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OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


dcmakecon(特定のTP1/LiNKにコマンドを入力するためのコマンドプロンプトの作成)

〈このページの構成〉

形式

dcmakecon 〔識別子〕

機能

レジストリを参照し,識別子に対応するマルチOpenTP1形態のTP1/LiNKにコマンドを入力するための,マルチOpenTP1用の新しいコマンドプロンプトを起動します。

識別子の指定を省略した場合は,オリジナルのTP1/LiNKにコマンドを入力するための新しいコマンドプロンプトを起動します。TP1/LiNKがオンラインでもオフラインでも実行できます。マルチOpenTP1でのコマンド操作は,このコマンドプロンプト内で行います。ただし,dcsetupmlコマンド,dcdlsコマンド,およびdcmakeconコマンドは,マルチOpenTP1用のコマンドプロンプトからは実行できません。

このコマンドを実行した場合,環境変数PATH,DCDIR,DCCONFPATH,DCUAPCONFPATH,Include,Libを次の表に示すとおり,設定および変更します。環境変数は起動後のコンソールの中でだけ有効です。

表7‒3 コンソール中での環境変数の設定

環境変数

設定

PATH

「識別子に対応するマルチOpenTP1セットアップフォルダ\bin」をいちばん前に追加します。これによって対応するTP1/LiNKのコマンドが最優先で実行されます。

DCDIR

「識別子に対応するマルチOpenTP1セットアップフォルダ」に設定します。

DCCONFPATH

「識別子に対応するマルチOpenTP1セットアップフォルダ\conf」に設定します。

Include

「識別子に対応するマルチOpenTP1セットアップフォルダ\include」をいちばん前に追加します。

Lib

「識別子に対応するマルチOpenTP1セットアップフォルダ\lib」をいちばん前に追加します。

コマンド引数

マルチOpenTP1形態のTP1/LiNKをセットアップするときの識別子を指定します。コマンド引数なしで,このコマンドを実行した場合,オリジナルのTP1/LiNKを操作するように環境変数を設定します。

注意事項

このコマンドを実行した場合,あらかじめ環境変数が設定された,特定のTP1/LiNKを動かすためのコマンドプロンプトを作成します。したがって,ユーザ側で環境変数は変更しないでください。変更した場合の動作は保証できません。