10.3 サーバUAPのシミュレート
オフラインテスタでは,サーバUAPの代わりとなってクライアントUAPが要求するサービスを実行できます。そのため,ユーザはサーバUAPがなくてもクライアントUAPをテストできます。これを,サーバUAPシミュレート機能といいます。
サーバUAPのシミュレートは,OpenTP1のコマンドでシミュレートするサーバUAPを起動して実行します。ユーザは,クライアントUAPへ渡す応答データを,あらかじめサービス応答データファイルに作成しておきます。クライアントUAPからサービス要求があると,オフラインテスタは応答データをファイルから読み込み,クライアントUAPに返します。
サービス応答データファイルには,シミュレートするUAPのインタフェース別に,次の3種類があります。
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RPC応答データファイル(RPCインタフェースのUAPシミュレート時)
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XATMI応答データファイル(XATMIインタフェースのUAPシミュレート時)
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TxRPC応答データファイル(TxRPCインタフェースのUAPシミュレート時)
シミュレートするサーバUAPは,オフラインテスタ環境定義で,あらかじめシミュレート対象であることを定義しておきます。このサーバUAPはシミュレートの対象となり,実際には起動されません。
サーバUAPシミュレート機能の概要を,次の図に示します。