10.2.6 DAMファイル
- 〈この項の構成〉
(1) DAM FRCの手順
DAMファイルに障害が発生すると,障害メッセージが表示され,DAMファイルは閉塞します。この場合ユーザは,次の手順でDAM FRCを実行してください。
なお,DAM FRCは,回復対象ファイルに対してだけ実行できます。回復対象外ファイルは,更新情報をジャーナルに取得しないため,DAM FRCは実行できません。
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damrmコマンドを実行して,障害が発生したファイルの論理ファイルをOpenTP1から切り離します。
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jnlswpfg,およびjnlunlfgコマンドを実行して,DAMファイルの回復に必要なジャーナルを準備します。
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オンライン開始前,またはオンライン中に取得したバックアップファイルをdamrstrコマンドでリストアして,DAMファイルをオンライン開始前,またはオンラインバックアップ実施時の状態に回復します。このとき,damdelコマンドで障害が発生した物理ファイルを削除するか,または障害が発生したパーティションとは異なるパーティションに物理ファイルを割り当てます。物理ファイル名は,オンライン時と同じ名称にする必要はありません。
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回復対象定義ファイルに,回復したいDAMファイルを定義します。回復対象定義ファイルはOSのテキストエディタで作成します。
定義形式を次に示します。
〔△〕論理ファイル△物理ファイル名〔△〕(改行) 〔論理ファイル△物理ファイル名〕〔△〕(改行) : : 〔論理ファイル△物理ファイル名〕〔△〕(改行)
指定する物理ファイルは,バックアップしたファイルをリストアしたものです。オンラインバックアップしたファイルをリストアしたもの,またはオフライン状態でバックアップしたファイルをリストアしたもののどちらかを指定してください。混在はできません。
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damfrcコマンドでDAM FRCを実行します。
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damaddコマンドを実行して,回復処理が終了したDAMファイルを再びOpenTP1に追加登録します。
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damrlesコマンドを実行して,論理ファイルの閉塞状態を解除します。論理ファイルの閉塞状態を解除すると,障害回復したDAMファイルを各トランザクションでアクセスできるようになります。
(2) DAM FRCが障害などで中断されたとき
複数のアンロードジャーナルファイルを使用してDAM FRCを実行中に,障害などによって処理が中断された場合には,damfrcコマンドを再び実行してください。OpenTP1が引き継ぎファイルを参照し,処理済み以降のアンロードジャーナルファイルを使用してDAM FRCを実行します。ただし,-sオプションを指定すると引き継ぎファイルを参照しないため,-sオプションは指定しないでください。処理済みのアンロードジャーナルファイルがない場合,ジャーナルファイル不正で処理が中断されます。この場合は,-sオプションを指定してdamfrcコマンドを再び実行してください。