nammstr
形式
nammstr 〔-g〕{-u|-d ノード名〔:ポート番号〕|-c ノード名〔:ポート番号〕}〔-w 最大応答待ち時間〕〔-f〕〔-e〕
機能
ノード自動追加機能使用時に,マネジャノードとして動作させるノードを変更します。マネジャノードが障害などの原因で停止し,システム内で動作させるマネジャノードを変更したい場合などに使用します。
また,このコマンドはノード自動追加機能を使用していないノードでは実行できません。実行した場合はエラーとなり,KFCA33601-Eメッセージが出力されます。
オプション
●-g
このオプションが指定された場合,再確認メッセージ(KFCA00644-R)の出力を抑止します。
●-u
コマンドを実行したエージェントノードを,一時的にマネジャノードとして動作させます(動作モードの昇格)。また,ノードリストに登録されているノードに対して,コマンドを実行したノードがマネジャノードとして動作する旨を通知します。
このオプションは,エージェントノードで指定できます。マネジャノードでは指定できません。また,-d,-cオプションと同時に指定できません。
このオプションを指定した場合,コマンドはコマンドを実行したノードがマネジャノードと認識しているノードの稼働状況を確認します。マネジャノードが稼働している場合,エラーとなります。
このオプションで変更した動作モードは,OpenTP1がオンラインの間だけ有効です。OpenTP1の再起動後は,システム共通定義のname_service_modeオペランドの指定で動作します。
●-d ノード名〔:ポート番号〕
コマンドを実行したマネジャノードを,一時的にエージェントノードとして動作させます(動作モードの降格)。また,ノードリストに登録されているノードに対して,コマンドを実行したノードがエージェントノードとして動作する旨を通知します。
このオプションは,マネジャノードで指定できます。エージェントノードでは指定できません。また,-u,-c,または-eオプションと同時に指定できません。
このオプションに指定するノード名には,コマンドを実行したノードに認識させたいマネジャノードのホスト名,またはIPアドレスを指定します。ポート番号には,ノード名に対応するポート番号を指定します。ポート番号を省略した場合,システム共通定義のname_portオペランドの指定値が仮定されます。また,システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード名は指定できません。指定した場合はエラーとなり,KFCA33603-Eメッセージが出力されます。
このオプションを指定した場合,コマンドは指定されたノードの動作状況を確認します。動作状況の確認に失敗したときや,-wオプションに指定した時間内にコマンドで指定したノードから動作状況を受信できなかったときは,エラーとなります。
このオプションで変更した動作モードは,OpenTP1がオンラインの間だけ有効です。OpenTP1の再起動後は,システム共通定義のname_service_modeオペランドの指定で動作します。
●-c ノード名〔:ポート番号〕
このオプションで指定したノードをマネジャノードとして認識させます。
このオプションは,エージェントノードで指定できます。マネジャノードでは指定できません。また,-u,-dオプションと同時に指定できません。
このオプションのノード名には,自ノードに認識させたいマネジャノードのホスト名,またはIPアドレスを指定します。ポート番号には,ノード名に対応するポート番号を指定します。ポート番号を省略した場合,システム共通定義のname_portオペランドの指定値が仮定されます。また,システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード名は指定できません。指定した場合はエラーとなり,KFCA33603-Eメッセージが出力されます。
このオプションを指定した場合,コマンドは指定されたノードに対してノードリスト要求を送信し,マネジャノードの動作状況を確認します。要求の送信に失敗したときや,-wオプションに指定した時間内にコマンドで指定したノードから応答を受信できなかったときは,エラーとなります。
このオプションで変更した動作モードは,OpenTP1がオンラインの間だけ有効です。OpenTP1の再起動後は,システム共通定義のall_nodeオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定したすべてのノードに対してノードリスト要求を送信し,最初にノードリストを返信してきたノードをマネジャノードと認識します。
●-w 最大応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((1〜1800))《8》(単位:秒)
-dまたは-cオプションに指定したノードにノードリスト要求を送信してから,応答が返るまでの最大応答待ち時間を指定します。このオプションに指定した時間内に応答を受信できなかった場合,エラーとなります。
このオプションは,-dまたは-cと同時に指定してください。
●-f
このオプションを-uオプションと同時に指定した場合,自ノードがマネジャノードと認識しているノードの稼働状況を確認しません。
