mcftdmpqu
形式
mcftdmpqu -k 出力単位種別 〔-u 出力単位名〕 -f ダンプファイル名 〔-a〕
機能
入力キュー,出力キューの内容をファイルに複写します。
複写対象はディスクメッセージです。
入力キューの内容を複写する場合は,あらかじめmcftdctsgコマンドで該当するサービスグループを閉塞しておいてください。mcftdmpquコマンドをmcftdlqsgコマンド(入力キューの削除)と組み合わせて使用する場合は,あらかじめmcfthldiqコマンドで該当するサービスグループの入力キュー処理を保留しておいてください。
出力キューの内容を複写する場合でmcftdmpquコマンドを単独で使用する場合は,あらかじめmcftdctleコマンドまたはdc_mcf_tdctle関数で該当する論理端末を閉塞しておいてください。mcftdmpquコマンドをmcftdlqleコマンドまたはdc_mcf_tdlqle関数(出力キューの削除)と組み合わせて使用する場合は,あらかじめmcfthldoqコマンドで該当する論理端末の出力キュー処理を保留しておいてください。
オプション
●-k 出力単位種別
ダンプ出力する出力単位の種別を指定します。
all:入力キュー,出力キューのすべての内容をダンプ出力します。
svg:サービスグループ単位に入力キューをダンプ出力します。
le:論理端末名称単位に出力キューをダンプ出力します。
●-u 出力単位名
ダンプ出力の対象となるサービスグループ名,または論理端末名称を指定します。
-kオプションでsvgを指定した場合はサービスグループ名を,leを指定した場合は論理端末名称を指定します。
-kオプションでsvg,またはleを指定した場合,このオプションを必ず指定してください。
-kオプションでallを指定した場合,このオプションの指定は無視されます。
サービスグループ名,または論理端末名称は,一度に8個まで指定できます。複数のサービスグループ名,または論理端末名称を指定するときは,引用符(")で囲んで,名称を空白で区切ります。同一サービスグループ名,または同一論理端末名称は,重複して指定できません。
また,サービスグループ名,または論理端末名称は,*を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外のサービスグループ名,または論理端末名称を混在して指定できません。一括指定の場合は,引用符(")で囲みます。
-
*:すべてのサービスグループ,またはすべての論理端末のダンプを出力します。
-
先行文字列*:先行文字列で始まるすべてのサービスグループ,または論理端末のダンプを出力します。
- 〈複数指定の例〉 seg1,seg2,seg3を指定する場合
-
-g "seg1△seg2△seg3"
- 〈一括指定の例〉 segで始まるすべてのサービスグループを指定する場合
-
-u "seg*"
●-f ダンプファイル名 〜〈1〜35文字のパス名〉
出力するダンプファイルの名称を指定します。
ファイル名だけを指定した場合は,$DCDIR/spool下にファイルが作成されます。絶対パス名で指定した場合は,指定したディレクトリ下にファイルが作成されます。ただし,ディレクトリは作成されません。
Windowsの場合は,絶対パス名で指定できません。$DCDIR/spool下に作成されるファイル名だけを指定できます。
●-a
既存のファイルに追加書き込みする場合に,指定します。
このオプションの指定を省略すると,新規にファイルがオープンされて書き込まれます。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA10103-E |
指定された論理端末が閉塞(または保留)されていません |
標準エラー出力 |
KFCA10350-I |
mcftdmpquコマンドが入力されました |
標準出力 |
KFCA10353-W |
入力形式が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA10354-E |
メモリ不足です |
標準エラー出力 |
KFCA10355-W |
引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA10356-E |
プロセス間でタイムアウトが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10357-E |
MCF内でタイムアウトが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10358-E |
内部関数のエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10359-W |
mcftdmpquコマンド入力元への応答に失敗しました |
メッセージログファイル |
KFCA10372-E |
mcftdmpquコマンドが異常終了しました |
標準エラー出力 |
KFCA10374-I |
未送信メッセージをファイルにコピーしました |
標準出力 |
KFCA10375-I |
ダンプファイル名 |
標準出力 |
KFCA10380-E |
相手プロセスの検索に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA10382-E |
指定した論理端末は登録されていません |
標準エラー出力 |
KFCA10383-E |
サービスグループ名は登録されていません |
標準エラー出力 |
KFCA10519-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFCA11058-E |
指定されたファイルはすでに存在します |
標準エラー出力 |
KFCA11096-W |
SPP資源のため入力キューはダンプ取得できません |
標準エラー出力 |
KFCA11811-E |
ファイル出力で障害が発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA11812-E |
入出力キューの読み込みで障害を検知しました |
標準エラー出力 |
KFCA16402-E |
コマンド処理中にRPC障害が発生しました |
標準エラー出力 |