namndrm
形式
namndrm 〔-g〕〔-n ノード名〔:ポート番号〕〔,ノード名〔:ポート番号〕…〕〕〔-f〕
機能
ノード自動追加機能でノードリストに登録したノード情報のうち,システム停止や障害などの理由で停止しているノード情報を,ノードリストから削除します。
エージェントノードがマネジャノードからノードリストを受信できていない状態では,ノードリスト要求の送信先ノード(システム共通定義のname_manager_nodeオペランドに指定されたノード)からノード情報を削除します。
なお,このコマンドは,マネジャノードで実行してください。
オプション
●-g
このオプションが指定された場合,再確認メッセージ(KFCA00644-R)の出力を抑止します。
●-n ノード名〔:ポート番号〕〔,ノード名〔:ポート番号〕…〕
ノードリストから削除する停止したノードのホスト名またはIPアドレスを指定します。ポート番号には,ノード名に対応するポート番号を指定します。ノードリストに登録されているノードは,namsvinfコマンドに-bオプションを指定して実行し,確認してください。自ノードやワイルドカードは指定できません。
ポート番号を省略した場合,システム共通定義のname_portオペランドの指定値が仮定されます。ノードリストに登録されていないノードや,停止中ではないノードを指定した場合,エラーとなります。
-nオプションを省略した場合,ノードリストに登録しているマネジャノードを除くすべての停止ノードの情報を削除します。
●-f
稼働しているノードの情報をノードリストから強制削除します。削除するノードのサービス情報がグローバルキャッシュに登録されている場合,サービス情報も削除します。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00611-E |
コマンド引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA00620-E |
namndrmコマンド実行中にエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA00628-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 標準エラー出力 |
KFCA00638-I |
ノード情報を削除しました |
標準出力 |
KFCA00639-E |
指定したノードは動作中のため,ノード情報を削除できません |
標準エラー出力 |
KFCA00644-R |
コマンド(namndrm)を実行します |
標準出力 |
KFCA00676-E |
指定したノードが重複しています |
標準エラー出力 |
KFCA00680-E |
指定したノードはノードリストに登録されていません |
標準エラー出力 |
KFCA33601-E |
ノード自動追加機能を使用していないノードでコマンド(namndrm)は実行できません |
標準エラー出力 |
KFCA33603-E |
指定したノードはall_node_exオペランド,またはall_node_exのドメイン定義ファイルに指定されています |
標準エラー出力 |
KFCA33606-E |
他の処理がノード情報を更新しているため,コマンド(namndrm)は続行できません |
標準エラー出力 |
KFCA33612-E |
ノードリストファイルへのアクセスでエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA33618-W |
ノードリストファイルが他プロセスで使用中です |
標準エラー出力 |
KFCA33619-E |
ネームサービス起動中のため,(namndrm)コマンドが受け付けられません |
標準エラー出力 |
注意事項
-
namndrmコマンドを実行するノードのUAPをすべて停止してから,namndrmコマンドを実行してください。UAP動作中にこのコマンドを実行した場合,RPCの通信障害や,トランザクション処理などで障害が発生するおそれがあります。
-
namndrmコマンドは,ノード自動追加機能を使用していないノードでは実行できません。実行した場合はエラーとなり,KFCA33601-Eメッセージが出力されます。
-
namndrmコマンド実行時に,サービスグループ情報の検索などでノードリストを参照する処理が動作していると,エラーが発生してKFCA33606-Eメッセージが出力されます。この場合,再度コマンドを実行してください。
-
エージェントノードのノードリストからマネジャノードを削除すると,エージェントノードはマネジャノードを認識していない状態となります。このとき,マネジャノードを認識するまで,現在のノードリストに登録されているノード群だけをRPCの実行範囲とします。新たにOpenTP1システムに追加したノードをRPCの実行範囲にしたい場合,nammstrコマンド(-cオプションを指定)でエージェントノードにマネジャノードを認識させてください。
-
namndrmコマンドでエージェントノードのノードリストからマネジャノードを削除する場合は,-nオプションを指定してください。
-
エージェントノードのノードリストからノードリスト情報を強制的に削除する場合は,必ず-fオプションを指定してください。なお,指定したノードが稼働している場合など,システム内のノードの動作状況によっては,いったん削除したノードリスト情報が再度ノードリストに登録されることがあります。
-
エージェントノードのノードリスト要求の送信先ノード(システム共通定義のname_manager_nodeオペランドに指定されたノード)からノードリスト情報を削除する場合は,必ず-fオプションを指定してください。
-
namndrmコマンドでは,システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノードを削除できません。指定した場合はエラーとなり,KFCA33603-Eメッセージが出力されます。