4.5.1 チェックポイントダンプファイルの作成と定義
チェックポイントダンプファイルは,複数(2〜30)のファイルグループで構成されます。ファイルグループは,論理ファイルです。通常は,一つのファイルグループは,一つの物理ファイルと対応しますが,一つのファイルグループに二つの物理ファイルを割り当てる二重化もできます。
- 〈この項の構成〉
(1) 作成方法
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物理ファイルの初期設定
OpenTP1を開始する前に,OpenTP1ファイルシステム上にチェックポイントダンプファイルの物理ファイルを作成します。jnlinitコマンドを使用します。
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物理ファイルと論理ファイル(ファイルグループ)の対応
作成した物理ファイルをファイルグループと対応させます。チェックポイントダンプサービス定義のjnladdpf定義コマンドで指定します。
(2) 二重化する場合
チェックポイントダンプファイルを二重化すると,全面回復時に障害が発生して一つの系(A系)のファイルからの回復に失敗しても,残るもう一つの系(B系)のファイルを使用して全面回復できます。
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物理ファイルの初期設定
OpenTP1を開始する前に,A系,B系になる二つの物理ファイルを作成してください。jnlinitコマンドを使用し,OpenTP1ファイルシステム上に作成します。
A系,またはB系の物理ファイルは複数のディスクに分散させて作成してください。片系運転不可の運用では,一つのディスク上に同じ系のすべての物理ファイルを作成すると,ディスクの全面障害が発生した場合にその系は使用できなくなり,OpenTP1は使用できるファイルグループがないとしてシステムダウンします。
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定義方法
チェックポイントダンプサービス定義のjnl_dual=Yを必ず指定してください。作成したA系,B系の物理ファイルとファイルグループの対応は,jnladdpf定義コマンドで指定します。
二重化の場合,障害時に備えて片系運転ができます。片系運転可,片系運転不可の指定は,チェックポイントダンプサービス定義のjnl_singleoperationオペランドで指定します。
チェックポイントダンプサービス定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。