9.2.2 mcftules(論理端末単位のテストの開始)
(1) 名称
論理端末単位のテストの開始
(2) 形式
mcftules 〔-e "〔{backout|ba}〕 〔{trace|tr}〕 〔{swmsg|sw}〕 〔{errevt|er}〕 〔{execap|ex}〕 〔{holdlimit|ho}〕"〕 -l 論理端末名称
(3) 機能
指定した論理端末をテストモードにし,テストを開始します。
mcftulesコマンドは,コネクションを閉塞してメッセージ送受信のない状態にしてから実行してください。
(4) オプション
-
-e
テストモードのオプションを指定します。
複数のフラグ引数を指定するときは,引用符(")で囲んで,フラグ引数とフラグ引数との間を空白で区切ります。
(フラグ引数)
- backout
-
トランザクション終了時,テスト中にトランザクションで使用した資源をテスト前の状態に回復します。
このフラグ引数の指定を省略すると,テスト前の状態に回復しないで,テスト中に更新した資源の状態が有効になります。
- trace
-
テストモードのトランザクションの処理中に,MHPのUAPトレース情報を取得します。
このフラグ引数の指定を省略すると,MHPのUAPトレース情報は取得されません。
- swmsg
-
テストモードのトランザクションの処理中にMHPが送信したメッセージを無効にします。無効になるのは,テスト中のMHPが発行した次に示す関数によって送信されるメッセージです。
・dc_mcf_send関数(メッセージの送信)
・dc_mcf_sendsync関数(同期型のメッセージの送信)
・dc_mcf_resend関数(メッセージの再送)
このフラグ引数の指定を省略すると,これらの関数によって送信したメッセージが有効になります。
- errevt
-
テスト中にエラーイベントが発生した場合,エラーイベントの起動を抑止します。抑止できるエラーイベントを次に示します。
・不正アプリケーション名検出通知イベント(ERREVT1)
・dc_mcf_receive関数を発行する前に異常終了して通知されるメッセージ廃棄通知イベント(ERREVT2)
・閉塞に伴って発生するメッセージ廃棄通知イベント(ERREVT2)
・MHP実行中に異常終了して通知されるUAP異常終了通知イベント(ERREVT3)
このフラグ引数の指定を省略すると,これらのエラーイベントの起動は抑止されません。
- execap
-
テストモードのトランザクションが発行した分岐のアプリケーション起動メッセージを無効にします。
このフラグ引数の指定を省略すると,分岐のアプリケーション起動メッセージが有効になります。
- holdlimit
-
テストモードのMHPが異常終了した場合に,MHPの自動閉塞機能を抑止します。
このフラグ引数の指定を省略すると,MHPの自動閉塞機能は抑止されません。
-
-l 論理端末名称 〜〈1〜8文字の識別子〉
テストを開始する論理端末の名称を指定します。
論理端末名称に'*'および'先行文字列*'と指定した一括指定はできません。
複数の論理端末名称は指定できません。