1.2 メッセージの記述形式
このマニュアルでの記述形式を次に示します。
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KFCAn1n2n3n4n5-X
メッセージテキスト※1,※2 (Y)
メッセージの意味を説明します。
(S)システムがメッセージを出力したあとにする主な処理を示します。
(O)メッセージ確認時,オペレータが行う必要のある処置を示します。
〔対策〕メッセージ確認時のOpenTP1管理者の処置を示します。
- 注
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メッセージ中の,オペレータの処置または対策で「保守員に連絡してください。」とは,購入時の契約に基づいて,システム管理者が弊社問い合わせ窓口へ連絡することを示します。
- 注※1
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TP1/Message Control(以降MCFとします)の場合はMCF識別子が,TP1/NET/Library(以降NETとします)の場合はNET識別子が,メッセージテキストの先頭に付けられます。
MCF識別子またはNET識別子:mmm
MCF識別子はMCFマネジャプロセス識別子(A〜Z,a〜z)と,MCF通信プロセス識別子(01〜ff)の組み合わせです。
NET識別子は,*とNET通信プロセス識別子(01〜ff)の組み合わせです。
リモートMCFマネジャの場合,MCFマネジャプロセス識別子は,0になります。
MCF通信サーバおよびMCFオンラインコマンドサーバ以外の場合,MCF通信プロセス識別子は,00になります。
MCFおよびMHP起動時の障害メッセージの場合,MCF識別子がスペースになることがあります。
また,SPPからMHPをアプリケーション起動した場合,コネクション名,および論理端末名称が*で表示されます。
論理端末名称の先頭が@のものは,アプリケーション起動用に自動生成したMCF内部の論理端末です。
- 注※2
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出力先種別(Y)が'L'のメッセージが,障害でメッセージログファイルへ出力できない場合,メッセージテキストの終端に,障害を示すコードを付けて,標準エラー出力へ出力されることがあります。この場合,同一メッセージで障害コードを付けたものと,付けていないものと2行出力されることがあります。
障害を示すコードと意味を次の表に示します。
表1‒1 障害を示すコードと意味 コード
意味
(E1)
ログサービスが未起動のため,障害になりました。
(E2)
ログサービスとの通信が障害になりました。
メッセージIDの記号の説明
メッセージIDの記号の意味を次に示します。
KFCA:OpenTP1のメッセージであることを示します。
n1n2n3n4n5:メッセージの通し番号を示します。
- X:メッセージの種類を示します。
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メッセージの種類を次の表に示します。
表1‒2 メッセージの種類 種類
意 味
E
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各ライブラリ,コマンド,サーバの機能が働かない障害が起きたことを示しています。
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定義誤り,コマンドのオペランド指定誤りによって,動作できないことを示しています。
W
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各ライブラリ,コマンド,サーバからのメモリの使用状況などについての警告を示しています。
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定義誤り,コマンドのオペランド指定誤りはありましたが,値を仮定して動作を続行することを示しています。
I
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上記E,Wに該当しないメッセージで,動作の報告を示しています。
R
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出力メッセージに対するユーザからの応答を待っていることを示しています。
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- Y:メッセージの出力先種別を示します。
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一つのメッセージが,複数の出力先種別を持つ場合は,出力される可能性のある種別を'+'でつないであります。
また,logcatコマンド,およびリアルタイム出力機能での標準出力への出力の場合は,'L'となります。
'L'だけの場合は省略し,空白にします。
メッセージの出力先種別を次の表に示します。
表1‒3 出力先種別 種類
出力先
C
コンソール
E
標準エラー出力
S
標準出力
L
メッセージログファイル※1
R
エラーログファイル
N
.NETエラーログファイル
T
エラートレースファイル
G
Connector .NETログファイル※2
M
GUIメッセージ※3
O
オンライン端末
X
syslog※4
A
監査ログ
- 注※1
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システム共通定義,ログサービス定義の指定によって,syslog,またはJP1にも出力されます。
- 注※2
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TP1/Connector for .NET Frameworkで利用するTP1ConnectionManagerクラスのLogWriterプロパティの指定によって,Connector .NETログファイル以外にも出力されます。詳細については,マニュアル「TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。
Connector .NETログファイルに出力されるメッセージの形式を次に示します。
yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuu ProcessName[pppp] ThreadName[tttt] メッセージID メッセージテキスト PrfInfo = xxxx
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yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuu:日付時刻
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ProcessName:実行プロセス名
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pppp:プロセスID
可変長の10進数で出力されます。
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ThreadName:実行スレッド名
スレッド名がない場合は,何も出力されないで,"[pppp] [tttt]"のように出力されます。
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tttt:スレッドID
可変長の10進数で出力されます。
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xxxx:TP1/Client for .NET FrameworkのUAPトレースで出力されるTP1/Serverに伝播する性能検証用の識別情報
この情報は,TP1/Client for .NET FrameworkのUAPに出力されるTP1/Serverに伝播する性能検証用の識別情報と対応づけるために出力されます。必要に応じて,TP1/Client for .NET FrameworkのUAPトレースを取得してください。"PrfInfo = xxxx"は,PRC実行時のエラーメッセージだけに付けられます。
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- 注※3
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Windows版TP1/Server Baseの提供するGUIプログラムが出力するメッセージです。
- 注※4
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Windows版では,Windowsの[イベントビューア]に出力されます。