namndchg
形式
namndchg 〔-l〕
機能
OpenTP1のドメイン構成を,OpenTP1の動作中に変更できます。ドメイン構成の変更は,システム共通定義のall_nodeオペランドに変更するドメイン構成(ノードの並び)を定義します。その後,このコマンドを実行してください。コマンド正常終了後に変更したドメイン構成が有効になります。
また,all_nodeオペランドの指定内容を標準出力に出力します。
OpenTP1が動作中のときだけコマンドを実行できます。
オプション
●-l
コマンドを実行したノードのノード名とポート番号,およびシステム共通定義のall_nodeオペランドで指定している現在のノード名とポート番号を標準出力に出力します。
出力形式
「namndchg -l」と指定した場合の出力形式を次に示します。
all_node information (aa....aa) port number node name bbbbb cc....cc
-
aa....aa:all_nodeオペランド登録時間(整数19文字)
yyyy/mm/dd hh:mm:ssの形式で表示します。
-
bbbbb:ポート番号(整数5文字以内)
-
cc...cc:ノード名(英数字255文字以内)
先頭行は,システム共通定義のmy_hostオペランドの指定値(省略時はhostnameコマンドが返すホスト名)※を出力します。2行目以降は,システム共通定義のall_nodeオペランドに指定したノードを出力します。
- 注※
-
コンテナ内ではPodのホスト名を出力します。このホスト名はOpenTP1システム内の通信には使用しません。OpenTP1システム内の通信に使用するノード名(ホスト名)については,システム共通定義のipc_response_hostオペランドの説明を参照してください。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00601-E |
ネームサービス実行中に共用メモリが不足しました |
標準エラー出力 |
KFCA00604-W |
all_nodeオペランドで指定したノード名は重複しています |
標準エラー出力 |
KFCA00606-E |
all_nodeオペランドで指定したノード名は定義されていません |
標準エラー出力 |
KFCA00607-E |
all_nodeオペランドで指定したポート番号が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA00611-E |
コマンド引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA00615-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 標準エラー出力 |
KFCA00616-E |
all_nodeオペランドの数が指定数を超えています |
標準エラー出力 |
KFCA00620-E |
namndchgコマンド実行中にエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA00663-E |
name_domain_file_useにYを指定しているため,コマンド(namndchg)を続行できません |
標準エラー出力 |
KFCA33600-E |
ノード自動追加機能を使用しているノードでコマンド(namndchg)は実行できません |
標準エラー出力 |
KFCA33619-E |
ネームサービス起動中のため,(namndchg)コマンドが受け付けられません |
標準エラー出力 |
注意事項
-
namndchgコマンドを実行すると,ノード数を増やして大きな構成にできます。OpenTP1起動時より増やせるノード数は,システム共通定義のall_node_extend_numberオペランドに指定した値(省略値は64)までです。
-
システム共通定義のall_nodeオペランドからノードを削除する場合は,そのノードのSPPをすべて停止してから,namndchgコマンドを実行してください。SPP起動中にノードを削除した場合は,トランザクション処理などで障害が発生する場合があります。
-
ノード自動追加機能を使用しているマネジャノードおよびエージェントノードでは,namndchgコマンドは実行できません。実行した場合はエラーとなり,KFCA33600-Eメッセージが出力されます。
-
システム共通定義のall_node_exオペランドは,OpenTP1起動時に指定した内容だけが有効となります。したがって,namndchgコマンドによってOpenTP1の動作中に指定内容を変更することはできません。
ただし,システム共通定義のall_nodeオペランドで,次の変更操作を行った場合,namndchgコマンドの実行後,all_node_exオペランドから該当するノードが削除されます。
-
システム共通定義のall_node_exオペランドに指定しているノードを,システム共通定義のall_nodeオペランドへ移動する変更操作を行った場合
-
システム共通定義のall_node_exオペランドに指定しているノードを,システム共通定義のall_nodeオペランドにも追加する変更操作を行った場合
all_nodeオペランドでの変更操作の例と,namndchgコマンド実行後のall_nodeおよびall_node_exオペランドについて,次の表に示します。
表13‒9 all_nodeオペランドでの変更操作の例と,namndchgコマンド実行後のall_nodeおよびall_node_exオペランド all_nodeオペランドに対する操作
変更操作の例
コマンド実行後
all_nodeオペランド
all_node_exオペランド
追加
all_node_exオペランドに指定していないノードをall_nodeオペランドに追加した場合
該当するノードを追加
変更なし
all_node_exオペランドに指定しているノードをall_nodeオペランドへ移動した場合
該当するノードを追加
該当するノードを削除
all_node_exオペランドに指定しているノードをall_nodeオペランドにも追加した場合
該当するノードを追加
該当するノードを削除
削除
all_nodeオペランドに指定しているノードを削除した場合
該当するノードを削除
変更なし
all_nodeオペランドに指定しているノードをall_node_exオペランドに移動した場合
該当するノードを削除
変更なし
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