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OpenTP1 Version 7 TP1/Messaging 使用の手引


3.2.1 GUIの画面からのオペレーション(MCF)

MCFのオペレーションは,必ずTP1/LiNKおよびTP1/Messagingの起動中に行います。

MCFオペレーション時の画面構成を次の図に示します。

図3‒1 MCFオペレーション時の画面構成

[図データ]

MCFオペレーションを起動すると,オペレーション画面が表示されます。

[図データ]

画面に表示されている項目について説明します。

[コネクション・論理端末(C)]ボタン

コネクションおよび論理端末の画面を表示します。

詳細については,「3.2.1(1) コネクションおよび論理端末の管理」を参照してください。

[アプリケーション(A)]ボタン

アプリケーションの画面を表示します。

詳細については,「3.2.1(2) アプリケーションの管理」を参照してください。

メニューバー
[ファイル(F)]メニュー

このメニューから,[終了(X)]をクリックすると,MCFまたはMHPのオペレーションを終了します。

[ヘルプ(H)]メニュー

このメニューから,[バージョン情報]をクリックすると,バージョン情報が表示されます。詳細については,「3.2.1(3) バージョン情報の表示」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) コネクションおよび論理端末の管理

MCFオペレーション画面で[コネクション・論理端末(C)]ボタンをクリックすると,コネクションおよび論理端末の画面が表示されます。この画面では,TP1/Messagingで環境設定されている通信サービスのコネクション,および論理端末について,情報および状態を一覧で表示します。

[図データ]

画面に表示されている項目について説明します。

メッセージ出力欄

コネクションおよび論理端末の画面を表示する直前に実行されたオペレーションに対して,メッセージを表示します。表示されるメッセージを次に示します。

  • コネクション確立要求を行っています…しばらくお待ちください

  • コネクション解放要求を行っています…しばらくお待ちください

  • 論理端末の閉塞解除要求を行っています…しばらくお待ちください

  • 論理端末の閉塞要求を行っています…しばらくお待ちください

  • 最新のコネクションと論理端末状態を調べています…しばらくお待ちください

  • 年/月/日 時:分:秒 現在のコネクションと論理端末の状態

上記に示すメッセージ以外に,OpenTP1のメッセージがダイアログで表示される場合があります。OpenTP1のメッセージの詳細については,マニュアル「OpenTP1 メッセージ」を参照してください。

状態表示欄

各コネクション,および論理端末の状態を表示します。

表示内容の詳細については,「3.2.1(1)(e) コネクションおよび論理端末の状態表示」を参照してください。

識別子

コネクション名に示すコネクションが属する通信サービスのプロセス識別子を表示します。

コネクション名

TP1/Messagingで環境設定されているコネクションの名称を表示します。

コネクション状態

コネクション名に示すコネクションの状態を表示します。表示の詳細については,「3.2.1(1)(e) コネクションおよび論理端末の状態表示」を参照してください。

論理端末名

コネクション名に示すコネクションに対応する論理端末名を表示します。

論理端末状態

論理端末名に示す論理端末の状態を表示します。

[コネクションの確立(A)]ボタン

コネクションを確立します。

[コネクションの解放(D)]ボタン

コネクションを解放します。

[論理端末の閉塞解除(S)]ボタン

論理端末を閉塞解除します。

[論理端末の閉塞(F)]ボタン

論理端末を閉塞します。

[最新の情報(N)]ボタン

コネクション,およびコネクションに対応する論理端末の最新の情報を表示します。

[終了(E)]ボタン

コネクション,および論理端末のオペレーションを終了します。

上記に示すボタンには,OpenTP1で実行する運用コマンドに対応しているものがあります。それぞれのボタンと運用コマンドとの対応を次の表に示します。

表3‒1 オペレーションボタンと対応する運用コマンド(コネクション・論理端末画面)

オペレーションボタン

実行される運用コマンド

[最新の情報]ボタン

mcftlscn

mcftlsle

[コネクションの確立]ボタン

mcftactcn

[コネクションの解放]ボタン

mcftdctcn

[論理端末の閉塞解除]ボタン

mcftactle

[論理端末の閉塞]ボタン

mcftdctle

[終了]ボタン

(凡例)

