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OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


4.3.6 システム共通定義の変更

TP1/LiNKのRPC通信に使用するFloatingIPをシステム共通定義(TP1/LiNKインストールフォルダ\conf\BETRANRC)ファイルにdcbindht定義コマンド,およびrpc_netmaskオペランドを指定してください。指定方法については,「4.2 マルチホームドホスト形態での実行環境の設定」を参照してください。

注※

MSCSで表記されているIPアドレスリソースは,このマニュアルではFloatingIPと表記します。

通常,ホストAのOpenTP1の停止時にTCP/IPからRSTパケットが返ってこない場合,ホストBのOpenTP1では,ホストAのOpenTP1の停止を検出できません。ホストAのOpenTP1が再起動しても,ホストBのOpenTP1からホストAへ正常に送信できないため,結果応答を受け取れません。この場合,[システム環境設定]ウィンドウ−[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで,[システムを構成するノードに起動通知を行う]チェックボックスをオンにします。ネームサーバ起動時に他ノードで起動するOpenTP1(ネームサーバ)に対して起動完了を通知することで,TP1/LiNKでは送信元のOpenTP1の状態を把握できます。このため,電文を正常に送受信できます。

なお,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]で指定しているノード(all_node_exオペランドも含めます)がクラスタ環境である場合は,そのFloatingIPを指定してください。