namsvinf
形式
namsvinf {-b|〔-r〕〔-w 最大応答待ち時間〕}〔-x〕
機能
次に示すOpenTP1ノードに対して起動確認し,OpenTP1の情報(IPアドレス,およびネームサービスのポート番号)とともに,確認結果を表示します。
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ノード自動追加機能を使用していない場合
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システム共通定義のall_nodeオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定しているノード
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システム共通定義のall_node_exオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定しているノード
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ノード自動追加機能を使用している場合
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ノードリストに登録されているノード(自ノードを除く)※
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システム共通定義のall_node_exオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定しているノード
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- 注※
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エージェントノードの場合,ノードリストの先頭にはマネジャノードが登録されます。登録されているマネジャノードのIPアドレスは,システム共通定義のname_manager_nodeオペランドに指定したノード,またはnammstrコマンドでマネジャに昇格したノードのIPアドレスです。
なお,マネジャノードからノードリストを受信するまでは,マネジャノードだけが登録されます。
オプション
●-b
起動確認のための通信をしないで,共用メモリ上のRPC抑止リストの登録状況を出力します。登録状況に対する出力内容は次のとおりです。
RPC抑止リストに登録:D
RPC抑止リストに未登録:A
このオプションは,-rまたは-wオプションと同時には指定できません。指定した場合はエラーとなります。
このオプションを省略した場合は起動確認のための通信をします。ネームサービス定義のname_global_lookupオペランドにYが指定されているときはグローバル検索の範囲まで起動確認をします。
●-r
起動確認を終えたOpenTP1ノードから順に出力します。
このオプションは,-bオプションと同時には指定できません。指定した場合はエラーとなります。
このオプションを省略した場合,すべてのOpenTP1ノードの起動結果がそろった時点で一括して起動結果を出力します。
●-w 最大応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((0〜3600))《8》(単位:秒)
all_nodeオペランドに指定したOpenTP1ノードで起動するOpenTP1にall_node情報取得要求を送信してから,応答が返るまでの待ち時間および起動確認の応答待ち時間の最大値を指定します。-wオプションを指定した場合,最大応答待ち時間の値は省略できません。最大応答待ち時間内に応答が返ってこないOpenTP1ノードの起動状況は「S(送信可能)」となります。
このオプションを-bオプションと同時には指定できません。指定した場合はエラーとなります。
すべてのオプションを省略した場合,起動確認のための通信をして,すべてのノードの起動確認結果がそろった時点で起動結果を一覧表示します。
●-x
ノード自動追加機能に関連する情報を表示します。このオプションは,ノード自動追加機能を使用しているマネジャノード,およびエージェントノードで実行できます。ノード自動追加機能を使用していないOpenTP1ノードで実行した場合はエラーとなり,KFCA33602-Eメッセージが出力されます。
出力形式
●すべてのオプションを省略した場合
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1,および2:それぞれ1行で表示します。
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2:起動確認の対象となるノードが複数ある場合,ノードの数だけ繰り返し表示します。
情報は,すべてのノードの起動確認が完了した時点で一括して出力します。そのため,出力するまでのノードの状態によっては時間が掛かることがあります。
-bオプションと-rオプションの指定を共に省略すると,起動確認が完了するまでは,確認の進ちょく状況を示すメッセージを標準出力に出力します。コマンド入力からノード情報出力終了までの流れを次に示します。
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コマンド入力
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「namsvinf:asking node information...」を出力
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「namsvinf:checking alive...」を出力
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ノード情報出力開始
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ノード情報出力終了
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a:ネームサービス定義のname_global_lookupオペランドの指定(YまたはN)(1文字)
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bb:表示ノード情報識別子(2文字)
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EX…コマンドを実行したノードのall_node_exオペランドに指定されたノード情報
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空白…all_nodeオペランドに指定されたノード情報
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△H…all_nodeオペランドにサービス情報優先度指定キーワードが指定されたノード情報(△:空白)
