Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


3.3.1 SUPの実行環境の設定

SUPの実行環境を設定するときは,[TP1/LiNKアプリケーション管理SUP]ウィンドウの[サーバ定義(E)...]ボタンをクリックします。

[TP1/LiNKアプリケーション管理SUP]ウィンドウには,SUPのユーザサーバ名と一緒にRAPサービス名も表示されます。このRAPサービス名を選択して[サーバ定義(E)...]ボタンをクリックしてもエラーになります。RAPサービス名の環境を変更するときは,[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスを使います。

ユーザサーバ名を選択してから[サーバ定義(E)...]ボタンをクリックすると,選択したユーザサーバの環境を設定する[SUP環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

ユーザサーバ名を選択しないで[サーバ定義(E)...]ボタンをクリックすると,[アプリケーション環境SUP]ダイアログボックスが表示されます。

図3‒21 [アプリケーション環境SUP]ダイアログボックス

[図データ]

ボタンの使い方
[新規作成(N)...]ボタン

SUPの実行環境を新しく設定する[SUP環境設定]ダイアログボックスを開きます。

[開く(O)...]ボタン

すでに設定したSUPの実行環境を変更する[SUP環境設定]ダイアログボックスを開きます。リストボックスから実行環境を変更するユーザサーバ名を選択して,[開く(O)...]ボタンをクリックします。

[削除(D)]ボタン

すでに設定したSUPの実行環境を削除します。リストボックスから削除するユーザサーバ名を選択して,[削除(D)]ボタンをクリックします。

[自動起動設定(A)...]ボタン

SUPの自動起動および自動起動の順番を指定する[自動起動設定]ダイアログボックスを開きます。

[終了(C)]ボタン

[アプリケーション環境SUP]ダイアログボックスを終了します。

SUPの環境を設定するダイアログボックスの開き方

新しくSUPの実行環境を設定する場合と,すでに設定してあるSUPの実行環境を変更する場合とで,ダイアログボックスの開き方が異なります。

  • 新しくSUPの実行環境を設定する場合

    [アプリケーション環境SUP]ダイアログボックスの[新規作成(N)...]ボタンをクリックしてください。ボタンをクリックすると,[SUP環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

    新しくSUPの実行環境を設定する場合は,初期値が設定されています。[SUP環境設定]ダイアログボックスの初期値については,「2.3 セットアップしたときの初期値」を参照してください。

  • すでに設定してあるSUPの実行環境を変更する場合

    [アプリケーション環境SUP]ダイアログボックスのリストボックスから,実行環境を変更したいSUPのユーザサーバ名を選択します。そして,ユーザサーバ名をダブルクリックするか,または[開く(O)...]ボタンをクリックします。[SUP環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

図3‒22 [SUP環境設定]ダイアログボックス

[図データ]

ボタンの使い方
[詳細設定(T)...]ボタン

SUPの環境の詳細を設定する[SUP詳細設定]ダイアログボックスを開きます。

[初期値設定(I)]ボタン

[SUP環境設定]ダイアログボックスの[優先順位]欄を初期値にします。

[自動起動設定(A)...]ボタン

SUPの自動起動および自動起動の順番を指定する[自動起動設定]ダイアログボックスを開きます。

[開く(O)]ボタン

[ユーザサーバ名(U)]一覧にユーザサーバ名を指定してから[開く(O)]ボタンをクリックすると,該当するSUPに設定している内容をダイアログボックスに表示します。

[上書き保存(V)]ボタン

[SUP環境設定]ダイアログボックスに設定した各項目の値を保存します。項目をすべて設定し終えてから[上書き保存(V)]ボタンをクリックすると,各項目を設定できます。

[削除(D)]ボタン

[ユーザサーバ名(U)]一覧に指定したユーザサーバ名の設定内容を削除します。

[終了(C)]ボタン

[SUP環境設定]ダイアログボックスを終了します。

ダイアログボックスに設定する項目
[ユーザサーバ名(U)]  〜<1〜8文字の識別子>

新しくSUPの実行環境を設定するときは,実行環境を設定するSUPのユーザサーバ名を入力します。すでに設定してあるSUPの実行環境を変更するときは,ドロップダウンリストからユーザサーバ名を選択します。

ユーザサーバ名には,英字の大文字と小文字の区別はありません。小文字で指定しても,すべて大文字で管理されます。

[プログラム名(P)]  〜<1〜8文字の識別子>

SUPの実行形式ファイル名を,".exe"を付けないで入力します。ここには[ユーザサーバ名(U)]一覧の指定と同じ名称が表示されます。名称を変更する場合は,直接入力してください。

[コメント]

このダイアログボックスの内容に関するコメントを任意で入力します。入力したコメントは,[アプリケーション環境SUP]ダイアログボックスのコメントの行に表示されます。

[優先順位]欄
  • [プロセス(R)]  〜<符号なし整数>((0〜39))《0》

    このSUPが実行されるときの優先順位を指定します。値が小さいほど優先順位が高くなります。ここで指定する優先順位は,次に示す4段階に分かれます。

    0〜9:THREAD_PRIORITY_NORMAL(優先度高い)

    10〜19:THREAD_PRIORITY_BELOW_NORMAL

    20〜29:THREAD_PRIORITY_LOWEST

    30〜39:THREAD_PRIORITY_IDLE(優先度低い)

    [プロセス(P)]で指定できるのは,ユーザサーバのスレッド優先順位だけです。スレッド優先順位については,Microsoft Visual C++のWin32 APIの文法を参照してください。

[ユーザサーバの環境変数]欄  〜<1〜63文字の識別子>

SUPの環境変数を設定します。

  • 環境変数を設定する場合

    環境変数をシステム全体で有効にする場合は,[グローバル欄]にカーソルを位置づけます。環境変数を[ユーザサーバ名(U)]欄のユーザサーバでだけ有効にする場合は,[ローカル]欄にカーソルを位置づけます。

    次に,欄内下の[変数(B)]と[値(Z)]に値を入力してから,[設定(S)]ボタンをクリックします。

  • 環境変数を削除する場合

    削除する環境変数を[グローバル]欄または[ローカル]欄から選択します。そして,[削除(E)]ボタンをクリックします。

エラーメッセージ

[SUP環境設定]ダイアログボックスの操作中にエラーが起こったときは,エラーメッセージが出力されます。表示内容を確認してから[OK]ボタンをクリックしてください。