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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


3.11.4 ノード自動追加機能とその他の機能との併用

ノード自動追加機能は,優先選択ノードおよびノード監視機能と併用できます。併用した場合の運用方法や,ノード自動追加機能の動作の変更点を説明します。

〈この項の構成〉

(1) ノード自動追加機能と優先選択ノードとの併用

ノード自動追加機能と優先選択ノードは併用できます。ノード自動追加機能使用時に,all_nodeオペランドに優先選択ノードを指定します。また,namndoptコマンドで,OpenTP1のオンライン中にノードの優先度を動的に変更することもできます。

ノードリストを引き継ぐときは,all_nodeオペランドの指定,およびnamndoptコマンドによって変更された優先選択ノードの情報もノードリストファイルへの書き込みの対象になります。このため,次回OpenTP1起動時には,ノードリストファイルと共に優先選択ノードの情報を引き継いだ状態でオンラインになります。

優先選択ノードについては,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。

(a) 定義ファイルでの優先選択ノード指定

システム共通定義のall_nodeオペランドで,優先選択ノードを指定する例を次に示します。

set all_node=NODE-A:10000:high, 10.209.111.333:10001:high

なお,優先選択ノード指定を指定していないノードについては,ノード情報として認識しません。また,ノードリストにも登録されません。

システム共通定義のall_nodeオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

(b) namndoptコマンドによる優先選択ノード指定

namndoptコマンドで,OpenTP1オンライン中に優先選択ノードを指定できます。

特定ノード(10.209.111.333)の優先度をLowからHighに変更する場合の,namndoptコマンドの実行例を次に示します。

>namndopt -p high 10.209.111.333:10000

namndoptコマンドについては,「13. 運用コマンドの詳細」の「namndopt」を参照してください。

(2) ノード自動追加機能とノード監視機能との併用

ノード自動追加機能とノード監視機能は併用できます。二つの機能から監視することによって,より短い間隔でノードを監視できます。

ノード自動追加機能とノード監視機能を併用したノード監視の流れを次の図に示します。

図3‒34 ノード自動追加機能とノード監視機能を併用したノード監視の流れ

[図データ]

図で示した流れについて説明します。番号は図中の番号と対応しています。

  1. マネジャノードおよびノード監視機能を使用しているノードAは,監視対象(ノードB)のノードの停止を検知します。

  2. マネジャノードは,ノードリストからノードBを削除します。

    ノードAは,ノードBをRPC抑止リストへ登録します。これによって,ノードAからノードBへのRPC通信処理が停止します。

  3. ノードCはノードBに対してRPC通信処理が発生します。

  4. ノードCはマネジャノードへノードリスト要求を送信し,マネジャノードからノードBが削除されたノードリストを受信します。これによって,ノードCからノードBへのRPC通信処理が停止します。

ノード監視機能については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。