6.3.1 文法規則
IDLファイルは,次に示す規則に従って作成してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイル名
ファイル名には,".idl"というサフィックスを付けます。クライアントUAPとサーバUAPに同じIDLファイルを組み込んでおく必要があります。
(2) 字句要素
(a) 識別子
識別子には,次に示す文字を使ってください。
-
アルファベット(大文字と小文字)
-
0から9までの数字
-
アンダスコア( _ )
さらに,最初の文字はアルファベットを使ってください。また,特に記述がないかぎり,31文字までの長さで指定してください。
(b) 使えない用語(キーワード)
IDLファイルを記述するときは,幾つかの識別子をキーワードとして予約しています。このキーワードは変更できません。
(c) 句読点記号
次に示す図形文字を使えます。
" ' ( ) * , . / : ; | = [ \ ] { }
(d) 空白
次の文字を空白と見なします。
-
空白
-
改行
-
水平タブ
-
行の先頭の改ページ
-
コメント行
-
これらの空白構造体のうち一つまたは複数が連続したもの
次に示す部分には,空白が必要です。
-
句読点記号が前にないキーワード,識別子,数字の前には空白が必要です。
-
キーワード,識別子,数字の後ろに句読点記号がない場合は,後ろに空白が必要です。
-
ほかの条件がないかぎり,句読点の前,または後ろ,または前後の両方に空白が必要です。
空白をダブルクォーテーションマーク("),またはシングルクォーテーションマーク(’)で囲んだ場合は,空白を文字として扱います。それ以外は,空白はほかの字句要素を区切る役割だけとして,無視されます。
(e) コメント
コメントは"/*"が始まりを,"*/" が終わりを示します。コメントはネストできません。
(3) 文法の形式の表記
このマニュアルでは,IDLファイルを作成する文法説明の表記を,次のように使い分けています。
abc:この字体は,文法説明の表記どおりに記述することを示します。
- abc:この字体は,特定の値を代入して記述することを示します。
-
代入する文字列は,文法の説明を参照してください。
このマニュアルでは,IDLファイルを作成する文法説明に,次に示す特殊記号を使っています。
- [ ]:この字体の角括弧は,構文に必要な部分を示します。
-
項目を記述する場合,[ ]も記述してください。
- 〔 〕:この字体のきっ甲は,項目を省略できることを示します。
-
項目を記述する場合,〔 〕は記述しないでください。