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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


8.1.1 テストの開始とテスト環境の指定

MCFオンラインテスタの使用宣言コマンド(mcfutfstコマンド)を実行してMCFオンラインテスタの機能を使用できる状態にしたあと,テスト開始コマンドでテストの開始を宣言し,テスト環境(ユーザが使用するMCFオンラインテスタの機能)を指定します。テスト開始コマンドの指定内容をテストモード情報といいます。

MCFオンラインテスタの機能が使用できる状態かどうかは,MCFオンラインテスタの状態表示コマンド(mcflsutfコマンド)を実行すると,確認できます。

〈この項の構成〉

(1) テストの開始

(a) 論理端末単位のテスト

mcftulesコマンドでテストを開始します。

mcftulesコマンドを実行すると,指定した名称の論理端末から起動するアプリケーションが,すべてテストモードになります。この状態を論理端末がテストモードであるといいます。

(b) アプリケーション単位のテスト

mcfauapsコマンドでテストを開始します。

mcfauapsコマンドを実行すると,指定した名称のアプリケーションがテストモードになります。この状態をアプリケーションがテストモードであるといいます。

アプリケーションのテストは,既存のユーザアプリケーションプログラムにアプリケーションの処理を新規に追加した場合に実行します。

(c) サービスグループ単位のテスト

mcftusgsコマンドでテストを開始します。

mcftusgsコマンドを実行すると,指定した名称のサービスグループがテストモードになります。この状態をサービスグループがテストモードであるといいます。

(d) テスト開始コマンド実行時の注意

なお,テスト開始コマンドは,コネクションを閉塞してメッセージ送受信のない状態にしてから実行してください。メッセージ送受信中にテスト開始コマンドを実行すると,該当するアプリケーションが次に起動されたときからテストモードになります。

(2) テスト環境の指定

テスト開始コマンドに,次に示すテスト環境を指定します。

(3) テストモードの有効範囲

テストモードのアプリケーションに対する入力メッセージ,およびテストモードの論理端末から入力したメッセージを,テストモードメッセージといいます。

テストモードの有効範囲は,MHPがテストモードメッセージを受信してから,テスト中のメッセージがなくなるまでの間です。