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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


2.4.4 受信メッセージの組み立て機能

受信メッセージの組み立て機能は,送受信メッセージの先頭4バイトをメッセージ長エリアにしてTCP/IP通信をします。通信相手がTP1/NET/TCP/IPの受信メッセージの組み立て機能を使用している場合にこの機能を使用すると,CUPでメッセージ長エリアを意識しないで通信できます。

〈この項の構成〉

(1) メッセージ送信

CUPがcltAssemSendメソッドでメッセージを送信すると,TP1/Client/Jはメッセージの先頭に4バイトのメッセージ長エリアを付加して相手システムに送信します。TP1/Client/Jが付加するメッセージ長は,ネットワークバイトオーダーで設定します。cltAssemSendメソッドを使用するには,TP1/Client/J環境定義のdcsndrcvtypeオペランドにDCCLT_ONEWAY_SNDまたはDCCLT_SNDRCVを指定してください。

[図データ]

(2) メッセージ受信

CUPがcltAssemReceiveメソッドでメッセージの受信要求をすると,TP1/Client/Jは受信したメッセージの先頭4バイトをメッセージ長として,メッセージを組み立てまたは分割してCUPに通知します。メッセージ長として設定されている値は,ネットワークバイトオーダーとして処理します。送信元の相手システムは,メッセージ長をネットワークバイトオーダーで設定してください。cltAssemReceiveメソッドを使用するには,TP1/Client/J環境定義のdcsndrcvtypeオペランドにDCCLT_ONEWAY_RCVまたはDCCLT_SNDRCVを指定してください。

[図データ]