−:対応するコマンドがないことを示します。

コネクション・論理端末画面から行える操作について説明します。

(a) コネクションの確立

解放状態のコネクションのコネクション名を状態表示欄から選択し,[コネクションの確立(A)]ボタンをクリックすると,選択したコネクションが確立されます。コネクションは,複数を選択して確立することもできます。

コネクションが確立されると,選択されたコネクションの状態は「確立」になります。

(b) コネクションの解放

確立状態のコネクションのコネクション名を状態表示欄から選択し,[コネクションの解放(D)]ボタンをクリックすると,選択したコネクションが解放されます。コネクションは,複数を選択して解放することもできます。

コネクションが解放されると,選択されたコネクションの状態は「解放」になります。

(c) 論理端末の閉塞解除

閉塞状態の論理端末の論理端末名を状態表示欄から選択し,[論理端末の閉塞解除(S)]ボタンをクリックすると,選択した論理端末が閉塞解除されます。論理端末は,複数を選択して閉塞解除することもできます。

論理端末が閉塞解除されると,選択された論理端末の状態は「閉塞解除」になります。

(d) 論理端末の閉塞

閉塞解除状態の論理端末の論理端末名を状態表示欄から選択し,[論理端末の閉塞(F)]ボタンをクリックすると,選択した論理端末が閉塞されます。論理端末は,複数を選択して閉塞することもできます。

論理端末が閉塞されると,選択された論理端末の状態は「閉塞」になります。

(e) コネクションおよび論理端末の状態表示

[最新の情報(N)]ボタンをクリックすると,コネクション,および対応する論理端末の最新の情報が表示されます。

表示されるコネクションの状態を次に示します。

  • 「確立処理中」:該当するコネクションは確立処理中です。

  • 「確立」:該当するコネクションは確立されています。

  • 「解放処理中」:該当するコネクションは解放処理中です。

  • 「解放」:該当するコネクションは解放されています。

また,表示される論理端末の状態は次のとおりです。

  • 「閉塞解除」:該当する論理端末は閉塞解除されています。

  • 「閉塞」:該当する論理端末は閉塞されています。

状態表示されるコネクションおよび論理端末は,TP1/Messagingで環境設定されている通信サービスのコネクション,および論理端末です。なお,一つのコネクションに対して一つの論理端末が対応しています。

(2) アプリケーションの管理

オペレーション画面で[アプリケーション(A)]ボタンをクリックすると,アプリケーションの画面が表示されます。この画面では,TP1/Messagingで環境設定されている通信サービスに対応するアプリケーションについて,情報および状態を一覧で表示します。

一つのアプリケーションが複数の通信サービスに対応している場合は,同じアプリケーション名が複数表示されます。

アプリケーションは512個まで表示できます。アプリケーションの表示数が多くなると,初回描画時間が大幅に増えるので注意してください。

[図データ]

画面に表示されている項目について説明します。

メッセージ出力欄

アプリケーション画面を表示する直前に実行されたオペレーションに対して,メッセージを表示します。表示されるメッセージを次に示します。

  • アプリケーションの閉塞解除要求を行っています…しばらくお待ちください

  • アプリケーションの閉塞要求を行っています…しばらくお待ちください

  • 最新のアプリケーション状態を調べています…しばらくお待ちください

  • 年/月/日 時:分:秒 現在のアプリケーションの状態

  • プロセス識別子の取得に失敗したため,状態を表示できません

上記に示すメッセージ以外に,OpenTP1のメッセージがダイアログで表示される場合があります。OpenTP1のメッセージの詳細については,マニュアル「OpenTP1 メッセージ」を参照してください。

状態表示欄

アプリケーションの状態を表示します。

表示内容の詳細については,「3.2.1(2)(c) アプリケーションの状態表示」を参照してください。

識別子

アプリケーション名に示すアプリケーションが属する通信サービスのプロセス識別子を表示します。

アプリケーション名

TP1/Messagingで環境設定されているアプリケーションの名称を表示します。一つの通信サービスに複数のアプリケーションが対応している場合は,同じ識別子を持つアプリケーション名が複数表示されます。

