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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引


5.2.1 SPP.NETの実行環境の設定

SPP.NETの実行環境を設定するときは,[TP1/LiNKアプリケーション管理SPP]ウィンドウの[サーバ定義(E)...]ボタンをクリックします。

リストボックスからユーザサーバ名を選択しないでボタンをクリックすると,[アプリケーション環境SPP]ダイアログボックスが表示されます。

リストボックスからユーザサーバ名を選択してからボタンをクリックすると,選んだユーザサーバがSPP.NETかSPPかによって,[SPP.NET環境設定]ダイアログボックスか,または[SPP環境設定]ダイアログボックスが表示されます。[SPP環境設定]ダイアログボックスについては,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) [アプリケーション環境SPP]ダイアログボックス

(a) ダイアログボックスの説明

リストボックスには,SPPおよびSPP.NETの両方の情報が表示されます。

ここで説明しない項目については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」の[アプリケーション環境SPP]ダイアログボックスの説明を参照してください。

図5‒2 [アプリケーション環境SPP]ダイアログボックス

[図データ]

(b) ボタンの使い方

[新規作成(N)...]ボタン

ユーザサーバの実行環境を新たに設定する場合にクリックします。SPP.NET,SPPのうち,どちらの実行環境を新たに設定するかを選択する[SPP環境設定選択]ダイアログボックスが表示されます。

[開く(O)...]ボタン

すでに設定されているユーザサーバの実行環境を変更したい場合に,リストボックスのユーザサーバを指定してからクリックします。指定されたユーザサーバがSPPかSPP.NETかによって,[SPP環境設定]ダイアログボックスか,または[SPP.NET環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

[SPP環境設定]ダイアログボックスついては,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

(2) [SPP環境設定選択]ダイアログボックス

(a) ダイアログボックスの説明

SPPまたはSPP.NETの,どちらの実行環境を新たに設定するかを選択します。

図5‒3 [SPP環境設定選択]ダイアログボックス

[図データ]

(b) ボタンの使い方

[SPP環境設定(S)...]ボタン

SPPの実行環境を設定します。[SPP環境設定(S)...]ボタンをクリックすると,[SPP環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

[SPP環境設定]ダイアログボックスについては,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

[SPP.NET環境設定(N)...]ボタン

SPP.NETの環境設定をします。[SPP.NET環境設定(N)...]ボタンをクリックすると,[SPP.NET環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

[SPP.NET環境設定]ダイアログボックスについては,「5.2.1(3) [SPP.NET環境設定]ダイアログボックス」を参照してください。

[キャンセル(C)]ボタン

[アプリケーション環境SPP]ダイアログボックスに戻ります。

(3) [SPP.NET環境設定]ダイアログボックス

(a) ダイアログボックスの説明

SPP.NETの環境を設定します。

ここでは,[SPP環境設定]ダイアログボックスと設定内容が異なる項目,および[SPP.NET環境設定]ダイアログボックスだけにある項目について説明します。ここで説明しない項目については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」の[SPP環境設定]ダイアログボックスの説明を参照してください。

図5‒4 [SPP.NET環境設定]ダイアログボックス

[図データ]

(b) ダイアログボックスに設定する項目

[ユーザサーバ名(U)]  〜<1〜8文字の識別子>

SPP.NETの実行環境を新しく設定する場合は,実行環境を設定するSPP.NETのユーザサーバ名を入力します。すでに設定されているSPP.NETの実行環境を変更する場合は,ドロップダウンリストからユーザサーバ名を選びます。なお,ドロップダウンリストには,SPP.NETだけが表示されます。

ユーザサーバ名には,英字の大文字と小文字の区別はありません。小文字で指定しても,すべて大文字で管理されます。

[アプリケーションベースディレクトリ(1)]  〜<1〜128文字のパス名>

SPP.NET実行時のアプリケーションベースディレクトリを指定します。

実装アセンブリを任意のディレクトリに配置した場合は,このテキストボックスか,または[アプリケーションベースディレクトリ設定]ダイアログボックスにディレクトリが指定されている必要があります。

[アプリケーションベースディレクトリ設定]ダイアログボックスについては,「5.2.2(2) [アプリケーションベースディレクトリ設定]ダイアログボックス」を参照してください。

このテキストボックス,および[アプリケーションベースディレクトリ設定]ダイアログボックスの両方とも指定しない場合は,%DCDIR%\aplibがアプリケーションベースディレクトリとして設定されるので,実装アセンブリは%DCDIR%\aplibに格納されている必要があります。

