを実行するための環境および手順
(a) 実行環境
TSP自動生成機能によって生成されたTSPを実行するためには,次の環境が必要です。
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.NET Framework 3.5 Service Pack 1※
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Visual Studio
- 注※
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ASP.NETの実行環境が構築されている必要があります。
(b) 実行手順
TSPを実行する手順を次に示します。
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Visual Studioで,ASP.NET Webサービスのプロジェクトを作成します。
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生成されたIIS仮想ディレクトリに対応するディレクトリに,自動生成されたファイルをコピーし,プロジェクトに登録します。
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プロジェクトをビルドします。