trnls
形式
trnls {-t 〔-{a|c}〕 |-T トランザクショングローバル識別子〔-{a|c}〕 |-bc |-B システムノードID 〔-{a|c}〕 |-rc |-R RM名+RM拡張子 〔-{a|c}〕}
機能
トランザクションマネジャが管理しているトランザクションに関する情報,またはトランザクションブランチ数を表示します。
トランザクションに関する情報を次に示します。
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トランザクショングローバル識別子
システムノードIDとグローバルトランザクション番号(グローバルトランザクションを管理するためにシステムで一意に付けた番号)を合わせた識別子
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トランザクションブランチ識別子
システムノードIDとトランザクションブランチ番号(トランザクションブランチを管理するためにシステムで一意に付けた番号)を合わせた識別子
-
トランザクション第1状態
トランザクションブランチの処理状態
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トランザクション第2状態
トランザクションブランチのプロセスに関する状態
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トランザクション第3状態
トランザクションブランチの通信状態
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プロセスID
トランザクションブランチが動作しているプロセスのプロセスID
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サーバ名
トランザクションブランチを起動しているサーバの名称
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サービス名
トランザクションブランチを起動しているサービスの名称
-
トランザクション記述子
同一トランザクショングローバル識別子を持つトランザクションブランチを区別するためのインデクス番号
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ブランチ記述子
一つのトランザクションブランチから分岐したトランザクションブランチを区別するためのインデクス番号
-
親トランザクション記述子
該当するトランザクションブランチを生成したトランザクションのトランザクション記述子
トランザクションブランチ数の表示内容を次に示します。
-
トランザクショングローバル識別子
システムノードIDとグローバルトランザクション番号(グローバルトランザクションを管理するためにシステムで一意に設けた番号)を合わせた識別子
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システムノードID
OpenTP1のシステムノードID
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リソースマネジャ名
トランザクションブランチ下で使用しているリソースマネジャの名称
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トランザクションブランチ数
処理中のトランザクションブランチの数
オプション
●-t
すべてのトランザクションに関する情報を表示します。
●-a
トランザクションに関する全情報を表示します。
●-c
同時に指定したオプションに合わせて,トランザクションブランチ数を表示します。
-a,および-cオプションの指定を省略すると,トランザクションに関する情報のうち,1.〜8.が表示されます。
●-T トランザクショングローバル識別子 〜〈16文字の英数字〉
指定したトランザクショングローバル識別子を持つトランザクションに関する情報を表示します。
トランザクショングローバル識別子は,trnls -tコマンドで知ることができます。
●-b
分岐したトランザクションに関する情報を表示します。
●-B システムノードID 〜〈8文字の英数字〉
指定したシステムノードIDの計算機へブランチしたトランザクションに関する情報を表示します。
●-r
リソースマネジャに接続しているトランザクションに関する情報を表示します。
●-R RM名+RM拡張子 〜〈1〜33文字の英数字〉
指定した名称のリソースマネジャに接続しているトランザクションに関する情報を表示します。
OpenTP1提供のリソースマネジャ名を次に示します。
OpenTP1_DAM :TP1/FS/Direct Accessのリソースマネジャ名
OpenTP1_TAM :TP1/FS/Table Accessのリソースマネジャ名
- OpenTP1_MCF :TP1/Message Controlのリソースマネジャ名
-
あるMCFに接続しているトランザクションに関する情報を表示させる場合,MCFのRM名+MCFのRM拡張子(表示させたいMCFのマネジャプロセス識別子)を指定します。
OpenTP1_MQA:TP1/Message Queueのリソースマネジャ名
OpenTP1_ISM:ISAM/Bのリソースマネジャ名
「RM拡張子」は,トランザクションサービス定義の定義コマンドtrnstringの-iオプションを指定した場合に付けてください。
出力形式
●「trnls -ta」と指定した場合
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1,および2:1行で表示します。
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2:トランザクションが複数ある場合,トランザクションの数だけ繰り返し表示します。
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aaaaaaaa:OpenTP1のシステムノードID(8文字)
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bbbbbbbb:グローバルトランザクション番号(8けた)
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cccccccc:トランザクションブランチ番号(8けた)
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dd...dd:トランザクション第1状態(20文字以内)
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BEGINNING…トランザクションブランチ開始処理中状態
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ACTIVE…実行中状態
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SUSPENDED…中断中状態
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IDLE…同期点処理へ移行状態
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PREPARE…コミット(1相目)処理中状態
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READY…コミット(2相目)処理待ち状態
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HEURISTIC_COMMIT…ヒューリスティック決定コミット処理中状態
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HEURISTIC_ROLLBACK…ヒューリスティック決定ロールバック処理中状態
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COMMIT…コミット処理中状態
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ROLLBACK_ACTIVE…ロールバック処理待ち状態
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ROLLBACK…ロールバック処理中状態