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ccc.ccc.ccc.ccc:ff...ffのIPアドレス(10進ドット記法)
10進ドット記法への変換失敗時は,***.***.***.***を出力します。
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ddddd:ff...ffのポート番号(5文字)
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yyyy/mm/dd hh:mm:ss.mmmmmm:起動通知時刻(年/月/日/時:分:秒.マイクロ秒)
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e:ff...ffの起動状況(1文字)
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A…正常稼働
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D…未起動
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S…送信可能
-bオプション指定時は,all_nodeオペランドに指定されたノードの起動状況としてAまたはDを表示します。all_node_exオペランドに指定されたノードの起動状況は表示しません。
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ff...ff:コマンドを実行したノードに定義しているノード名(255文字以内)
次のどちらかを表示します。
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システム共通定義のall_nodeオペランド,およびall_node_exオペランドに指定しているノード
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ドメイン定義ファイルに指定しているノード
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gggg:ff...ffのall_nodeオペランドに指定されたOpenTP1ノードの項番(4文字)
左側に表示されるIPアドレス(ccc.ccc.ccc.ccc)ごとに任意の項番を割り当てます。
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hhh.hhh.hhh.hhh:ccc.ccc.ccc.cccのノードでシステム共通定義のall_nodeオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定しているノードのIPアドレス(10進ドット記法)
10進ドット記法への変換失敗時は,***.***.***.***を出力します。
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iiiii:ccc.ccc.ccc.cccに指定されたall_nodeオペランドに指定されたノードのポート番号(5文字)
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j:ccc.ccc.ccc.cccに指定されたall_nodeオペランドのノードの起動状況(1文字)
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A…正常稼働
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D…未起動
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S…送信可能
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kk...kk:ccc.ccc.ccc.cccのノードでシステム共通定義のall_nodeオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定しているノード名(255文字以内)
ノード名の取得に失敗した場合は,*を64文字出力します。
bb〜ff...ffに表示されるノード情報が同一の場合は,2行目以降のbb〜ff...ffは空白となります。
gggg〜kk...kkは,次のどれかの場合に空白となります。
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ff...ffに指定されたall_nodeオペランドにノード名が未指定の場合。
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name_global_lookupオペランドにNが指定されている場合。
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namsvinfコマンドで表示するノードの起動状況※がD(未起動)またはS(送信可能)の場合。
- 注※
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namsvinfコマンドが表示するノードの起動状況については,表13-10を参照してください。
コマンドを実行したノードのall_nodeオペランドのノード情報を表示したあとにall_node_exオペランドのノード情報を表示します。
- namsvinfコマンドが表示するノードの起動状況
-
namsvinfコマンドが表示する起動状況は,-bオプションの指定の有無によって意味が異なります。それぞれの起動状況を表示する主な要因を-bオプションの指定の有無に分けて,次の表に示します。
表13‒10 namsvinfコマンドが表示するノードの起動状況 -bオプションの指定有無
表示する起動状況
起動状況を表示する主な要因
-bオプションの指定を省略した場合
A(正常稼働)
結果表示されたノードがこの機能をサポートしているバージョンのノードであり,起動確認のメッセージの送信が正常に終了し,かつ,応答メッセージの受信が正常に終了したため,正常に稼働している状態と判断できたことを示します。
D(未起動)
結果表示されたノードへの起動確認のメッセージを送信しましたが,通信障害,送信先が未起動などの要因で正しく送信できなかったため,正常に稼働している状態と判断できなかったことを示します。
S(送信可能)
起動確認のメッセージの送信は正常に終了しましたが,応答メッセージが受信できなかったため,送信可能状態と判断したことを示します。
次のどちらかの要因が考えられます。
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結果表示されたノード上で動作しているOpenTP1がこの機能をサポートしていないバージョンである。
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結果表示されたノードからの応答メッセージが通信障害などの要因で正常に受信できない,または,受信応答待ち時間を満了した状態である。
