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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


12.1.1 UAP実行形式プログラムの作成

〈この項の構成〉

(1) RPC・XATMIインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成

RPC・XATMIインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成手順を次の図に示します。

図12‒1 RPC・XATMIインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成手順

[図データ]

RPC・XATMIインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成に必要なスタブのソースプログラムは,RPC(XATMI)インタフェース定義ファイルを使用して,OpenTP1のstbmakeコマンドで作成します。stbmakeコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

スタブ生成の例を次に示します。

(例)RPCインタフェース定義ファイルからのスタブ生成
    stbmake spp1stb.def
                 1.
  1. RPCインタフェース定義ファイル名

    この例の場合に生成されるソースファイル名はspp1stb_sstb.cとなります。

(例)XATMIインタフェース定義ファイルからのスタブ生成
    stbmake -x spp1stb.def
                    1.
  1. XATMIインタフェース定義ファイル名

    この例の場合に生成されるソースファイル名はspp1stb_stbx.c,ヘッダファイル名はspp1stb_stbx.hとなります。

スタブの生成後,スタブとUAP(C言語,またはCOBOL言語)をコンパイルします。コンパイルに必要なOpenTP1のヘッダファイルは,OpenTP1本体が提供しているものを使用します。

コンパイル終了後,スタブのオブジェクトファイルとUAPのオブジェクトファイルを,オフラインテスタが提供するシミュレート関数ライブラリとリンケージします。

(2) TxRPCインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成

TxRPCインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成手順を次の図に示します。

図12‒2 TxRPCインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成手順

[図データ]

TxRPCインタフェースのUAP実行形式プログラムの作成に必要な,クライアントスタブやサーバスタブのソースプログラム,およびサーバUAPのテンプレートなどは,インタフェース定義言語ファイル(IDLファイル)を使用して,OpenTP1のtxidlコマンドで作成します。txidlコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

スタブおよびテンプレート生成の例を次に示します。

(例)IDLファイルからのスタブ生成
    txidl spp1.idl
              1.
  1. インタフェース定義言語ファイル名

    この例の場合に生成されるファイルは次の六つとなります。

    ・spp1_cstub.c(クライアントスタブソース)

    ・spp1_sstub.c(サーバスタブソース)

    ・Cspp1(クライアント用ユーザサービス定義)

    ・Sspp1(サーバ用ユーザサービス定義)

    ・spp1.h(ヘッダファイル)

    ・spp1.c(サーバソースプログラムテンプレート)

ファイルの生成後,テンプレートを基にUAPをコーディングして,スタブとUAP(C言語)をコンパイルします。コンパイルに必要なOpenTP1のヘッダファイルは,OpenTP1本体が提供しているものを使用します。UAPを作成する手順については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編」を参照してください。

コンパイル終了後,スタブのオブジェクトファイルとUAPのオブジェクトファイルを,オフラインテスタが提供するシミュレート関数ライブラリとリンケージします。この場合,クライアントUAPはクライアントスタブのオブジェクトファイルを,サーバUAPはサーバスタブのオブジェクトファイルをリンケージしてください。