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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


2.6.4 TP1/Webと連携したRPC機能

TP1/Client/Jから利用できるTP1/Webのサービスセットを次に示します。

各サービスセットの詳細については,マニュアル「TP1/Web 使用の手引」を参照してください。

TP1/Webと連携したRPC機能のサービス要求の流れを図2-29図2-33に示します。

図2‒29 dcrapautoconnect=Yを指定した場合の連携

[図データ]

dcrapautoconnect=Yを指定した場合,次のような流れになります。

  1. TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。

  2. rpcOpenメソッドを呼び出してCUPのRPC環境を初期化する。

  3. rpcCallメソッドを呼び出して該当するSPPにサービス要求を行う。

    rpcCallメソッド内部では,次のように処理される。

    dcrapautoconnect=Yなので,まずdcweburlオペランドに定義されたTP1/WebのCGIプロセスに対してセションを開始する。次に,サービス要求メッセージを送信する。

  4. rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する(セションを終了する)。

    図2‒30 dcrapautoconnect=Nを指定し,dcweburlオペランドを定義した場合の連携

    [図データ]

dcrapautoconnect=Nを指定し,dcweburlオペランドを定義した場合,次のような流れになります。

  1. TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。

  2. rpcOpenメソッドを呼び出してCUPのRPC環境を初期化する。

  3. 引数なしのopenConnectionメソッドを呼び出してdcweburlで定義されたTP1/WebのCGIプロセスに対してセションを開始する。

  4. rpcCallメソッドを呼び出して該当するSPPにサービス要求を行う。

  5. rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する(セションを終了する)。

    図2‒31 URLを指定したopenConnectionメソッドを使用する場合の連携

    [図データ]

URLを指定したopenConnectionメソッドを使用する場合,次のような流れになります。

  1. TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。

  2. URLを指定したopenConnectionメソッドを呼び出してTP1/WebのCGIプロセスに対してセションを開始する。

  3. rpcCallメソッドを呼び出して該当するSPPにサービス要求を行う。

  4. rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する(セションを終了する)。

    図2‒32 DC_JGWサービスセットを使用した場合にサービスが実行される流れ

    [図データ]

    図2‒33 DC_JUSRサービスセットを使用した場合にサービスが実行される流れ

    [図データ]