-bオプションを指定した場合
(起動確認のための通信は行いません)
A(正常稼働)
結果表示されたノードはRPC抑止リストに登録されていません。
D(未起動)
結果表示されたノードがRPC抑止リストに登録されています。
空白
結果表示されたノードはall_node_exオペランドに指定されています。
-rオプションおよび-wオプションの指定の有無によって,起動状況の表示が変わることはありません。ただし,-wオプションの指定値が小さい場合,受信時間を満了したとき起動状況の表示が変わることがあります。
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●-rオプションを指定した場合
オプションをすべて省略した場合と出力レコードのフォーマットは同じですが,起動確認の完了のたびにノード情報を表示するため,レコードの表示順序は不定となります。bb〜ff...ff部分は全レコード分を表示します。
●-xオプションを指定した場合
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1,および2:それぞれ1行で表示します。
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2:起動確認の対象となるノードが複数ある場合,ノードの数だけ繰り返し表示します。
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a:ネームサービス定義のname_global_lookupオペランドの指定(YまたはN)(1文字)
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mm....mm:自ノードの動作モード
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MANAGER…マネジャノード
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AGENT…エージェントノード
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pppp/pp/pp pp:pp:pp:自ノードのノードリストの最終更新時刻(年/月/日 時:分:秒)
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nnn:ノードリストに登録されているノード数
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bb:表示ノード情報識別子(2文字)
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EX…コマンドを実行したノードのall_node_exオペランドに指定されたノード情報
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空白…ノードリストに登録されているノードリスト情報
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ccc.ccc.ccc.ccc:ff...ffのIPアドレス(10進ドット記法)
10進ドット記法への変換失敗時は,***.***.***.***を出力します。
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ddddd:ff...ffのポート番号(5文字)
-
yyyy/mm/dd hh:mm:ss.mmmmmm:起動通知時刻(年/月/日/時:分:秒.マイクロ秒)
-
e:ff...ffの起動状況(1文字)
-
A…正常稼働
-
D…未起動
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S…送信可能
-bオプション指定時は,all_nodeオペランドに指定されたノードの起動状況としてAまたはDを表示します。all_node_exオペランドに指定されたノードの起動状況は表示しません。
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o:自ノードのノードリストに登録されているノードの動作モード
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M…マネジャノード
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A…エージェントノード
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N…ノーマルノード
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*…システム共通定義のname_manager_nodeオペランドに指定されたノードをマネジャノードと認識していない
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空白…コマンドを実行したノードのall_node_exオペランドに指定されたノード
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qqqq/qq/qq qq:qq:qq:マネジャノードのノードリストに登録された時刻(年/月/日 時:分:秒)
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ff...ff:コマンドを実行したノードのノードリストに登録されているノード名,およびall_node_exオペランドに指定しているノード名(255文字以内)
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gggg:ff...ffのall_nodeオペランドに指定されたノードの項番(4文字)
左側に表示されるIPアドレス(ccc.ccc.ccc.ccc)ごとに任意の項番を割り当てます。
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hhh.hhh.hhh.hhh:ccc.ccc.ccc.cccのノードリストに登録されているノードのIPアドレス(10進ドット記法)
10進ドット記法への変換失敗時は,***.***.***.***を出力します。
-
iiiii:ccc.ccc.ccc.cccに指定されたall_nodeオペランドに指定されたノードのポート番号(5文字)
-
j:ccc.ccc.ccc.cccに指定されたall_nodeオペランドのノードの起動状況(1文字)
-
A…正常稼働
-
D…未起動
-
S…送信可能
-
-
kk...kk:ccc.ccc.ccc.cccのノードリストに登録されているノードのノード名(255文字以内)
ノード名の取得に失敗した場合は,*を64文字出力します。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA33619-E |
ネームサービス起動中のため,(namsvinf)コマンドが受け付けられません |
標準エラー出力 |