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HEURISTIC_FORGETTING…ヒューリスティック決定後のトランザクションブランチ終了処理中状態
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FORGETTING…トランザクションブランチ終了処理中状態
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e:トランザクション第2状態(1文字)
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u…ユーザサーバプロセスでのユーザサーバ実行中状態
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r…トランザクション回復プロセスでのトランザクションブランチ回復処理実行中状態
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p…トランザクション回復プロセスでの他トランザクションブランチの回復処理完了待ち状態
なお,第1状態がREADYでルートトランザクションブランチが同一計算機内にない場合,ユーザの指示待ち状態です。また,XAリソースサービスを使用している場合,XAリソースサービスの指示待ち状態です。
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f:トランザクション第3状態(1文字)
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s…送信中※
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r…受信中※
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n…送受信中※ではありません
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gg...gg:プロセスID(10進数)
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hh...hh:サーバ名(8文字以内)
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ii...ii:サービス名(32文字以内) ただし,SUPの場合は空白
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jjjjjjjjjj:トランザクション記述子(10進数)
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kkkkkkkkkk:ブランチ記述子(10進数) ただし,ルートトランザクションブランチの場合は,'**********'が表示されます。
-
llllllllll:親トランザクション記述子(10進数) ただし,ルートトランザクションブランチの場合は,'**********'が表示されます。
- 注※
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送信中,受信中とは,トランザクションブランチ間の同期合わせのことです。
●「trnls -tc」,または「trnls -T トランザクショングローバル識別子 -c」と指定した場合
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1:グローバルトランザクションの数だけ繰り返し表示します。
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aaaaaaaa:OpenTP1のシステムノードID(8文字)
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bbbbbbbb:グローバルトランザクション番号(8けた)
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ccccc:グローバルトランザクション内のトランザクションブランチ数(10進数)
●「trnls -bc」,または「trnls -B システムノードID -c」と指定した場合
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1:トランザクションが実行されている計算機の数だけ繰り返し表示します。
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aaaaaaaa:OpenTP1のシステムノードID(8文字)
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bbbbb:該当する計算機で現在実行されているトランザクションブランチ数(10進数)
●「trnls -rc」,または「trnls -R RM名+RM拡張子 -c」と指定した場合
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1:トランザクションを実行中のリソースマネジャの数だけ繰り返し表示します。
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aa...aa:リソースマネジャ名+リソースマネジャ拡張子(33文字以内)
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bbbbb:該当するリソースマネジャで,現在実行されているトランザクションブランチ数(10進数)
●-a,および-cオプションを指定しない場合
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1:トランザクションの数だけ繰り返し表示します。
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aaaaaaaa:OpenTP1のシステムノードID(8文字)
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bbbbbbbb:グローバルトランザクション番号(8けた)
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cccccccc:トランザクションブランチ番号(8けた)
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dd...dd:トランザクション第1状態(20文字以内)
詳細は「「trnls -ta」と指定した場合」を参照してください。
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e:トランザクション第2状態(1文字)
詳細は「「trnls -ta」と指定した場合」を参照してください。
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f:トランザクション第3状態(1文字)
詳細は「「trnls -ta」と指定した場合」を参照してください。
-
gg...gg:プロセスID(10進数)
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hh...hh:サーバ名(8文字以内)
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ii...ii:サービス名(32文字以内) ただし,SUPの場合は空白
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00970-E |
trnlsコマンドの処理エラーです |
標準エラー出力 |
KFCA00975-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFCA00978-E |
trnlsコマンドの使用方法が正しくありません |
標準エラー出力 |
KFCA00979-E |
trnlsコマンドの実行環境が整っていません |
標準エラー出力 |
注意事項
CUPから起動するトランザクションは,クライアントサービス定義のparallel_countオペランドで指定した最大プロセス数まで同時に実行できます。このプロセス上で実行しているトランザクションの状態は,trnlsコマンドで確認できます。trnlsコマンドを実行すると,サーバ名は'_clttrn'と表示されます。