4.3.6 dc_rpc_get_watch_time_s − サービス応答待ち時間の参照
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
(a) _s付き関数の場合
#include <dcvrpc.h> DCLONG dc_rpc_get_watch_time_s(DCCLT_ID cltid)
(b) _s無し関数の場合
#include <dcvrpc.h> DCLONG dc_rpc_get_watch_time()
(2) 機能
現在のサービス要求の応答待ち時間を参照します。この関数は,dc_rpc_set_watch_time_s関数でサービス応答待ち時間を一時的に変更する前に,元の値を退避するために使用します。
この関数は,dc_rpc_set_watch_time_s関数で変更したサービス応答待ち時間をリターンします。変更していない場合は,クライアント環境定義DCWATCHTIMの値をリターンします。
この関数で得られる値は,dc_rpc_call_s関数に対して有効です。
(3) UAPで値を設定する引数
-
cltid
dc_clt_cltin_s関数で受け取ったクライアントIDを指定します。
(4) リターン値
リターン値 |
数値 (10進数) |
意味 |
---|---|---|
− |
正の整数 |
現在のサービス応答待ち時間を示します。 |
− |
0 |
サービス応答待ち時間は,無制限に待ち続ける指定です。 |
DCRPCER_PROTO |
-2402 |
dc_rpc_open_s関数が実行されていません。 |
DCRPCER_NO_BUFS |
-2404 |
メモリ不足が発生しました。 |
DCRPCER_INVALID_CLTID |
-2544 |
cltidに指定したクライアントIDは,dc_clt_cltin_s関数で受け取ったクライアントIDと異なっています。 |