6.1.7 オンライン前トランザクション回復機能
OpenTP1では,トランザクションを回復する場合は,全面回復による再開始時に,ジャーナルを基にしてOpenTP1内で管理しているトランザクションの決着処理をしています。
オンライン前トランザクション回復機能は,OpenTP1開始時に(正常開始,再開始に関係なく),トランザクションサービス定義のtrnstring定義コマンドの-mオプションで指定したリソースマネジャから未決着トランザクション情報を取得し,OpenTP1がオンラインになる前に回復処理をする機能です。
この機能を使用すると,リソースマネジャからの未決着トランザクション情報がなくなるまで,トランザクションサービス定義のtrn_start_recovery_intervalオペランドに指定した間隔時間で回復処理が繰り返されます。このため,リソースマネジャからの未決着トランザクション情報がなくなるまでは,OpenTP1はオンライン状態にはなりません。
(1) 使用方法
この機能を使用するには,trnlnkrmコマンドでOpenTP1システムにリソースマネジャを再登録し,トランザクションサービス定義のtrnstring定義コマンドに-mオプションを指定します。詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」のトランザクションサービス定義の説明を参照してください。
(2) 注意事項
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trnstring定義コマンドに指定できるのは,trnlnkrmコマンドでOpenTP1システムに登録したリソースマネジャだけです。
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xa_recover関数がすぐにリターンしないリソースマネジャが存在した場合,トランザクション決着が遅れることがあります。