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OpenTP1 Version 7 TP1/Messaging 使用の手引


1.1 TP1/Messagingの概要

TP1/Messagingは,Windowsを組み込んだシステム環境で,OpenTP1のメッセージ制御をする製品です。TP1/LiNKがあらかじめ組み込まれている環境で動作し,TCP/IP通信機能を使用したオンラインシステムを構築できます。

さらに,TP1/Messaging - Extension 1をインストールすれば,TP1/Messagingの機能を拡張できます。TP1/Messaging - Extension 1が必要な定義,運用コマンド,および関数については,「付録A TP1/MessagingとMCFの差異」を参照してください。

TP1/Messagingのシステムでの位置づけを次の図に示します。

図1‒1 システムでの位置づけ

[図データ]

注※1

TP1/Messagingで扱うUAPは,MHPおよびSPPです。UAPについては,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

注※2

コネクション切り替え機能を使うときに必要な製品です。コネクション切り替え機能については,マニュアル「OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編」を参照してください。

注※3

系切り替え機能を使うときに必要な製品です。系切り替え機能については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。

TP1/Messagingを使用すると,WSサーバで動作しているOpenTP1のメッセージ制御機能(MCF)や,OpenTP1のクライアント機能(TP1/Client)と,TCP/IPプロトコルで接続できます。

TP1/Messagingを組み込んだシステムは,複雑なシステム構成を行う必要がありません。また,同じシステム構成を持つPCを,サーバとしてもクライアントとしても使用できます。そのため,柔軟なオンラインネットワークを構築できます。

TP1/Messagingを使用したオンラインネットワークの概要を次の図に示します。

図1‒2 オンラインネットワークの概要

[図データ]