4.2.3 注意事項
-
1ホスト内で複数のTP1/LiNKが稼働していて,IPアドレスを引き継ぐ系切り替え構成の場合は,必ずdcbindht定義コマンドを追加してください。指定を省略した場合,目的のOpenTP1と通信できないことがあります。
-
次に示す定義例のように,dcbindht定義コマンドの-nオプションの指定を省略した場合,TP1/LiNKはすべての通信で,-hオプションに指定されたホスト名に対応するIPアドレスを使用します。dcbindht定義コマンドには-nオプションの指定を省略した値を複数指定することはできません。複数指定した場合,先に記述してある値が有効になり,あとに定義された値は無視されます。
また,-nオプションが指定されている値と,-nオプションが省略されている値が混在する場合は,-nオプションが指定されている値が優先されます。
- 定義例
-
定義の最終行には,改行を入力してください。
# ALL RIGHTS RESERVED, COPYRIGHT (C)1994, HITACHI, LTD. # LICENSED MATERIAL OF HITACHI,LTD. # * # * システム共通定義 # * 環境名: betranrc # * # TP1/LiNK (betranrc) set name_port = 10000 set rpc_trace = N set rpc_datacomp = N set client_uid_check = N set node_id = LiNK set all_node = "TP1HOST" set rpc_delay_statistics = Y set my_host = "HOST_B" set rpc_netmask = 255.255.255.0 # 送信先ネットワークアドレスがNET_A,NET_Bの場合, # ホスト名HOST_Aをbindし,送信します。 dcbindht -h HOST_A -n NET_A,NET_B # 送信先ネットワークアドレスがNET_A,NET_B以外の場合, # ホスト名HOST_Bをbindし,送信します。 dcbindht -h HOST_B # この定義が指定されても,先に定義された # ホスト名HOST_Bが有効になります。 dcbindht -h HOST_C
-
複数のIPアドレスを持っているホストで,複数のIPアドレスを同一ネットワークに接続する場合,dcbindht定義コマンドの-hオプションで指定するホスト名をmy_hostオペランドにも指定してください。TP1/LiNKでは,コネクション接続先とmy_hostオペランドで指定された情報を対で管理しています。my_hostオペランドに指定した値と異なるホスト名をdcbindht定義コマンドの-hオプションに指定した場合,接続先が同じであっても,複数のコネクションを使用するおそれがあります。なお,dc_rpc_call_to関数を使用する場合に,dcbindht定義コマンドの-hオプションに指定したホスト名とmy_hostオペランドに指定したホスト名が異なるときの動作は保証できません。
my_hostオペランドの説明を次に示します。
- 形式
-
set my_host = "ホスト名" 〜〈1〜63文字の英数字〉
- 説明
-
TP1/LiNKで使用するホスト名を指定します。Windowsの場合,ホスト名を%windir%\system32\drivers\etc\hostsに登録しておく必要があります。ホスト名は,1個だけ指定できます。
このオペランドの指定を省略した場合は,hostnameコマンドが返す名称が指定されたと解釈されます。