分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
9.2.1 SPP.NETウィザードを利用したSPP.NETの作成手順
(1) 新規に.NETインタフェース定義を作成してSPP.NETを作成する場合
SPP.NETウィザードを利用して,新規に.NETインタフェース定義を作成してSPP.NETを作成する場合の手順を次に示します。
- [新しいプロジェクト]ダイアログボックスで,SPP.NETのプロジェクトを作成します。
- SPP.NETウィザードを起動します。
- 開発言語を選択します。
- .NETインタフェース定義のインタフェース名称を指定します。
- SPP.NETを実装するクラス名称を指定します。
- SPP.NETに実装するサービスメソッドを定義します。
- SPP.NETウィザードを終了します。
(2) 既存の.NETインタフェース定義を使用してSPP.NETを作成する場合
SPP.NETウィザードを利用して,既存の.NETインタフェース定義を使用してSPP.NETを作成する場合の手順を次に示します。
- [新しいプロジェクト]ダイアログボックスで,SPP.NETのプロジェクトを作成します。
- SPP.NETウィザードを起動します。
- 開発言語を選択します。
- .NETインタフェース定義のインタフェース名称を指定します。
- .NETインタフェース定義ファイルを指定します。
- SPP.NETを実装するクラス名称を指定します。
- SPP.NETウィザードを終了します。
(3) .NETインタフェース定義を使用しないSPP.NETを作成する場合
SPP.NETウィザードを利用して,.NETインタフェース定義を使用しないSPP.NETを作成する場合の手順を次に示します。
- TP1/Serverを起動します。
- [新しいプロジェクト]ダイアログボックスで,SPP.NETのプロジェクトを作成します。
- SPP.NETウィザードを起動します。
- 開発言語を選択します。
- SPP.NETを実装するクラス名称を指定します。
- SPP.NETに実装するサービスメソッドを定義します。
- SPP.NETウィザードを終了します。
(4) 出力されるファイルとクラス
SPP.NETウィザードを終了すると必要なソースコードが出力されます。出力されたSPP.NET実装クラスに,必要な業務処理をコーディングしてください。
SPP.NET実装クラスでクライアントスタブを利用する場合は,クライアントスタブの追加を利用して,クライアントスタブをSPP.NETのプロジェクトに追加することもできます。クライアントスタブの追加については,「9.6 クライアントスタブの追加」を参照してください。
SPP.NETウィザード終了後に出力されるファイルを次の表に示します。
表9-1 SPP.NETウィザード終了後に出力されるファイル
| ファイル名 |
種類 |
説明 |
| 〈インタフェース名〉.〈拡張子〉 |
ソースファイル |
.NETインタフェース定義 |
| 〈インタフェース名〉Tie.〈拡張子〉 |
ソースファイル |
サーバスタブ |
| 〈SPP.NET実装クラス名〉.〈拡張子〉 |
ソースファイル |
SPP.NET実装クラス |
- (凡例)
- 〈インタフェース名〉:SPP.NETウィザードで入力した.NETインタフェース定義のインタフェース名称
- 〈SPP.NET実装クラス名〉:SPP.NETウィザードで入力したSPP.NET実装クラス名称
- 〈拡張子〉:SPP.NETウィザードで選択した開発言語の,ソースファイルの拡張子
- C#の場合はcs,J#の場合はjsl,Visual Basicの場合はvb
SPP.NETウィザード終了後に出力されるクラス(インタフェース)を次の表に示します。
表9-2 SPP.NETウィザード終了後に出力されるクラス(インタフェース)
| クラス(インタフェース)名 |
宣言されるファイル |
説明 |
| 〈インタフェース名〉 |
.NETインタフェース定義 |
.NETインタフェース定義名称 |
| 〈インタフェース名〉Tie |
サーバスタブ |
サーバスタブクラス名称 |
| 〈SPP.NET実装クラス名〉 |
SPP.NET実装クラス |
SPP.NET実装クラス名称 |
- (凡例)
- 〈インタフェース名〉:SPP.NETウィザードで入力した.NETインタフェース定義のインタフェース名称
- 〈SPP.NET実装クラス名〉:SPP.NETウィザードで入力したSPP.NET実装クラス名称
(5) 名前空間名またはクラス名を変更する場合の注意事項
SPP.NETウィザードで作成したプロジェクトに対して,Visual Studioのリファクタリング機能などで名前空間名またはクラス名を変更した場合,ビルド前イベントのコマンド引数も同様に変更する必要があります。
ビルド前イベントのコマンド引数の変更方法を次に示します。
(a) 開発言語がC#またはJ#の場合
- Visual Studioのメニューから,[プロジェクト]−[〈プロジェクト名〉のプロパティ]を選択します。
- [ビルドイベント]タブを選択し,コマンド引数を変更します。
(b) 開発言語がVisual Basicの場合
- Visual Studio のメニューから,[プロジェクト]−[〈プロジェクト名〉のプロパティ]を選択します。
- [コンパイル]タブを選択し,[ビルドイベント]ボタンをクリックします。
- コマンド引数を変更します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, Hitachi, Ltd.