このオプションを-dまたは-cオプションと同時に指定した場合,コマンドに指定されたノードに対してマネジャノードの動作状況を確認しません。
●-e
このオプションは,-uまたは-cオプションと同時に指定します。-dオプションと同時に指定できません。このコマンドを実行する前に,マネジャノードと認識していたノードの情報を,動作モードの変更(昇格または降格)をする際にノードリストから削除します。削除するノードのサービス情報がグローバルキャッシュに登録されている場合,サービス情報も削除します。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00609-E |
ネームサービスで管理できる最大ノード数を超えるため,ノードを追加できません |
標準エラー出力 |
KFCA00611-E |
コマンド引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA00620-E |
nammstrコマンド実行中にエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA00629-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 標準エラー出力 |
KFCA00636-E |
ノード情報を取得できませんでした |
標準エラー出力 |
KFCA00644-R |
コマンド(nammstr)を実行します |
標準出力 |
KFCA00679-E |
現在の動作モードで指定したオプションは使用できません |
標準エラー出力 |
KFCA00681-E |
マネジャノードを設定できません |
標準エラー出力 |
KFCA00682-I |
マネジャノードを設定しました |
標準出力 |
KFCA00684-E |
システム内で既にマネジャノードが動作しています |
標準エラー出力 |
KFCA00685-I |
ネームサービスの動作モードを変更しました |
標準出力 |
KFCA33601-E |
ノード自動追加機能を使用していないノードでコマンド(nammstr)は実行できません |
標準エラー出力 |
KFCA33603-E |
指定したノードはall_node_exオペランド,またはall_node_exのドメイン定義ファイルに指定されています |
標準エラー出力 |
KFCA33605-E |
マネジャノード変更通知に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA33606-E |
他の処理がノード情報を更新しているため,コマンド(nammstr)は続行できません |
標準エラー出力 |
KFCA33612-E |
ノードリストファイルへのアクセスでエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA33618-W |
ノードリストファイルが他プロセスで使用中です |
標準エラー出力 |
KFCA33619-E |
ネームサービス起動中のため,(nammstr)コマンドが受け付けられません |
標準エラー出力 |
注意事項
-
nammstrコマンドを実行するノードのUAPをすべて停止してから,nammstrコマンドを実行してください。UAP動作中にこのコマンドを実行した場合,RPCの通信障害や,トランザクション処理などで障害が発生するおそれがあります。
-
nammstrコマンドは,OpenTP1開始中および終了中は実行できません。実行した場合はエラーとなり,KFCA00681-Eメッセージが出力されることがあります。
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nammstrコマンドによる動作モードの変更(昇格,降格),およびマネジャノードの変更は,OpenTP1が稼働中の間だけ有効です。OpenTP1を再起動すると,システム共通定義に指定した動作モードに戻ります。ノードリストの引き継ぐと,nammstrコマンドによる動作モードの状態,およびマネジャノードの指定先がノードリストファイルに引き継がれます。また,再起動時にも前回起動時の動作モードを引き継げます。
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-dまたは-cオプションのノード名には,システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノードを指定できません。指定した場合はエラーとなり,KFCA33603-Eメッセージが出力されます。
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OpenTP1システム内でマネジャノードが稼働しているときに,-uオプションと-fオプションでエージェントノードをマネジャノードに強制的に昇格させると,同一のOpenTP1システム内に複数のマネジャノードが稼働している状態になります。このとき,マネジャノード間で何らかのメッセージ送受信が行われると,OpenTP1システム内のノード間でノードリストの不整合が発生し,RPCが正常に行われないおそれがあります。-fオプションを指定する場合は,OpenTP1システム内でマネジャノードが停止していることを確認してください。