scdchprc
形式
scdchprc {-a|-s サーバ名} 〔-p 常駐プロセス数〔,最大プロセス数〕〕
機能
ユーザサーバ,および一部のシステムサーバの常駐プロセス数または最大プロセス数を該当サーバ運用中に変更します。変更によってプロセス数の過不足が生じる場合,プロセスを終了または生成します。変更内容の有効期間は該当サーバが終了(強制終了を含む)するまでです。システムの全面回復では引き継がれません。また,現在の設定値の表示だけすることもできます。
オプション
●-a
デバッガと連動しているサーバを除く,すべてのキュー受信型のユーザサーバ,およびMHPをコマンドの対象とします。
●-s サーバ名 〜〈1〜8文字の識別子〉
指定されたサーバをコマンドの対象とします。
システムサービスを指定する場合,このオプションを使用します。
指定できるシステムサービスのサーバ名は次のとおりです。
- トランザクショナルRPC実行プロセス
-
サーバ名:_clttrn
- CUP実行プロセス
-
サーバ名:_cltcon
●-p 常駐プロセス数〔,最大プロセス数〕 〜〈符号なし整数〉((0〜1024))
変更後の常駐プロセス数または最大プロセス数を,ユーザサービス定義のparallel_countオペランドの形式で指定します。
常駐プロセス数だけを指定した場合,最大プロセス数も同じ値に変更されます。その他の指定規則については,ユーザサービス定義のparallel_countオペランドと同じです。ユーザサービス定義のparallel_countオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
なお,このオプションを省略した場合は,表示形式に従い現在の設定値を表示します。
表示形式
サーバ数 aaaa 1 サーバ名 起動時 変更後 bb....bb cccc,dddd eeee,ffff 2
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1:-aオプション指定時だけ表示します。
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2:-aオプション指定時は,この行をサーバ数の分だけ繰り返し表示します。
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aaaa:表示するサーバ数(10進数4けた以内)
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bb....bb:サーバ名称(英数字8けた以内)
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cccc:該当サーバ起動時の常駐プロセス数(10進数4けた以内)
-
dddd:該当サーバ起動時の最大プロセス数(10進数4けた以内)
-
eeee:scdchprcコマンドによる変更後の常駐プロセス数(10進数4けた以内)
起動時から変更されていないサーバの場合,'****'が表示されます。
-
ffff:scdchprcコマンドによる変更後の最大プロセス数(10進数4けた以内)
起動時から変更されていないサーバの場合,'****'が表示されます。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00843-I |
コマンド処理を正常に処理しました |
メッセージログファイル |
KFCA00844-E |
コマンド処理に失敗しました |
メッセージログファイル, 標準エラー出力 |
KFCA00883-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力, 標準エラー出力 |
注意事項
-
このコマンドの使用は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できませんので,ご了承ください。
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このコマンドは,ユーザサービス定義のparallel_countオペランドの指定値を変更するものではありません。
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コマンドの終了と実際のプロセス数の増減とは同期しません。また,プロセス数を減少させる場合は,プロセスを正常終了させるので,プロセスの実行状態によってはプロセス数の減少に時間が掛かる場合もあります。
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最大プロセス数を起動中プロセス数よりも小さく変更する場合,該当サーバのサービス要求滞留数に関係なく起動中プロセスを減らします(マルチサーバロードバランス機能を無視して減らします)。
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常駐プロセス数を大きくした場合,OpenTP1またはシステムの最大プロセス数を超えるときはコマンドエラーとなります。
-
起動時は常駐サーバ(常駐プロセス数=最大プロセス数)であるサーバを,非常駐サーバ(常駐プロセス数<最大プロセス数)に変更した場合でも,非常駐プロセスに関する次の定義オペランドに変更は反映されません。
- ユーザサービス定義
-
termed_after_service
servcie_wait_time
- ユーザサービスデフォルト定義
-
termed_after_service
servcie_wait_time
-
次のサーバは,scdchprcコマンドの対象外です。-sオプションに指定した場合,KFCA00844-Eメッセージを出力してコマンドがエラーになります。
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SUP
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ソケット受信型サーバ
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デバッガ連動しているサーバ
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システムサービス(次のサーバを含む)
・RAPサーバ
・RTSSPP(リアルタイム統計情報サービスの拡張機能のサーバ)
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-aオプション指定時は,ユーザサーバプロセスの起動および訂正が集中するため,システムの負荷が増加することがあります。