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OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


1.4.1 リモートプロシジャコールの概要

クライアント/サーバ形態の通信では,クライアントから要求されて実行する処理をサービスといいます。アプリケーションプログラムのサービスとは,データベースにアクセスしたり,画面にデータを表示したりする処理のことをいいます。

クライアントからTP1/LiNKのアプリケーションプログラムへサービスを要求するときは,リモートプロシジャコールを使います。リモートプロシジャコールを使って通信すると,業務をマシンごとに分散して処理したり,分散したマシンの処理を一つの業務にしたりできます。

リモートプロシジャコールで通信するすべてのシステム名は,TP1/LiNKの環境設定で「システムを構成するノード」として指定しておきます。この指定があれば,リモートプロシジャコールを実行するときに通信相手システムのネットワーク上の位置を意識しなくても済みます。

リモートプロシジャコールを使ったアプリケーションプログラムの通信を次の図に示します。

図1‒14 リモートプロシジャコールを使ったアプリケーションプログラムの通信

[図データ]

リモートプロシジャコールの形態

TP1/LiNKのリモートプロシジャコールには,次に示す3種類があります。

リモートプロシジャコールの形態は,サービスを要求する関数(dc_rpc_call関数)の引数に指定します。

リモートプロシジャコールの形態を次の図に示します。

図1‒15 リモートプロシジャコールの形態

[図データ]