種別

アプリケーション名に示すMCFのアプリケーションの種別を表示します。

  • 「ユーザ」:ユーザのアプリケーションであることを示します。

  • 「MCF」:OpenTP1のMCFイベントであることを示します。

入力状態

アプリケーション名に示すMCFのアプリケーションの入力状態を表示します。

  • 「閉塞解除」:該当するアプリケーションの入力は閉塞解除されています。

  • 「閉塞」:該当するアプリケーションの入力は閉塞されています。

  • 「SPP」:該当するアプリケーションは,SPPのアプリケーションです。

スケジュール状態

アプリケーション名に示すMCFのアプリケーションのスケジュール状態を表示します。

  • 「閉塞解除」:該当するアプリケーションのスケジュールは閉塞解除されています。

  • 「閉塞」:該当するアプリケーションのスケジュールは閉塞されています。

  • 「SPP」:該当するアプリケーションは,SPPのアプリケーションです。

サービスグループ名

アプリケーション名が示すMCFアプリケーションに対応するサービスグループ名を表示します。

サービス名

アプリケーション名が示すMCFアプリケーションに対応するサービス名を表示します。

[閉塞解除(A)]ボタン

アプリケーションを閉塞解除します。

[閉塞(D)]ボタン

アプリケーションを閉塞します。

[最新の状態(N)]ボタン

すべてのアプリケーションの最新の状態を表示します。

[終了(E)]ボタン

アプリケーションのオペレーションを終了します。

上記に示すボタンには,OpenTP1で実行する運用コマンドに対応しているものがあります。それぞれのボタンと運用コマンドとの対応を次の表に示します。

表3‒2 オペレーションボタンと対応する運用コマンド(アプリケーション画面)

オペレーションボタン

実行される運用コマンド

[閉塞解除]ボタン

mcfaactap

[閉塞]ボタン

mcfadctap

[最新の状態]ボタン

mcfalsap

[終了]ボタン

(凡例)

−:対応するコマンドがないことを示します。

次に,アプリケーション画面から行える操作について説明します。

(a) アプリケーションの閉塞解除

入力状態またはスケジュール状態が「閉塞」のアプリケーション名を状態表示欄から選択し,[閉塞解除(A)]ボタンをクリックすると,選択したアプリケーションが閉塞解除されます。アプリケーションは,複数を選択して閉塞解除することもできます。

アプリケーションが正常に閉塞解除されると,選択されたアプリケーションの状態は「閉塞解除」になります。

(b) アプリケーションの閉塞

入力状態またはスケジュール状態が「閉塞解除」のアプリケーション名を状態表示欄から選択し,[閉塞(D)]ボタンをクリックすると,選択したアプリケーションが閉塞されます。アプリケーションは,複数を選択して閉塞することもできます。

アプリケーションが正常に閉塞されると,選択されたアプリケーションの状態は「閉塞」になります。

(c) アプリケーションの状態表示

アプリケーション名を状態表示欄から選択し,[最新の状態(N)]ボタンをクリックすると,すべてのアプリケーションの状態が表示されます。

表示されるアプリケーションの状態を次に示します。

  • 「閉塞解除」:該当するアプリケーションは閉塞解除されています。

  • 「閉塞」:該当するアプリケーション閉塞されています。

状態表示されるアプリケーションは,TP1/Messagingで環境設定されている通信サービスのアプリケーションです。なお,一つのコネクションに対して,一つまたは複数の論理端末が対応しています。

(3) バージョン情報の表示

オペレーション画面のメニューバーで[ファイル(F)]を選択し,[バージョン情報]をクリックすると,バージョン情報画面が表示されます。この画面には,次の情報が表示されます。

表示内容を確認後,[OK]ボタンをクリックすると,オペレーション画面に戻ります。

(4) MCFのオペレーションの終了

コネクションおよび論理端末のオペレーション,またはアプリケーションのオペレーションを終了する場合は,それぞれの画面に表示されている[終了(E)]ボタンをクリックします。

MCFのオペレーションをすべて終了する場合は,オペレーション画面のメニューバーから[ファイル(F)]を選択し,[終了(E)]をクリックしてください。