jnlunlfg
形式
jnlunlfg -j sys|jar 〔〔-f〕|〔-t〔開始〕〔,終了〕〕〕 〔-r リソースグループ〕〔-R ランID〕 〔-g ファイルグループ名〕 〔-o 出力先ファイル名〕 〔-d サービス定義名〕〔-n〕
機能
指定したファイルグループを出力先のファイル,または標準出力へアンロードし,ファイルグループをアンロード済み状態にします。
KFCA01222-Iメッセージが出力されたら,jnlunlfgコマンドを実行してアンロードしてください。
ただし,現用ファイルグループ,およびアンロード済みのファイルグループは-fオプションを指定しないとアンロードできません。
アーカイブジャーナルをアンロードする場合,アンロードが完了するとアンロード情報を出力します。
オプション
●-j sys|jar
アンロードするジャーナル関係のファイルを指定します。
sys:システムジャーナルファイル
jar:アーカイブジャーナルファイル
●-f
ファイルグループの状態をチェックしないでアンロードします。そのため,現用ファイルグループ,またはアンロード済みのファイルグループをアンロードできます。ただし,ファイルグループの状態は変更されません。
スワップ先にできる状態(アンロード済みで,かつ上書きできる状態)のファイルグループを,-fオプションを指定してアンロードすると,アンロード中に現用ファイルグループとなることがあります。この場合,オンラインでのジャーナル取得を追い越してアンロードされると,障害を検知してコマンドエラーとなります。そのため,アンロード済みのファイルグループは,-fオプションを指定してアンロードする前に,一度jnlclsfgコマンドでクローズしてください。
実行系OpenTP1でのアンロードジャーナルファイルは,待機系OpenTP1には引き継がれません。この場合,待機系OpenTP1で-fオプションを指定したjnlunlfgコマンドでアンロードできます。ただし,他系OpenTP1で該当するアンロードジャーナルファイルを使用していないときに,jnlunlfgコマンドを実行してください。
●-t 〔開始〕〔,終了〕
アンロードするジャーナルブロックの範囲を時刻で指定します。
開始には,ジャーナルブロックのアンロードを開始する日時を指定します。終了にはジャーナルブロックのアンロードを終了する日時を指定します。
開始,および終了は,1970年1月1日0時0分0秒から指定できます。
開始,または終了のどちらか一方を必ず指定してください。開始の指定を省略すると,ファイルの先頭から指定した終了時刻までがアンロードの範囲になります。終了の指定を省略すると,指定した開始時刻からジャーナルファイルの最後までがアンロードの範囲になります。
開始,および終了は,「hhmmss〔MMDD〔YYYY〕〕」の形式で指定します。
- hh:時(00≦hh≦23)
-
指定を省略できません。
- mm:分(00≦mm≦59)
-
指定を省略できません。
- ss:秒(00≦ss≦59)
-
指定を省略できません。
- MM:月(01≦MM≦12)
-
指定を省略できます。※
- DD:日(01≦DD≦31)
-
指定を省略できます。※
- YYYY:年(1970からの西暦を4けたで指定します)
-
指定を省略できます。※
- 注※
-
システムに設定しているタイムゾーンによって指定できる範囲が異なります。例えば,TZ環境変数に「JST-9」と設定している場合は,1970年1月1日9時0分0秒からが指定できる範囲となります。
開始,または終了の「年」の指定を省略した場合は,当年の指定月日時刻と見なされます。「年,月,日」の指定を省略した場合,当年当月当日の指定時刻と見なされます。「月,日」,「月」,または「日」だけを省略することはできません。省略した場合はオプションエラーになります。「月」または「日」を省略したい場合は,「年」,「月」,「日」のすべてを省略してください。
このオプションの指定を省略すると,指定したファイル内のすべての情報をアンロードします。
このオプションを指定した場合,-fオプションは指定できません。また,このオプションを指定してアンロードしても,ファイルグループの状態は変更されません。
-tオプションおよび-Rオプションを指定して,-gオプションを省略した場合,-Rオプションで指定したランIDのファイルグループのうち,最も古い世代のファイルグループ内の-tオプションで指定した範囲をアンロードします。
-tオプションを指定して,-Rオプションおよび-gオプションを省略した場合,最新のランIDのファイルグループのうち,最も古い世代のファイルグループ内の-tオプションで指定した範囲をアンロードします。
●-r リソースグループ名 〜〈1〜8文字の識別子〉
アンロードするファイルのリソースグループの名称を指定します。
-jオプションでsysを指定している場合,システムジャーナルサービス定義の定義ファイル名を指定します。
-jオプションでjarを指定している場合,アンロードするアーカイブジャーナルサービス定義の定義ファイル名を指定します。
このオプションの指定を省略すると,-jオプションでsysを指定している場合,$DCCONFPATH/jnlのジャーナルサービス定義で指定されているリソースグループ名が仮定されます。-jオプションでjarを指定している場合,$DCCONFPATH/jarのグローバルアーカイブジャーナルサービス定義の定義コマンドjnldfsv -aの先頭に定義されたファイル名が仮定されます。
