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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


jnlls

〈このページの構成〉

名称

ジャーナル関係のファイル情報の表示

形式

jnlls -j sys|cpd|jar|srf 〔-s サーバ名〕〔-r リソースグループ名〕
    〔-g ファイルグループ名〕〔-d〕

機能

ジャーナル関係のファイルについての情報を標準出力に出力します。

オプション

●-j sys|cpd|jar|srf

情報を表示するジャーナル関係のファイルを指定します。

 sys:システムジャーナルファイル

 cpd:チェックポイントダンプファイル

 jar:アーカイブジャーナルファイル

 srf:OpenTP1ファイル化したサーバリカバリジャーナルファイル

cpd,またはsrfを指定した場合は,ジャーナルサービスが動作しているときだけコマンドを実行できます。

●-s サーバ名  〜〈1〜8文字の識別子〉

チェックポイントダンプファイルの情報を表示するとき,その対象となるサーバの名称を指定します。

このオプションの指定を省略すると,すべてのサーバの情報が出力されます。

-jオプションでcpd以外を指定している場合,-sオプションの指定は無視されます。

●-r リソースグループ名  〜〈1〜8文字の識別子〉

-jオプションでjarを指定している場合,情報を表示するファイルのリソースグループの名称を指定します。グローバルアーカイブジャーナルサービス定義の定義コマンドjnldfsv -aで指定したアーカイブジャーナルサービス定義の定義ファイル名を指定してください。

このオプションの指定を省略すると,すべてのリソースグループの情報が出力されます。

-jオプションでjar以外を指定している場合,-rオプションの指定は無視されます。

●-g ファイルグループ名  〜〈1〜8文字の識別子〉

システムジャーナルファイルの情報を表示するとき,特定のファイルグループの情報を表示する場合に指定します。

このオプションの指定を省略すると,すべてのファイルグループの情報が表示されます。

●-d

システムジャーナルファイル,アーカイブジャーナルファイル,またはチェックポイントダンプファイルの情報を表示するとき,要素ファイルの情報を表示する場合に指定します。

このオプションの指定を省略すると,要素ファイルの情報は表示されません。

-jオプションでsrfを指定している場合,-dオプションの指定は無視されます。

出力形式

●「jnlls -j sys -d」,または「jnlls -j jar -d」と指定した場合

[図データ]

注※

B系状態は,システムジャーナルファイルを二重化したときだけ表示されます。

注※1

該当するファイルグループが次の場合には,必ず'u'が表示されます。

  • マルチノード機能を使用していないシステムジャーナルファイル

  • アーカイブジャーナルファイル

マルチノード機能を使用していて,ファイルグループのアーカイブ済み状態に'-'(アーカイブ済み)が表示された場合,要素ファイルと物理ファイルのアーカイブ済み状態に'u'(アーカイブ待ち)が表示されても,アーカイブされません。状態が不一致になるのは,物理ファイルに障害が発生して,状態が書き換えられなかったためです。

注※2

ファイルグループのアンロード状態がアンロード済みの場合は,要素ファイル,物理ファイルのアンロード状態がアンロード待ちであってもjnlunlfg,jnlchgfgコマンドを実行する必要はありません。ステータスが不一致になるのは,jnlunlfg,jnlchgfgコマンド実行時に障害が発生し,ステータスが書き換えられていないためです。

注※3

0が表示されているときは,ジャーナルが1件も出力されていない場合です。全面回復完了後,現用以外の状態の場合,使用済みレコード数の内容が正しくなくなることがあります。

注※4

1レコードとは,ジャーナルサービス,またはグローバルアーカイブジャーナルサービスで管理するOpenTP1ファイルシステム上の4096バイトのエリアのことです。

注※5

ファイル内の全レコード数はジャーナルサービス,またはグローバルアーカイブジャーナルサービスがジャーナルブロックを出力できるOpenTP1ファイルのレコード数であり,jnlinitコマンドの-nオプションで指定したレコード数−4です。

●「jnlls -j cpd」と指定した場合

[図データ]

●「jnlls -j cpd -d」と指定した場合

[図データ]

aaaaaaaa〜ffffffffについては,「「jnlls -j cpd」と指定した場合」と同じです。

●「jnlls -j srf」と指定した場合

[図データ]

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA01141-E

実行環境がジャーナルファイルレスモードのため,コマンドを実行できません

標準エラー出力

KFCA01280-E

jnllsコマンドの処理が失敗しました

標準エラー出力

KFCA01281-E

jnllsコマンドの入力形式が誤っています

標準エラー出力

KFCA01282-E

指定したものが見つかりません

標準エラー出力

KFCA02128-E

指定したサーバ名が誤っています

標準エラー出力

KFCA02130-E

-sオプションの指定が誤っています

標準エラー出力

KFCA02132-E

障害が発生してjnllsコマンドの処理を中止しました

標準エラー出力

KFCA02171-E

作業領域が確保できません

標準エラー出力

KFCA02172-I

表示するチェックポイントダンプファイルの情報がありません

標準エラー出力

KFCA01291-I

ヘルプメッセージ

標準出力,

標準エラー出力

注意事項