4.3.7 DCRPC_DIRECT_SCHEDULE − DCRPC_BINDING_TBL構造体の作成
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
(a) TP1/Client/Wの場合
#include <dcvrpc.h> DCRPC_DIRECT_SCHEDULE( struct DCRPC_BINDING_TBL *direction, char *hostnm, unsigned short scdport, DCLONG flags)
(b) TP1/Client/Pの場合
#include <dcvrpc.h> DCRPC_DIRECT_SCHEDULE( struct DCRPC_BINDING_TBL CLTFAR *direction, char CLTFAR *hostnm, unsigned short scdport, DCLONG flags)
(2) 機能
dc_rpc_call_to_s関数の引数directionに指定するDCRPC_BINDING_TBL構造体を作成します。
(3) UAPで値を設定する引数
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direction
DCRPC_BINDING_TBL構造体のアドレスを指定します。DCRPC_BINDING_TBL構造体はスレッドごとに作成してください。
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hostnm
サービス要求先のホスト名を格納した領域のアドレスを指定します。文字列の最後には,NULL文字を指定してください。
NULLが指定された場合,続いて発行するdc_rpc_call_to_s関数は,DCRPCER_INVALID_ARGSでエラーリターンします。
ホスト名として指定できる長さは,63文字※までです。
ホスト名として,10進ドット記法のIPアドレスを指定することもできます。
- 注※
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クライアント環境定義DCCLTOPTIONに00000008を指定した場合,ホスト名に指定できる長さは255文字までとなります。
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scdport
サービス要求先のホストで起動しているスケジューラのポート番号を0,または5001から65535の範囲で指定します。
0が指定された場合,続いて発行するdc_rpc_call_to_s関数は,窓口ホストのネームサービスに,hostnmに指定したサービス要求先ホストのスケジュールサービスのポート番号を問い合わせます。このため,窓口ホストのTP1/Serverと,hostnmに指定したサービス要求先ホストのTP1/Serverは,OpenTP1のドメイン構成(システム共通定義のall_nodeオペランドで指定)である必要があります。
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flags
DCNOFLAGSを指定します。