●-R ランID
アンロードするジャーナルファイルグループのランIDを指定します。
このオプションを省略した場合は,-gオプションの指定に従います。
●-g ファイルグループ名 〜〈1〜8文字の識別子〉
アンロードするジャーナル関係のファイルのファイルグループ名を指定します。
このオプションを省略すると,アンロード待ち状態のファイルグループの中で,最も古い世代をアンロードします。また,-fオプションは指定できません。
-Rオプションとの組み合わせとアンロードされるジャーナルファイルグループを次に示します。
オプション |
-R |
||
---|---|---|---|
指定あり |
指定なし |
||
-g |
指定あり |
-gで指定したファイルグループをアンロードします。 -Rで指定したランIDと-gで指定したファイルグループのランIDが一致しない場合,コマンドエラーになります。 |
-gで指定したファイルグループをアンロードします。 |
指定なし |
-Rで指定したランIDのファイルグループのうち,最も古い世代のファイルグループをアンロードします。 |
最新のランIDのファイルグループのうち,最も古い世代のファイルグループをアンロードします。 |
●-o 出力先ファイル名 〜〈パス名〉
出力先のファイルの名称を指定します。
このオプションの指定を省略すると,標準出力へ出力されます。
●-d サービス定義名 〜〈パス名〉または〈ファイル名〉
アンロードするファイルグループを定義しているシステムジャーナルサービス定義ファイル名を,次のどちらかで指定します。
-
/(ルート)で始まる完全パス名を指定
-
定義ファイル名だけを指定
定義ファイル名だけを指定する場合,$DCCONFPATHに定義ファイルが格納されているディレクトリがセットされていなければなりません。
このオプションの指定を省略すると,-rオプションの指定に従います。
●-n
ファイルグループの状態を変更しないで,アンロード待ちの状態を継続します。
このオプションを指定することによって,同一世代に対して繰り返しアンロードでき,複数のアンロードファイルを作成できます。
系切り替え機能を使用している場合,待機系OpenTP1では-nオプションを指定したjnlunlfgコマンドでアンロードできます。このときファイルグループの状態は変更されません。そのため,実行系OpenTP1でjnlchgfgコマンドを実行して,ファイルグループの状態をアンロード済みにします。この方法で,実行系OpenTP1のアンロードの負荷を待機系OpenTP1に分散できます。
出力形式
アーカイブジャーナルファイルをアンロードした場合の出力形式を次に示します。
ファイルグループ内でランIDごとに表示します。
-
aa...aa:ノード識別子(4文字の識別子)
-
bbb:ファイル種別
-
sys…システムジャーナルファイル
-
-
cccccccc:リソースグループ名
-
dddddddd:ランID(先頭に0xを付けて,16進数字8けたで表示)
-
eeeeeeee:世代番号(先頭に0xを付けて,16進数字8けたで表示)
-
ffffffff:ブロック番号(先頭に0xを付けて,16進数字8けたで表示)
-
gg...gg:ジャーナルブロックの取得時刻(年−月−日 時:分:秒の形式で表示)
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA01141-E |
実行環境がジャーナルファイルレスモードのため,コマンドを実行できません |
標準エラー出力 |
注意事項
-
jnlunlfgコマンドは,ジャーナルサービス開始処理中に実行してはなりません。ジャーナルサービス開始処理中とは,正常開始時はKFCA01100-IからKFCA01102-Iまで,再開始時はKFCA01101-IからKFCA01102-Iまでのことです。実行した場合,システムジャーナルファイルの状態がOpenTP1に反映されないことがあります。この場合,ジャーナルサービスの開始処理,または再開始処理完了後にjnlclsfgコマンドで該当するファイルグループをクローズし,その後,jnlopnfgコマンドでオープンすると,システムジャーナルファイルの状態が反映されます。
-
jnlunlfgコマンドは,定義ファイルを参照して実行されます。このため,ジャーナルを取得したオンライン時とjnlunlfgコマンド実行時の定義ファイルが一致していないと,きちんとアンロードできません。
-
ジャーナルを取得したオンライン時とjnlunlfgコマンド実行時の定義ファイルが異なる場合に-d,または-rオプションを指定します。バックアップ先のディレクトリが$DCCONFPATHでないときは-dオプションを指定し,ファイル名が変更されたときは-rオプションを指定してください。ただし,この場合でもシステムジャーナルサービス定義,またはアーカイブジャーナルサービス定義は,ジャーナルを取得したオンライン時の定義がバックアップされている必要があります。
-
-tオプションを指定して出力したアンロードしたファイルには,次のコマンドを使用しないでください。
-
damfrc
-
tamfrc
-
jnlcolc
-
jnlrput(-eオプションを指定する場合だけ使用できません)
-
-
OpenTP1停止直後には,jnlunlfgコマンドを入力しないでください。コマンドが中断するおそれがあります。