Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Client for .NET Framework 使用の手引


2.1.1 RPCの形態

Client .NETのRPCには,次に示す2種類の形態があります。

Extension .NETを使用すると,非同期応答型RPCを利用できます。非同期応答型RPCについては,マニュアル「TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。

RPCの形態別の処理概要を次の図に示します。

図2‒1 RPCの形態別の処理概要

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 同期応答型RPC

クライアントUAPからサーバUAPに問い合わせメッセージを送信し,問い合わせた応答メッセージを受け取る形態です。クライアント側ではサーバからの応答を受け取るまでメソッドがリターンしません。同一のサービスを複数回呼び出した場合,サーバプロセスはそのつどスケジュールされます。

(2) 非応答型RPC

クライアントUAPからサーバUAPにメッセージを送信し,応答は受け取らない形態です。クライアント側ではサーバへのメッセージの送信が完了するとメソッドがリターンします。ただし,何らかの通信障害や呼び出したサービスが誤っていてもエラーを受け取ることができないため,注意が必要です。