なお,「%DCDIR%」はOpenTP1インストールディレクトリを表しています。

[実装アセンブリ名称(2)]  〜<1〜128文字の識別子とピリオド>

SPP.NET実装クラス,サーバスタブなどが含まれるアセンブリの名称を指定します。なお,ファイルの拡張子(dll)は不要です。

[実装クラス名称(3)]  〜<1〜128文字の識別子とピリオド>

SPP.NETの実装クラス名称を指定します。名前空間を含む完全限定名で指定してください。

[.NETインタフェース定義]欄  〜<[使用する(4)]|[使用しない(5)]>《[使用する(4)]》

SPP.NETが.NETインタフェース定義を使用するかどうかを,オプションボタンで指定します。

  • [サーバスタブクラス名称(6)]  〜<1〜128文字の識別子とピリオド>

    [.NETインタフェース定義]欄で[使用する(4)]をオンにしたときは,[サーバスタブクラス名称(6)]テキストボックスにサーバスタブのクラス名称を指定します。このとき,名前空間を含む完全限定名で指定します。.NETインタフェース定義を使用したSPP.NETの場合は,必ず入力してください。

    [.NETインタフェース定義]欄で[使用しない(5)]をオンにしたときは,[サーバスタブクラス名称(6)]テキストボックスには入力できません。

[登録するサービス]欄  〜<1〜31文字の識別子>

このSPP.NETにあるサービス名を入力します。

リストボックスにサービス名を追加する場合は,次に示すどちらかの方法で実行します。

  • 欄内下の[サービス名(S)]テキストボックスにサービス名を入力して,[設定(J)]ボタンをクリックします。

  • [実装アセンブリからの読込み(M)]ボタンをクリックして,実装アセンブリからサービス名を自動的に読み込みます。

リストボックスからサービス名を削除する場合は,削除するサービス名をリストボックスから選択し,[削除(K)]ボタンをクリックします。

(c) ボタンの使い方

[実装アセンブリからの読込み(M)]ボタン

実装アセンブリからサービス名を自動的に読み込みます。このボタンは,次に示すすべての項目が指定されている場合にだけクリックできます。

  • [アプリケーションベースディレクトリ(1)]テキストボックス(省略した場合は[アプリケーションベースディレクトリ設定]ダイアログボックスのテキストボックス)

  • [実装アセンブリ名称(2)]テキストボックス

  • [実装クラス名称(3)]テキストボックス

[詳細設定(T)...]ボタン

[SPP.NET詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。[SPP.NET詳細設定]ダイアログボックスについては,「5.2.1(4) [SPP.NET詳細設定]ダイアログボックス([RPC]タブ)」および「5.2.1(5) [SPP.NET詳細設定]ダイアログボックス([その他]タブ)」を参照してください。

[XA接続(7)...]ボタン

[XA接続]ダイアログボックスが表示されます。[XA接続]ダイアログボックスについては,「5.2.4(1) [XA接続]ダイアログボックス」を参照してください。

(4) [SPP.NET詳細設定]ダイアログボックス([RPC]タブ)

(a) ダイアログボックスの説明

SPP.NETの環境の詳細を設定します。

ここでは,[SPP詳細設定]ダイアログボックスと異なる[RPC]タブの設定項目について説明します。ここで説明しない項目については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」の[SPP詳細設定]ダイアログボックスの説明を参照してください。

図5‒5 [SPP.NET詳細設定]ダイアログボックス([RPC]タブ)

[図データ]

(b) ダイアログボックスに設定する項目

[RPC要求電文の最大長(R)]  〜<符号なし整数>((1〜8))《1》(単位:メガバイト)

SPP.NETがクライアントUAPから受け付けるRPC要求メッセージの最大長を指定します。ここで指定する値は,[RPC詳細設定]ダイアログ([その他]タブ)で指定する[RPC送受信電文の最大長(M)]の値以下にしてください。[RPC詳細設定]ダイアログについては,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

[RPC応答電文の最大長(P)]  〜<符号なし整数>((1〜8))《1》(単位:メガバイト)

SPP.NETがクライアントUAPにサービスの応答をする場合,SPP.NETがクライアントUAPに返すRPC応答メッセージの最大長を指定します。ここで指定する値は,[RPC詳細設定]ダイアログ([その他]タブ)で指定する[RPC送受信電文の最大長(M)]の値以下にしてください。[RPC詳細設定]ダイアログについては,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

(5) [SPP.NET詳細設定]ダイアログボックス([その他]タブ)

(a) ダイアログボックスの説明

SPP.NETの環境の詳細を設定します。

ここでは,[SPP詳細設定]ダイアログボックスと異なる[その他]タブの設定項目について説明します。ここで説明しない項目については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」の[SPP詳細設定]ダイアログボックスの説明を参照してください。

図5‒6 [SPP.NET詳細設定]ダイアログボックス([その他]タブ)

[図データ]

(b) ダイアログボックスに設定する項目

[メッセージ送受信機能を使用する(M)]

メッセージ送受信機能を使用するかどうかを指定します。チェックボックスをオンにすると,メッセージ送受信機能が使用できます。チェックボックスがオフの場合,メッセージ送受信機能は使用できません。