prctee
形式
prctee 〔ファイルサイズ 出力ファイル名〕
機能
OpenTP1の標準出力,標準エラー出力をファイル出力し,世代管理します。
コマンド引数
●ファイルサイズ 〜〈符号なし整数〉((10〜65535))《1024》
標準出力,標準エラー出力をするファイルサイズをキロバイト単位で指定します。
指定した出力長を基に2世代管理をします。メッセージの出力内容によっては出力ファイルサイズが指定値を超える場合があります。0を指定した場合,2世代管理はしないで単調増加ファイルとなります。各OSで使用できる単調増加ファイルの最大ファイルサイズは,limitコマンドまたはulimitコマンドで確認できます。詳細については,各OSのマニュアル,およびシェルのマニュアルを参照してください。単調増加ファイルの最大ファイルサイズを超えた場合,メッセージが出力できません。
●出力ファイル名 〜〈パス名〉
標準出力,標準エラー出力をするファイル名を絶対パス名で指定します。世代管理をする場合は,ファイル名のあとに"1"または"2"が付加されます。
ファイル名を省略すると$DCDIR/spool/prclog1と$DCDIR/spool/prclog2が作成されます。
注意事項
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このコマンドは,コマンドラインやシェルから実行しないで,必ず$DCDIR/bin/prcoutに指定し,dcsetupコマンドまたはprctctrlコマンドで実行してください。prcteeコマンドをコマンドラインやシェルから実行した場合,OpenTP1の標準出力および標準エラー出力の欠落など,正しくメッセージが出力されないおそれがあります。$DCDIR/bin/prcoutの詳細な指定方法については,「3.5 標準出力ファイルに関する運用」を参照してください。
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dcsetupコマンドまたはprctctrlコマンドを実行すると,$DCDIR/bin/prcoutに定義されたprcteeコマンドが実行され,OpenTP1の標準出力および標準エラー出力をリダイレクトするprcteeプロセス(常駐プロセス)が開始されます。
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prcoutファイルを修正する場合は,dcsetupコマンドまたはprctctrlコマンド実行前に$DCDIR/bin/prcoutファイルを直接変更してください。dcsetupコマンドまたはprctctrlコマンド実行後に$DCDIR/bin/prcoutファイルを修正しても有効となりません。
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コマンド引数のファイルサイズと出力ファイル名を省略する場合は,両方を省略してください。片方だけ省略することはできません。
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標準出力,標準エラー出力は,プロセスでパイプを使用して受け取るため,高負荷で書き込みを繰り返し行うとメッセージが破棄されることがあります。
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複数のプロセスから同時に,標準出力,標準エラー出力へメッセージを出力すると,出力ファイルのメッセージが正しく出力されないおそれがあります。