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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 使用の手引 Windows(R)編


4.5.1 OpenTP1ファイルシステム

OpenTP1ファイルシステムは,OSが提供するファイルシステムとは独立した,OpenTP1専用のファイルシステムです。Windows版OpenTP1では,通常のWindowsのファイル上,またはWindowsのダイレクトディスクアクセス(raw I/O)の機能(raw I/O機能)を適用した領域にOpenTP1ファイルシステムを構築します。

ここでは,OpenTP1ファイルシステムの特性,およびOpenTP1ファイルシステム選択時の留意点について説明します。また,Windows版OpenTP1のOpenTP1ファイルシステムの注意事項についても説明します。OpenTP1ファイルシステムの特性を考慮した上で,通常のWindowsのファイルとraw I/O機能を適用した領域のどちらにOpenTP1ファイルシステムを構築するかを選択してください。

通常のWindowsのファイルでのOpenTP1ファイルシステムの構築については,マニュアル「OpenTP1 解説」,およびマニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。raw I/O機能を適用したOpenTP1ファイルシステムの構築については,「4.5.2 raw I/O機能を適用したOpenTP1ファイルシステムの構築」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) OpenTP1ファイルシステムの特性

OpenTP1のオンライン時のOpenTP1ファイルシステムに対する書き込み処理,および読み込み処理の性能について説明します。

(2) OpenTP1ファイルシステム選択時の留意点

OpenTP1ファイルシステムを選択する際は,次のことに留意してください。

注意事項

通常のWindowsのファイルの場合とraw I/O機能を適用した場合の性能差は,使用するディスク装置によって異なります。ディスク装置によっては,性能差がほとんどない場合もありますので,注意してください。

(3) OpenTP1ファイルシステムの注意事項

Windows版OpenTP1のOpenTP1ファイルシステムについての注意事項を次に示します。