1.3.2 RPCインタフェース
OpenTP1 for .NET FrameworkのUAPから,サービス要求をする場合のRPCインタフェースには次の3種類があります。
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.NETインタフェース定義を使用したRPC
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サービス定義(カスタムレコード)を使用したRPC
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バイナリデータ(インデクスドレコード)を使用したRPC
- 〈この項の構成〉
(1) RPCインタフェースの種類
RPCインタフェースの種類を次に示します。
(a) .NETインタフェース定義を使用したRPC
.NETインタフェース定義から運用コマンドでサーバスタブ,およびクライアントスタブを生成して使用します。これによって,.NET Frameworkのクラスのメソッド呼び出しと同様の形式でRPCが行えます。また,.NET Frameworkのデータ型をパラメタや戻り値として送受信できます。
OpenTP1 for .NET Frameworkを使用したクライアント/サーバシステムの場合に適しています。
.NETインタフェース定義を使用したRPCの概要を次の図に示します。
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- 注※1
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クライアントUAPには次のUAPが該当します。
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SPP.NET
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SUP.NET
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CUP.NET(TP1/Connector for .NET Frameworkを使用するアプリケーションを含みます)
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- 注※2
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サービス定義から生成されるクライアントスタブとは異なるものです。
- 注※3
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スタブがRPCデータの文字コードの自動変換,およびエンディアンの自動識別をします。
(b) サービス定義(カスタムレコード)を使用したRPC
SPP.NETまたはSPPの入出力データ形式とサービス名をサービス定義として定義します。
このサービス定義から運用コマンドでカスタムレコードとクライアントスタブを生成して使用します。
クライアント側では.NET Frameworkのデータ型で入出力データの設定や参照ができます。また,サーバとのプラットフォームやプログラム言語,文字コードなどの違いをユーザが意識することなくアプリケーションを作成できます(運用コマンドでスタブを生成する際に,文字コードやエンディアンなどを指定します)。
OpenTP1 for .NET Framework環境のクライアントから,SPPにアクセスする場合などに適しています。
サービス定義(カスタムレコード)を使用したRPCの概要を次の図に示します。
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- 注※1
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クライアントUAPには次のUAPが該当します。
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SPP.NET
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SUP.NET
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CUP.NET(TP1/Connector for .NET Frameworkを使用するアプリケーションを含みます)
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- 注※2
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.NETインタフェース定義から生成されるクライアントスタブとは異なるものです。
- 注※3
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スタブがRPCデータの文字コードの自動変換,およびエンディアンの自動識別をします。
(c) バイナリデータ(インデクスドレコード)を使用したRPC
バイナリデータ(バイト配列型)の集合を入力用レコード,および出力用レコードに設定して使用します。
TP1/Connector for .NET Frameworkで,バイナリデータを使用したRPCを実行する場合は,インデクスドレコードを使用します。
バイナリデータ(インデクスドレコード)を使用したRPCの場合,クライアントとサーバのプラットフォームやプログラム言語,文字コードなどの違いをユーザが意識する必要があります。
OpenTP1 for .NET Framework環境以外のクライアントからSPP.NETにアクセスする場合などに適しています。
バイナリデータ(インデクスドレコード)を使用したRPCの概要を次の図に示します。
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- 注※
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クライアントUAPには次のUAPが該当します。
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SPP.NET
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SPP
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SUP.NET
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SUP
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CUP.NET(TP1/Connector for .NET Frameworkを使用するアプリケーションを含みます)
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CUP
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